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お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:37
お笑い芸人を題材とした、バトルロワイヤルパロディスレッドです。
ローカルルールや過去ログ・関連スレッドは>>2以降を参照して下さい。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:38
■ローカルルール■
○書き手用○
・どのレスの続きかを必ず明記する事。文章の最初に >>レス番号 をつける。
・文中で芸人が死亡または同盟を組んだ、仲間になったなどの場合は、最後に必ずその旨を明記。
・文章が長くなる場合は、一度メモ帳やエディタで作成、確認してから連続コピペを推奨。
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドルを使用する事を推奨。
・これから書こうと思う人は、必ず過去ログに目を通す事。
 ※専属の書き手がいる芸人は無闇に動かさない。
 ※専属芸人の続きを書きたかったり、自分の話と繋げたい場合は、スレ内で呼びかけ確認を取る。
 ※長期間放置されたままで、明らかに前の書き手がいないと思われる場合は、新たな書き込み可。

○読み手用○
・コメント、感想、励ましメッセージ、注文などはsage進行で。
・書き手に過度の期待は厳禁。書き手さんだって、書けない時もあります。


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:39
○共通用○
・死んだ芸人は原則として復活禁止です。
・「あくまでもここはネタスレッド」です。まったりと楽しみましょう。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■過去ログ・関連スレッド■
お笑いバトルロワイヤル
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1009/10099/1009967966.html
お笑いバトルロワイヤル vol.2
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011108578.html
お笑いバトルロワイアル vol.3
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10116/1011624868.html
お笑いバトルロワイアル vol.4(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1016703885/
お笑いバトルロワイアル vol.5
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1020393595/

お笑いバトルロワイヤル感想・要望スレッド
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011122064.html
お笑いバトルロワイヤル感想・要望スレッド2(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1011833052/
お笑いバトロワ感想・要望スレッド3(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1018708636/

4 :ほりりん祭り ◆KEN.RxdA :02/09/12 21:40
              | 新スレおめでとうございまーす♪
              \___  ________
                    V
                              ,一-、
                             / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  .ノハヽヽ       ■■-っ < おめでとうございまーす♪
  ┏━━━━┓       ( ´д`)       ´∀`/    \________
  ┃ξノノλミ .┃      _(   )_____/  ̄ヽ__
  ┃.L、’д’」 ┃    /  ___ \&:*/ ___  \
  ┃名倉 潤 ┃   /    | 堀内 | @*#:@         \
  . ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄.. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    .|        |   |_________________|
    .|        |    |                       |

5 :age:02/09/12 22:20
age

6 :かおりん祭り ◆KAORinK6 :02/09/12 22:31

    ( )
( )
 ( ) ( )
∋☆ノハヽ☆∈  
  ( ^▽^∩. <新スレおめでとうございまーす♪
 | ̄U ̄ ̄ ̄.|
 |  ┼─┼. |
 |   /\ . |
 |  / ホ \ |
 \____/
   └─┘                                

7 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/12 23:34
>1さん乙です〜。

4スレ目のログ提供してくれた方、ありがとうございました。

2スレ目のまとめ終了しました。
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 01:13
乙ー!

書き手さんやコモさん,いつもありがとう

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 12:25
>1 
乙!

>7
まとめご苦労様です。いつも見てます。


10 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 13:41
感想はもうこっちに書くのかな?
新人さん!超良かったです!泣きました!
隊員さんもおつかれさまでした!

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 15:04
どなたか陣内の話の続き書いてくれる人キボン。

12 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/13 15:59
毎度スマソなのですが、感想・要望スレ2と3のログ持ってる方
いらっしゃらないでしょうか?
よかったら、どんな形でもいいので提供していただけると
ありがたいのですが。
おねがいします〜。


13 :age:02/09/13 17:55
早くVOL4が読みたいage

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 20:09
いつの間に・・・。

15 :age:02/09/13 22:20
age

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 22:35
感想・要望スレの3ならログ持っておりますが…2がないと意味なさげ。


17 :新人@そろそろ優勝者を…:02/09/13 23:05
新スレ設立お疲れ様です。
そしてコモさん。4スレ目まとめお疲れ様です。
自分の誤字脱字なども今となっては良い思い出です(苦笑)
どうか原文のままうぷしてやって下さいませ。
(訂正部分も最後の方に追加していただけると大変嬉しいです)
要望ばかり言って申し訳ありません。情報提供もできないのに…


そして、名前にもあるとおり、始末屋としての最後の大仕事に取り掛かりたいと思っております。
後半から勝手に参加した身分でありながら申し訳ないのですが
終わるのが何時になるとしても、スレの進み具合や現在の盛り上がり具合を考え
具体的に考えても良い時期に来ているのでは…と思いました。

自分自身、もう一度全ての話を読んでみた上で
案を出していきたいと思っているのですが、
もう少しマターリしても…とも正直思います。
よろしければ皆様のご意見をお聞かせください。

18 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/13 23:31
スレを終わらせるってことですか?
それもちと寂しいですね。

終わらせるなら、納得のいく形でお願いします。
とりあえず名前が出てきている芸人については
しっかりと完結させてほしいですし。
(いっぺんに始末とかではなく。)
以前のロザンのような状態にはなってほしくないですし。

読むの専門なのにワガママ言って申し訳ありませんが、
書き手さん方、そのへんどうかよろしくお願いします。

19 :新人@そろそろ優勝者を…:02/09/14 00:05
>>18 さん

もちろんそのつもりです。
今現在進行している話が終了するまでまだまだかかるでしょうし
強制的に終わらせるなんてことはもちろんしません。
ただ、少しずつでも話を進めていきたいなぁ…と個人的には思っています。

それなりに議論しなくてはいけなくなってくるでしょうが
フェードアウト→放置→dat落ちだけは避けたいので…
よろしければ>>18さんのご意見も聞かせてください。
明らかに優勝候補の人物を優勝させて終わらせるか
それ以外の意外な終わらせ方を期待しているかなど…

書き手の一人として、…先走った書き込みかもしれませんが
是非、聞きたく思います。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 00:18
18さんではありませんが、最終的に終わり方は書き手さんに任せたいかな、と。
でもできることなら過去にこのスレで活躍した信頼できる書き手さん(新人さん含め)が
書いてくれると嬉しいです。
終わり方わかってて読み進めても面白さ半減しちゃうかな〜と思ったので。
もちろん、ある程度の方向性を事前に決めるというのは良いと思いますが。
私も1スレ目からずっとこのスレに居着いていた人間としては、フェードアウトは避けたいですし。
少しずつでも話が結末へと向かってまとまっていくと良いですよね。

私はずっと読み専でしたが、書き手の皆様、これからも頑張ってくださいませ。

21 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/14 08:14
あげ!

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 12:11
優勝者って、難しいですよね。
ここまでくると、それぞれの書き手さんの思惑もあるでしょうし。
前スレで合流したときはやっぱりこの人たちか、と思いましたが。

どこか、避難所とか、ここ以外の場所にスレを作ってはどうですかね?
読み手としてはこれ以後の展開はあんまり先に知りたくない、
かといって書き手さん方がこれからも個々で話を書き進めては
優勝者が上手く収まるとは・・。

そこで、書き手さん方でこれからの展開を話し合いつつ結末へ向かうという
形はどうでしょうか?
以上、一読み手としての提案でした。

23 :age:02/09/14 12:35
age

24 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/14 20:59
あげ!

25 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:16
 前スレ560(だと思う)の続き

 当てもなく歩き続けて、もうどれ位経ったのか。
 長井の足取りは重かった。
 先ほどの嘔吐するほどの嫌悪感が未だに身体に纏わりついているようだった。
 せっかく取った水だが口をすすぐため三分の一ほど使ってしまった。
 しかし今はそれはどうでも良かった。
 彼は自分の精神状態に不安や疑問を感じていた。
 『ゲーム』開始からいくらか経ったときは、死体を見ることに慣れてしまっていた。
 人を殺すのにも慣れてしまいそうになった(しかしそれはユリオカが食い止めてくれたが)。
 そして今、バラバラ死体を目の当たりにしたときの、あの嫌悪感――。
 自分の心の中で、相反した感情が存在しているのが解った。
 それでも、これだけは頑なに思っていた。
 『生きる』と。
 
 そんなことを考えながら歩いていると、進行方向から銃声が聞こえた。
 と同時に悲鳴が―断末魔の叫び、と表現した方が適切な位のものが―聞こえた。
 きっと撃ち殺されたのだろう、と長井は思った。
 しかし今はそれを考えている暇はなかった。


26 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:17
>>25続き 
 
 (誰か、こっちに向かってくるのか?)
 長井は緊張した。咄嗟に辺りの繁みに身を隠したが、先ほどの内場夫妻のように通り過ぎて
くれるとも限らない。しかし引き返すと相手に背中を見せることになる…。
 ポケットからライフルを取り出す。その右手はじわりと汗をかいていた。
 ガサガサガサ、と草を掻き分ける音が聞こえ、相手がかなり自分の近くに来ていると解った。 
 (いつの間に…?)
 そんなことを冷静に考えている暇はなかった。
 ただ、解っているのは『相手はやる気だ』ということ。
 銃声と同時に悲鳴が聞こえたのは恐らく威嚇発射などの類いではないだろう。
 長井はそう判断した。
 今ここで少しでも動いたら、即座に気付かれ蜂の巣だろう。
 だからといってここに長時間じっとしていられるころは不可能であろう。
 これ以上神経をすり減らすと、見付かった場合の対処ができなくなりうる気がしていたからだ。
 長井は―きっと、他の生存者達もそうであろうが―そこまで追い詰められていた。
 一瞬たりとも気が抜けなかった。
 相手がやってきたときに、不意打ちで威嚇発砲をしながら逃げるか?
 それとも、足かなにかを狙って、動きを止めるべきか?
 彼は判断に困っていた。


27 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:19
>>26続き
 
 瞬間、パアンという破裂音が聞こえた。
 それが銃声だとわかったのはその後だった。
 自分を標的にしたものだと解ったのは、それよりも後だった。

 相手は長井を既に見付け、銃撃してきたのだ。
 「な…んだと…?」
 長井の視界からは相手の姿は見えなかった。恐らく長井の死角をついているのであろう。
 「クソッ、どっから撃ってやがる!!」
 身を隠していても仕方の無いことが解り、長井は立ち上がった。
 こうなったら、弾が無くなるまで撃ってやる。
 ライフルの引き金を思い切り引いた。
 

28 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:21
>>27続き

 撃った。
 撃った。
 さっさと行ってくれと思いながら、撃った。
 どこにいるのか解らない相手へ向けて、撃った。
 でも、相手はまだ射撃を続けている。
 プロじゃあるまいし、狙ったところに銃弾がいくなんてまずありえない。
 松田を撃ってしまった時のように、相手が至近距離なら話は別なのだが。
 しかし、相手は遠方にいる(長井から見えなかったことから判断して)のにも関わらず
長井をきちんと捉えていたようだ。
 長井の弾が出ない隙に、二発の銃声が響いた。 
 その銃弾は二発とも彼の脇腹を正確に捉えた。
 パンッ、と弾けるように血が噴き出した。
 「うっ…、」
 彼は思わず撃たれた脇腹を押さえた。
 今まで生きてきた中で感じたことの無い感覚が全身を襲う。


29 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:22
>>28続き
 
 「このヤロウ…っ」
 抜けていくような腕の力を振り絞って、銃声のした方へライフルを撃った。
 弾がなくなるまで、撃ち続けた。
 このままやられっぱなしではいられなかった。
 長井は、心の中で叫んだ。
 何勝手に発砲してんだ。俺はただ生きたいだけなんだよ。
 邪魔すんなよ、誰だか知らないけど。
 俺は生きたいんだよ、それだけなんだよ。
 
 数発、渇いた音がした。
 「ぐわっ」という声がしたのが聞こえ、足音が遠くなっていくのが解った。
 足音の速さからして、腕などを負傷したのだろう。
 (行きやがったか…)
 なんとか攻撃を止められたと思ったのも束の間、思い出したかのように脇腹が
痛みだした。


30 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:24
>>29続き
 
 「いって…、…」
 青木に刺されたときの傷の上にも銃弾が通ったようで、それが更に傷の深さを
増していた。エレキコミックのふたりに手当てしてもらった包帯の色が、白から
真っ赤なものへと変化しているのが解った。
 脇腹が火を点けられたように熱い。傷口を押さえた手にもその熱さは伝わった。
 「青木め…いいトコ刺しやがって…」
 既に退場してしまった(と、思いたくなかったが)加害者の青木に対して愚痴る。
 「この…まま、外にはいらんねえ、かな…」
 そう判断した長井は辺りをゆっくりと見回した。
 ゆっくりとしか見回せなかった、と表現した方が良いだろうか。
 ふと、少し離れた距離に民家らしきものが目に入った。
 長井は、その民家の物置らしきところまで歩いた。
 歩くたびに、血が滴り落ちる。酷い出血なのが自分でも解る。
 「クソッ…止まんねえ…」
 止まることのない出血に顔をしかめる。


31 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:25
>>30続き

 ドアを開けると、中に使わなくなった家具やら何やらが置いてあり、誰もいる
気配がしなかった(しかし、今の彼ではそれを判断する力が正確ではなかった)。
 いまさら誰がいようと、もう自分には大した問題でなかったことは彼自身よく
解っていた。
 足を引きずりながらも、どうにか壁に寄りかかる。
 力を振り絞り、ゆっくりと座ろうとする。
 途中、脇腹から大量のまた血が出たが、長井にはもうその痛みすら感じられて
いなかった。
 なんとか床に座り込んだものの、もうここからは一歩も動けないだろうと
長井は感じていた。
 「うっ…」
 ゲホッ、と咳き込むと掌いっぱいに血が拡がった。
 ああ、しょうがねえなあ、と長井は苦笑した。
 こんなときなのに、彼は自虐的に笑ってしまったのだ。
 『生きる』という確固たる意志も、この傷を前にしてどこかへ消えてしまいそうだった。
 正確には、消えてしまいそうというよりは、奪われてしまいそうだった。


32 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:27
>>31続き
 
 もう駄目だなあ。
 もう帰れねえか。
 しょうがねえなあ。
 ったく、なんでこんなめんどくさい事に…。
 いきなり撃ってきたあいつは結局誰だったんだよ…。
 俺の嫌いなやつだったらイヤだな…。
 俺はここまで来て、やっぱりひとりか…。
 でも、この方が俺らしいかもな…。
 ああ、生きたかったな、もうちょっと。
 せめて、あと、もうちょっと。
 ……。
 ……。

 ぼやいている筈の口からは、何の言葉も出ていなかった。
 もう、喋る力もなくなってしまっていた。
 虚ろになってゆく長井の瞳には、もう何も映せなかったのかもしれない。
 しかし、彼には見えていた(俗に言う走馬灯というものであったが、彼は
それに気付くことはできなかった)。


33 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:30
>>32続き  

 今まで出会った人々。
 その中でも大事にしていた数少ない友人達。
 長い間側にいた自分の嫁。
 そして彼女と一緒にいるであろう愛猫。
 自分を見守ってくれていた父、そして母。
 今まで立ってきた(彼が好きな小さい規模の)舞台。
 この『ゲーム』下での、信じていた者からの裏切り。
 信頼できる人間を得たときの安堵感。涙。
 その信頼を与えてくれた―ユリオカとの約束。

 そして―――…。
 
 ゆっくりというよりは、一瞬一瞬スライドのように、駆け巡った。 


34 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:32
>>33続き


 彼の脇腹を押さえていた腕が、だらりと下がった。
 血で真っ赤に染まったその腕はもう、動くこともなかった。
 静かな物置の片隅、血塗れの男の吐息が聞こえなくなった。 



35 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:33
>>34続き

 暗転していた舞台に照明が下り、ふたりの男が登場する。
 その舞台上には自分によく似ている男と、帽子とメガネが
トレードマークの男がいた。
 短い会話の後、帽子とメガネの男が言う。
 「まあそんなわけでしてね、今回も始まりましたが…」
 次第に聞こえなくなってゆく声。
 でも、そのふたりの男は、楽しそうに笑っていた。
 とりわけ自分に似ている方の男はとても楽しそうに笑っていた。
 そしてその笑顔の映像も、意識と共に途切れた。


 彼の走馬灯の最後に映ったものは、『同行二人』の幕開けであった…。
 
 
 【長井秀和 死亡】


36 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:37
 新スレで終わらせました長井編。言い訳がましい程度に
いろいろ書きます。もうしばらくのご辛抱を。
 バカリを書き逃げ程度に出していたにも関わらず、
後から登場させた長井さんを書く方がとても楽しくなり、
当初は殺人マシーンにしようと思っていたのですがなんだか
勿体無い気がしてこんな感じにしてみました。皆様の思う
長井像と違っていることをお詫びいたします。

37 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:39
 ああいうムチャクチャそうな人ほどああいうときになったら
意外と人道的なのかなと思うキャラ変更というのもありますし、
どんどん思い入れが強くなってきてしまってああなったという
のもあると思います。自分は長井好きなのでこういう形で参加
できて嬉しかったです。大分長い間お目汚ししましたが。

38 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:44
 完結編のmail欄でも書いたとおり自分は長井好き且ついつここ
ヲタなので実はいつここ番外編(このスレでは死亡になってますが、ゲーム
開始時の別ヴァージョンとして)とか書いてしまったのですが、それは
他スレでやったほうが宜しいのでしょうか?? 
 まあ、それはともかくとして、読んで下さったり展開を気にして
くださったりした方々、どうも有難うございました。
 

39 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:48
 あとお詫びが(バナナマン風に)。
 アメザリ柳原ラストを感想要望スレに書き込んだのは
自分です。一度名無しで投稿してしまい、今更新参者と
名のりにくかったので…、どうもすみませんでした。
 新スレで優勝者の話が出たとき、ずっと書かないでいて
長井を優勝させようと思ってしまって、どうもすみませんでした。
 それでは書き手様達頑張ってください。


40 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/15 02:38
長井編、好きでした。ありがとうございます。

41 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/15 12:11
あげます

42 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/15 13:23
>16さん
3だけでも十分なので、どこかにうpしてもらえないでしょうか?
おねがいします〜。

43 :名無しさん@初心者:02/09/15 13:38
>新参者さん
長井編ずっと読んでました。
完結編良かったです。ありがとうございました。

44 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/15 16:59
あげ・

45 :用無し始末屋:02/09/15 17:01
始末するようなこともなく用無しなのですが、まだ何か書き散らしたいので
ハリガネロック引継がせて頂いてもよろしいですか?

>新参者さん、長井編お疲れ様でした。
自分としてはいつここ読みたいです、凄く読みたいです。
感想、要望スレがあればそこでできたんだろうけど・・・。

46 :age:02/09/15 19:42
age

47 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/15 19:44
陣内の件についてだが、もう1度ハリガネと合流するまで
生かしといてやってください。
ハリガネはまだ生きてるよな?

48 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/15 20:39
>38新参者さん
いつここ話、読みたいです!

>45用無し始末屋さん
ハリガネ放置されてるみたいですし、いいんじゃないですか?


今後については、書き手さんたちで別の場所で話し合って書いていく、に一票。
でもそのためにスレを立てるのはどうかと。
まとめサイトに掲示板を置いてもらって、そこで話し合う・・・とかダメですか?

49 :名梨@初参加です:02/09/15 23:16
「ったく、あの二人どこにいるんだよー?」
雑木林を一人の大柄な女が歩いている。
森三中・大島だった。手には武器として渡された30cm定規が握られていた。
相方の黒澤と村上を探しているのだ。
「まさか死んでないよなー。」
呑気に独り言を言いながら辺りを見回す。
「…ーい、おーい!」
その時、後ろから誰かが呼ぶ声がした。聞き覚えのある声。
大島が振り返ると村上がこっちに向かって走ってくる。
「村上ー!!」

50 :名梨@初参加です:02/09/15 23:28
>>49
「ハァハァ、会えてよかった…ハァ、疲れた…。」
村上は大島に追いつくと息切れしながらその場に座り込んだ。
「黒澤見なかった?」
「見なかったけど…多分無事だと思うけど…。」
「泣き虫だからなー。まさか自殺してねーだろーなー。」
「ちょっと変なこと言わないでよ!」
「冗談だよ。探しにでも行くか。」
「そうだね。」

【森三中 大島・村上、呑気に黒澤探索開始】

51 :名梨@初参加です:02/09/15 23:30
はじめまして。
初めて書いてみたのですが、こんなモノでいいのでしょうか;;
なにせ文才が無いので。

52 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/16 09:11
あげ

53 :通行人さん@名無しタレント:02/09/16 09:27
http://www53.tok2.com/home/vbc/cgi-bin/upload/source/up0129.jpg
どうかこいつも参加さしてください。

54 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 11:24
>51
おお、森三中。
黒澤は無人島生活慣れてそうだよね。

55 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 13:18
めっちゃこれから楽しみ〜

56 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 14:08
なんか思ったけど、ニチョケンの修ちゃんはいつ死んだン?

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 14:46
DTと今田さん、合流させても良いでつか?

58 :57:02/09/16 14:52
間違い…松本班と今田さんです。

59 :用無し始末屋:02/09/16 14:59
>57
あ、じゃあハリガネどうしたらいいですかね?
今田とハリガネ合流→一悶着→今田とハリガネ分離→ハリガネ続行今田手放す
という流れを考えていたんですが、
今田とは合流させないほうがいいですよね。

60 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 16:08
ここでこの先を話し合われてしまうと、
たのしみが・・・(泣

61 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 17:44
ワショーイ

62 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 17:48
>.56
麒麟の川島に殺されますた。
小堀がそう話してるだけだけど。
そこらへんの話を誰か書いてくれてもオモロイかもな

63 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 19:15
あげ

64 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 19:33
あの、よろしければ、書き手さんが話し合える場を作ろうかと
思うのですが、どうでしょう?

あと、芸人リスト作ってみたんですが、間違いを見つけたら
指摘していただけるとありがたいです;

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 19:35
すみません、今更ながら感想スレあったらこのネタは明らかに感想スレ行きか
もですが、ちょっと時間軸さかのぼって名倉と爆問田中の単独一本ネタ書いて
良いでしょうか。
多分、爆問田中の書き手さんとはネタがかぶらないとは思いますのでよろしく
お願いします。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 19:40
>>64まとめ人さんお疲れ様です。
先程行ったら芸人リスト作ってあって驚きました。
見やすいし分かりやすいし、素敵です。
書き手さんが話し合われる場所を作っていただければ何よりだと思います。

67 :新人@(ネタバレ:02/09/16 19:45
>>コモ 様
そうですね、書き手同士が話し合える場を作っていただけると
とても助かります…。頼ってばかりで申し訳ないですが…

あと、リストについてですが…
トビレンは藤井が
逆にそう解釈されてしまっていて自分の書きたかったものが伝わらなかったの
かなぁ…と心配になっています。

68 :用無し始末屋 :02/09/16 19:46
板尾ちょっと進めます。

vol.1の203と483の後
vol.2の735から798の間

板尾は歌丸の側を離れてから、黙々と歩き続けた。
あてもなく島をさまよいながら、おそらく共に行動しているであろう松本と木村を探した。
手には支給された暗視スコープ。
暗闇でしか役に立たないうえに、武器としては使えない。
お荷物だが、ないよりはましだろう。
しばらく木々の中を進んで、見知った姿を認め、板尾は声を掛けた。
「何してんねん、Jr。」
長身の後輩が体を縮こまらせるようにして石の上に座っていた。
ゆっくりと振り向いた顔は青ざめ、死人のようだった。
「板尾さん・・。」
生きていたのか。
正直な感想だった。
普通に歩いていてガラスにぶつかるような人が、ここまで誰にも殺されずにいたのは奇跡のように感じた。

69 :用無し始末屋:02/09/16 19:48
「お久しぶりです。」
「このまえおうたやん。」
「そうですね。」
ぎこちない言葉の応酬のあと、Jrは聞いた。
「どうしたんですか。」
「松本さん、知らん?探してんねん。」
「いえ。」
やはり、松本のところへ行くのか。
「お前はどうすんねん。」
“一緒に、松本のところへ行くか。”
「どうもしませんわ、このままです。」
“やめときます。”
「そっか、ほな。」
「板尾さん、武器、それだけですか?」
やけに重たく感じる手で板尾が手にしている暗視スコープを指した。
「おお、要るか?」
板尾は持っているほうの手を軽く持ち上げた。
「いえ、それだけやと危なないですか?これ、持ってってください。」
Jrは自分の武器のナイフを差し出した。
「いらんわ、お前がもっとれ。」
「どうせ、そんな必要ちゃいますし。」
他人を殺す気もない殺される気もない。
自分を殺すのは自分だけだ。
「俺もや。」
一瞬、目が合って、互いにそらして、笑った。


70 :用無し始末屋:02/09/16 19:48
木村、今田、板尾、浜田。
東野以外はまだ名を呼ばれていない。
皆、松本の所へと向かっているのだろう。
松本が彼らを待つ待たないには関係なく。
行く気は無い。
自分の芸人としての、最後のけじめだった。
森の中へと消えていった板尾の背中を見送って、Jrはまた、目蓋を閉じた。
生きていたころは気にしたこともなかった、兄の笑顔が見えた気がした。


71 :用無し始末屋:02/09/16 19:51
板尾ちょっと進めました。
勝手にJr使ってしまって申し訳ない。

板尾手放します。

72 :新人@謝罪文:02/09/16 19:52
>>コモ 様
そうですね、書き手同士が話し合える場を作っていただけると
とても助かります…。頼ってばかりで申し訳ないですが…

あと、リストについてですが…
トビレンは藤井が岩見を拳銃で殺した後、自殺(もしくは失血死。そこは曖昧で)
という形で書いていたのですが、リストでは岩見が藤井を殺し、自殺となっていました。
逆にそう解釈されてしまっていて自分の書きたかったものが伝わらなかったのかなぁ…と
コモさん含め読み手さんがどう解釈されたか気になります。

あと、劇団ひとりの死ぬシーンについて、岩見が殺してしまったような表現になってしまい
コモさんを混乱させてしまったようです…。そうですね、秋山が殺さなくてはいけないんですよね…
訂正して、お詫びいたします。
(本当にいつも訂正ばかりで…申し訳ありません。書き手の風上にも置けませんよね…)

73 :新人@謝罪文:02/09/16 19:54
そして途中で投稿……鬱…
責任を持って逝きます…

74 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 19:56
では、掲示板つくってきます。

>67 新人さん
トビレン藤井さんに関しては、
死因が麻酔銃なのか、自分で刺した傷なのか
それとも岩見君がとどめをさしてあげたのか、で
迷ってしまいまして;
ど、どうしたらいいですかね?


75 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 19:58
あ、すれ違ってしもた。

リスト直しておきます。
読解力無くて申し訳ないッス;

76 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 20:13
時間系列ってどうなってんだろ

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 20:25
爆笑田中&ふかわを書かせていただいてる者です。
現在、ふかわとDT浜田を絡めた話を推敲中です。
(浜田サイドにはさほど影響のない話ですので、他に浜田編を書きたい方はどうぞ遠慮なく)

>>65
どうぞどうぞ。

78 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 20:36
掲示板つくりますた。


2ちゃん方式で、いろいろスレ作れるんですが、
何かあったら提案してくださいな。

79 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 20:39
URL張り忘れた;
コチラ↓です

ttp://jbbs.shitaraba.com/music/2675/

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 20:43
>コモさん
お疲れ様です。
物語には感想・要望スレで進行したものもあるので
そちらも参照して下さると有難いです。


81 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 21:52
18KIN大滝の続き書いてもいいですか?
ピーピングトムの桑原とノンキーズの白川も使いたいのですが

82 :新人@追加:02/09/16 23:19

話をまとめられているコモさんの了解を頂きましたので、
飛石連休藤井のラストシーンを書かせていただきます。
vol.5において藤井も死んだような表記をしていますが
そこは削除してください…

83 :新人@追加:02/09/16 23:21

パァン…と、右の方から耳を劈くような大きな音がした
やけに遠くで聞こえたような気がした

いままでどうにか上がっていた腕が、反動から上に上がった後、がっくりと落ちる
全体重を木に預けるようにしていたせいか、自分の体勢はあまり変わらなかった

 岩見は………天国に行けるんかなぁ?

藤井は軽く首を傾け、ぼんやりと煙の上がる拳銃を見ていた
あえてその先にある光景は見なかった
最後に残ったもう一発は、岩見が自分自身を守る為ではなく、藤井の為に残してくれたもの
それを知りながら、藤井は腕を上げることはできなかった。

死に対する恐怖…というものは殆どなかった
全身の血液が殆ど流れ落ち、指先すら自由に動かせない状態になって
こめかみに拳銃を運ぶことすらままならなくなっていたのだ

84 :新人@追加:02/09/16 23:22

刺し損…とは岩見もよく言ったものだ。
まだ鈍痛が脇腹から、鳥居に刺された胸から伝わってくる
このままゆっくりと最後の時を迎えろと言うのか、神様という奴は
それでも、あのまま安らかな眠りを経て…というのは自分にはあっていないと思っていたから

 それに比べたら…結果、オーライっちゅうことなんかなぁ…

自分はいままで『芸人』として生きてきた中で、他の芸人とは多少違ったの経験をして来たと思う
NSCに入学したこととか、数多くの相方と出会い、別れてきたことであるとか…
そして岩見に出会い『飛石連休』として東京でデビューし、そこそこ売れてきて…今…こうやって死の淵に立っている
つくづく、人生というものはわからないものだ。

85 :新人@追加:02/09/16 23:23

目の前の景色がぐらりと歪む…拳銃を見つめていた瞳が…瞳孔が、ゆっくりと広がっていく
先に行った岩見は、入り口で待っていてくれているのだろうか
いつものようにゆったりとした口調で、『遅い』と笑って見せるのだろうか

そこに、NSC時代の友人はいるのだろうか
福田哲平くんは、いるのだろうか

『続き』はそこでできるのだろうか
馬鹿馬鹿しくも…期待をして良いのだろうか

意識が急激に薄れていく
最後の最後に浮かんだのは、やはり最後にして最高の相方の姿だった


 岩見……

 俺も…お前とコンビ組めて……よかった…


唇が小さく、小さくそう言いきると同時に
藤井宏和の人生は終わりを告げた

その表情は、とても安らかだった


【藤井宏和(飛石連休) 死亡】

86 :新人@追加:02/09/16 23:24

以上です。

スレ汚し申し訳ありませんでした。

87 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:39
>77
快いお返事ありがとうございます。
ではさっそく>5-660の田中編&>4-49の名倉編の続き。
この話が本編に続くかどうかはその後の書き手さんに全てお任せします。


「あ、潤こんなとこにいたのかよ」
田中は名倉が休んでいる洞窟に迷い込んだ。
「いたんも何もないわ、太田はどこ行ったんや太田は」
何でこんな所に迷いこんでんのやと名倉は返事をした。
「……泰造のせいで死んじまったのに良くそんな事言えんな」
苦虫をかみつぶした顔で田中は言った。
「それを言ったらこっちも一緒や」
泰造も太田に殺されていわば相打ちだからあいこだと名倉も返事をした。
「潤、俺は光、お前は泰造と健死んじまったけどよ、お前はもし生きて帰って
来れたらどうするつもりよ」
どうするんだと田中は名倉の顔を見ながら言った。
「──分からへんわ、田中はどうするん」
その時にならへんと。
名倉は田中の顔を見返した。

88 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:41
その時にならへんと。
名倉は田中の顔を見返した。
「昔みてえにコンビニレジ打ちでもすっかなあ、お前もツッコミだから相方い
ねえとどうもならねえだろ」
田中の返事に名倉は少し考え込んだ。
「それを考えたらそうやな、ネプにしたって泰造に頼み込まれて来たんやし、
その辺考えつかへんわ」
考えさせてくれる。
 名倉は勿論生きて帰るつもりでいたが、その後自分がどうするかは田中に言
われるまで考えてもいなかった。
「あだだだだだ」
田中は頭を抱え込んだ。

89 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:43
「何や一体」
名倉は一体なんやと田中を見ていると、起き上がった田中は相方の太田の鋭い
目線で名倉を見た。
「潤、おめえは俺が『日本一のツッコミ』と思う男だかんな、こいつは俺がい
ねえと箸にも棒にも掛かんねえからともかく、おめえは生きて帰って来れたら
誰か相方見つけれ」
そしたらあの世から見てっからよ。
明らかに太田の口調で田中は言うと、名倉はあっけに取られた顔をした。
「俺はこれ以上しゃしゃり出る気はなかったけどよ、こいつがお前に会ったか
らつい出て来ちまったんだわ」
ボキャブラの時はお前に世話になった所もあっからよ。
田中はその後で嬉しそうな顔をしたが、
「あだだだだ、一体今なんなのよ」
はー。
ため息を付いていつもの口調で続けて言った。

90 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:46
「さあわからへんわ」
 今までの事を田中は知らない方がいいと思った名倉は分からない振りをした
が、まだ言い足りないことがあったのか田中は、
「あー、このバカ元に出しゃばんなっつーの」
 太田の口調で言った。
「相変わらずやな」
 名倉はそう言いながら、生きていた時のやりとりそのまんまやと思った。
「この世にいた時は本とお前には世話になったな。それとよ、こいつにはお前
の守護霊にはなれねえってカッコ付けたんだけどよ、この世にいた時に将門塚
の石碑けっ飛ばしたのとこのバトルで何人か俺殺してるからそのペナルティな
くなるまであの世に上げらんねえとかあの世で言われちまってな、結局これが
無くなるまでこいつの背後霊化してんのはみっともねえから誰にも絶対に言う
んじゃねえぞ」
──じゃあな。
太田の口調で全てを言い終えた田中は、満足げに目を閉じた。

91 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:50
「こんな話、信じられへんから誰にも言えんわ」
泰造の話聞いた時もあれやけど、どうして俺にこんなの回って来るやろ。
ネプチューンの中でも年かさであり、かつ一番の常識人である名倉にはこのバ
トルが始まってからの出来事が未だに現実味を持てない部分が多々あったが、
それが全て現実かと思わず名倉がため息を付いたその時、再び目を開けた田中
は、 
「しっかし何よこれ。今もズキズキ頭痛くなった後で一瞬喋れたと思ったらま
た喋れねえし、さっきはさっきで目の前が眩しいからって手で避けようとした
だけなのによ、気が付いたらふかわが俺の目の前半泣きで逃げてっし、何よこ
れ」
すぐにいつもの口調で名倉に言った。
「太田にでも守られてんやないの」
名倉は呆れ顔をした。
「んな事ねえだろ、とおの昔に光は死んじまったんだからよ」
田中はんな訳ねえだろうと言い終えた後、五番六番が田中を呼ぶ声がしたので、
「じゃ悪い潤、五番六番が探しに来てくれたみてえだから俺戻るわ」
その声を頼りに田中は彼らのいる所へ戻って行った。
「相変わらず鈍いやつやな」
名倉は田中が仲間の元に戻って行った後、独り言を──呟いた。

92 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:53
>87コピペミスしてしまったので削って読んでいただけると有り難いです。
スレ汚しスマソ。

93 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:55
>92
>87全部じゃなくて、削って読んで欲しいのは後ろ2行です。
重ねがさね、本とにスマソ。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/17 01:18
太田スゲーカコイイYO!

95 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:12
勝手に書いちゃったんですけど、つじつま合わなかったら
あぼーんしてください。

時間的には18KIN大滝とノンバスが合流してからノンバスが松口に殺される間。
ノンキーズ山崎が坂本ちゃんに殺された後、って感じです。

96 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:14
「やめろって言ってんだろ!」
升野や日村に別れを告げてから半日。
あてもなく山中を歩き続け、目の前に急な岩場が現れた、その時だった。


その声には聞き覚えがあった。
いや、聞き覚えなんてものではない。
何度も同じ舞台を踏んだ事務所の先輩、桑原の声に違いない。
「桑原さん?」
西条も気づいたのか、顔を上げて呼びかけた。
「もう生きてたってしょうがないんだよ!ほっといてくれよ!」
「お前の相方はそんなこと望んでねぇよ!」
こちらの呼びかけにはまったく気づく様子はなく、
桑原は誰かと言い争っている。
「どこだろう?」
雨宮がきょろきょろと周りを見回す。
聞こえてくる声の大きさから言って、かなり近くにいるはずなのだが
言い争う二人の姿はまったく見えない。

97 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:15
「おー・・・」
おーい、と呼びかけようとした雨宮の口元を大滝は手のひらで封じた。
大声を出せば誰に見つかるかわからない。
いや、すでにこの言い争う声を聞きつけた誰かが
こっちへ向かっているかもしれない。
早く二人を見つけて言い争いをやめさせなければ
こちらの身にも危険が降りかかりかねない。

大滝が慎重に声の方向を聞き分けていると、急にピタリと声が止んだ。
その代わり、うっ・・うっ・・と嗚咽を漏らす声と
その横でぼそぼそと慰めるような、おさえた声が聞こえてきた。
同じように耳をすませていた西条が、岩場の片隅を指差して
こっち、と二人にジェスチャーで伝えた。

98 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:15
切り立った岩場の裾、濃い緑色の葉をびっしりと貼り付けた繁みの陰に
西条がひょいっと顔を突っ込んだ
「桑原さん?」と小声で声をかける。
大滝は拳銃を構え自分達の後ろを見張りながら、返事を待った。
数秒の沈黙の後、カチャリと銃を構える音。
「・・・誰だ?」
殺気のこもった桑原の声。
ふるえていると思うのは気のせいだろうか?
「西条です。ノンストップバスの。相方と大滝さんもいます。」
「大滝?」
桑原の声がトーンを上げた。
西条は後ろで見張る大滝の袖をひっぱり、代わるよう目で合図した。
大滝は西条がしていたように繁みの陰に頭を入れた。
そこには人工的に削ったと見える空洞が、奥へと続いていた。
入り口にはしめ縄が張られ、ぼろぼろになった紙垂には
誰かの血液と思しきシミが黒くにじんでいた。
「桑原さん、俺です。」
空洞の奥の暗闇に声をかける。
「大滝・・・無事だったか・・・」
明らかに安堵の混じった声。
「ちょっと今、手が離せないんだ。入ってこいよ。」
大滝は後ろを振り返り、様子を伺う雨宮にこの場で待つよう手振りで伝えると
腰をかがめて空洞へと足を踏み入れた。


99 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:16
ゆるやかなカーブを描く壁伝いに手探りで暗闇の奥へ歩を進めると、
薄明かりの中にしゃがみこむ二つの人影が現れた。
「桑原さん?」
左側の影が明かりをかざした。
明らかに憔悴した桑原の顔が浮かび上がる。
「大滝!」
「桑原さん・・・そっちの人は・・・?」
大滝は桑原の隣にしゃがみこむ人影に視線を移した。
彼は大滝が入ってきたのにも関わらず、顔を上げようとさえしない。
「白川だよ、ノンキーズの。」
「ああ・・・。」
親しくはなかったが、顔と名前くらいは知っていた。
「どうかしたんですか?手が離せないって・・」
よく見れば言葉どおり、桑原の片手は白川の両腕をまとめてつかんでいる。
「どうもこうもねぇよ。ちょっと目ぇ離すと死のうとするんだよコイツ。」
「そりゃまたどうして・・・」
大滝の問いに桑原は顔を少ししかめ、白川越しに壁際を照らして見せた。


100 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:17
そこには、上半身に上着をかけられた遺体が置かれていた。
丁寧に胸の上で手を組ませてある。
「それは・・・?」
別段動じることもなく大滝は尋ねた。
「山崎。」
桑原は忌々しそうに答えた。
「俺のこと庇ってやられた。・・・バカだよ。」
白川の相方であり桑原の友人である彼は、大滝の頭の片隅で
コンビ名そのままの「ノンキ」な笑顔で記憶されていた。
(コンビ名の意味は実際のところ違うのだが、大滝はそれを知らない。)
「もういいんだよ・・・」
それまで黙りこくっていた白川が、俯いたまま搾り出すように声を発した。
「コイツ死んじゃったし、どうせ生きて帰れるわけねーんだからさ」
死なせてよ・・・と、彼は再びしゃくり上げ始めた。
山崎が自分を守って死んだと言う負い目があるのだろう桑原は
唇を噛みしめ、悔しさと悲しさの入り混じった目で
俯いている白川の後頭部を見つめている。
大滝は何も言わずその光景を遠いもののように見ていた。

大滝には、ここで果たさなければならない使命がある。
それは大滝にわずかに残された誠意かもしれなかった。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/17 04:18
余談だけどノンキーズの解散ってあんまり騒ぎになってないね…。

102 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 09:14
age

103 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 09:24
書き手さん方、乙。
解散聞くたびに寂しくなるけど、しょうがないことなのかね。
せめてお話の中だけでもコンビで…って、もう片方死んじゃってるのか;

104 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/17 17:45
あげます

105 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 19:06
ageるよ

106 :名無し:02/09/17 19:15
ノンキーズ解散したんですか・・・?
残念・゜・(ノД`)・゜・ 
同じ高校の先輩だったから応援してたのに。。

107 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 22:30
age

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/17 23:24
>>68-71
かっこいいです
板尾もJr.も、始末屋さんの文章そのものも
短いのに、胸のすく思いがしました
ありがとうございます

109 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/18 07:33
あげ、

110 :名梨@初参加です:02/09/18 16:51
>>50
一方、黒澤は暗い倉庫の中に身を潜めていた。
体中泥だらけで両手でしっかりと拳銃を構えている。
しかし、その手は震えていた。
(絶対死ぬのはイヤ…これでも無人島で生活してきたんだから…
 死にたくない、死にたくない、死にたくない……)

その時、誰かの足音が聞こえてきた。
だんだんその音はこちらに近づいてくるようだった。
黒澤の胸の鼓動は一気に速まる。
息を殺しながら倉庫の入り口の方を見ると、そこには次長課長・河本がいた。

111 :名梨@初参加です:02/09/18 16:53
土曜ドカンつながりで河本さん出してみたんですけど、
もうbaseメンバーは終っちゃったのかなぁ…;

112 :名梨@初参加です:02/09/18 17:12
>>110
河本の方はこちらには気付いてないようだ。
黒澤はじっと山積みにされたダンボールの影から河本の様子をうかがう。
「くそっ…聡…なんで自殺なんかすんねん!!アホォ!!」
いきなり河本は空を見上げ、叫んだ。
(…井上さん…死んだんだ…)
よく見ると河本の目からは一筋の涙が流れている。
すると河本はフラッと倉庫の中に入ってきた。
「!」
黒澤の体は硬直した。
(どうしよう…もし見つかったら…。殺さなきゃ、そうしないと殺される…!)

「河本さん。」
黒澤は自らダンボールの影から河本の前へ進み出た。

113 :隊員名無し:02/09/18 18:01
>3スレ目の649

「キムー」
「はい」
「その、廃校?まであとどんくらいなん?」
「ちょお待って下さい、地図見ますわ」
 松本の言葉を受け、木村がポケットから几帳面に折り畳まれた地図を出した。
持っていたコンパスと道順を照らし合わせる。
「っと…4〜5キロですかね、直線距離で」
「ほなここらで一服しようやぁ。そないよう歩かれへんわ。年やし」
「年て…兄やん、俺の一個下やないすか。実質」
「うっさいボケ、儂ゃか弱いんじゃ。それはもうマリモのごとく。淡水で飼え!」
「…何ですのそれは」
「とにかく、休む」
 大きめの岩にどっかと腰を下ろし煙草を取り出す松本を見て、
木村の険しかった表情がふっと緩んだ。
苦笑しつつ、構えていた日本刀を下ろして松本の隣に腰掛ける。
田中もその場に崩れるようにへたり込んだ。
半日以上、ろくに舗装もされていない道を歩き続けたせいで、
正直、下半身が限界に来ていたのだ。
かくかくと細かく踊る膝に、日頃の運動不足を実感する。
「あー…、もう殆ど無いやーん…」
 煙草の箱を覗き込み、苦々しげに舌打つ松本。
そんな彼の姿がこの状況に置かれて尚、普段通り日常を踏襲していたので。
田中はまたほんの少しだけ、安堵した。


114 :隊員名無し:02/09/18 18:02
 松本の燻らす煙草の紫煙が、ゆらゆらと空に溶ける。
田中はそれをぼんやり眺めながら、最後かも知れない休息を身体で貪っていた。
皆、疲労しているのだろう。会話は無い。
木村も、時々周囲に気を配りつつ、やはり黙って項垂れていた。
じいじいと蝉の合唱が蒸し暑い空気を裂く。
一週間しか生きられない蝉。
ただひたすらその存在を誇示するよう鳴き続けて。
その儚さが、俄な現実味を帯びて心の奥底をちくちく突き刺す。
…こんな事になるまでは、鬱陶しいとすら思っていたのに。
「…俺は」
「はい?」
 その時、唐突に松本が口を開いた。
木村と同時に顔を上げ、視線を向ける。
「俺はなあ、自分の事だけで手一杯や。昔たけしさん言うてたみたいに
下のモン身体張って守るとかー…そういうん、絶対無理。約束もでけへん」
「腕相撲最弱ですしね」
「うっさいわ。それに男なん守ってもイマイチ…達成感ちうか、
満足感がないやん?それやった子犬助けてバイク引かれた方がなんぼかマシや」
「酷っ」
「せやから、お前らも…自分の事だけ考えろ。自分が生きる事だけ考えろ。
他人より自分の命やぞ。それが何より最優先や。
このくそ下らんゲームに飲み込まれんな。…お前らだけでも」

115 :隊員名無し:02/09/18 18:03
 そう言って、松本はすっかり短くなった煙草を投げ捨てた。
木村は一拍置いて、はい、と小さく笑った。
田中は何も言わず、黙って視線を下に落とした。

 そんな事を言っても、世間のイメージよりも本当はずっと、損なくらい優しい松本は
僕達3人が皆生きて帰る為に、最大限の努力をするのだろう。
そして、木村はそんな松本を、…助けなくていいと釘を刺されていても
やはり身体を張って守るのだろう。

…僕は?

僕は、何ができる?

「あー、鍋、鍋食べたいわあー…もつ鍋」
「ええですねえ、もつ」
「もうこんなんちゃっちゃと終わらして、帰って鍋しようやあ。
キムんち鍋あったよな?土鍋」
「作りましょかー。あ、でも本場福岡に食べに行くのもまた」
「博多かぁー…ちょお面倒やなそれは」
「ピロシキ食いにロシアまで行った人が何言いまんの」
「あはははは、まあまあそんな事もあったけども」

 松本と木村の会話を何処か遠くに聞きつつ、田中は空を見上げた。
嫌になる程青く澄んだ空に、もう居ない相方が滲んで見えた。


116 :隊員名無し:02/09/18 18:04
名無しに戻るとか言っておきながらおめおめと書いてる自分が…。
あまり筋に関係のない形で松本班、書いてみました。

117 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 19:13
age

118 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 19:13
ノンキーズ解散してたのか…
ピートムって今何やってんだろ。

119 :NANASHI:02/09/18 19:22
何これー?!かなりはまっちゃったのね♪超面白いねぇ★初期のとか見れないのですか?

120 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 19:23
>119
自力で探せ

121 :NANASHI:02/09/18 19:38
121>何せケイタイなもんで・・・よっ!師匠!気が向いたら教えてねん!

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/18 19:39
初心者なら初心者といいなさい。
分かるんですよ

123 :NANASHI:02/09/18 19:44
121>何せケイタイなもんで・・・よっ!師匠!気が向いたら教えてねん!

124 :NANASHI:02/09/18 19:44
121>何せケイタイなもんで・・・よっ!師匠!気が向いたら教えてねん!

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/18 19:47
なぜ同じレスが三つ続いたか?
それは四つ目にオチがまっているから。
そう、そこに現れたのはダーンス4だったのだ!

続く

126 :16:02/09/18 23:48
>>111
vol.3の441-443でbaseメンバーはほぼ全滅です。



感想スレ3のログ、もう少々お待ちください。スマソ・・・

127 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 23:57
次長課長は出てきてなかったんじゃない?
芸人リストにも載ってなかったよ。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/19 00:15
age?

129 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 01:44
age!

130 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 11:24
あげ

131 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 16:28
あーげー

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/19 16:54
さーげー

133 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 18:45
書き手さん降臨キボンヌ

134 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 18:56
age

135 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 19:00
そして全員氏にますた

136 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/19 19:25
>>135
!?

137 :名無し@お腹いっぱい。:02/09/19 19:30
あげ

138 :用無し始末屋:02/09/19 20:32
ハリガネロック引き継がせていただきます。

vol.5 の>>58
大上と別れ、右側の道を歩き始めてから三十分が経っていた。
あちらこちらに屍体が転がり腐臭や弾薬の臭いが漂う道は、
どれだけ歩いても松口を街へと導く気は無いらしく、ひたすら気分を滅入らせしかしない。
「もう、戻らなあかんな。」
信頼できる相手ならば、大人数で行動する方が安全に決まっている。
けれども、松口はわざわざ大上との別行動を選んだ。
おかしいんや、俺。
松口は気付いていた。
何度も記憶が飛び、その前後には感情がコントロールできない。
残されたのは死体と相方の心配そうな顔。
確実に、自分はこの馬鹿げたゲームのせいで、どこかおかしくなってきている。
『お前は誰か、殺したんか?』
今田の問いに自信を持って答えられなかった。
おそらく、自分は記憶のない空白の時間に人を殺した。
それでも、迷いなく自分を信じて頷いてくれた大上。
その、たった一人の相方も殺してしまうのではないか。
自分が信じられなかった。
海岸へと引き返す足取りは重く、松口の曇る気持に比例するように、
見上げた空は苛立だしいほど青かった。


139 :用無し始末屋:02/09/19 20:41
・・・続きます。


140 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 20:48
キタ――――(゚∀゚)――――!!!

141 :名無しさん@本気でお腹いっぱい。:02/09/19 21:06
大滝ぃッ!スッゴイ楽しみです。あげ。

142 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:20
書き手さんの会議所で了解が得られたので
りあるキッズのお話書かせていただきました。

投稿させていただきたいと思います。

143 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:22
♪〜♪〜♪〜

枕元で電子音が鳴り響いている。
お気に入りの着メロだけれども、眠りを侵害されたことで
覚めきらない頭が軽く苛立ちを覚えた。
この着メロは相方かマネージャーだ。
こんな時間に仕事の連絡?
部屋の中はまだ薄暗く、携帯に手をのばしながらチラリと
見た時計の針は5時半を指していた。

「何やねんな、こんな早よから」
画面に映し出された名前は相方、長田のものだったから
不機嫌さを隠す気もない。

『安田?!何やねんやあらへんわ!テレビ!テレビ見ろ!!』
「はァ?!」
『ええから、早く!大変なんや!!』


144 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:23
こんな時間に電話してきてテレビを見ろとは。
これでくだらんもんしか映ってなかったら今度シメたろ。
渋々と起き上がり、薄闇の中部屋を移動する。
「ほんま何なんよ?」
移動しながら、家族を起こさないよう小声でたずねる。
『もう…何て説明していいかわからん…』
「は?何泣いてるんオマエ…」
尋常でない彼の様子に、部屋の電気よりも先にテレビの電源を入れた。

【…というわけでして、昨日1日かけて全国の芸人たちが一挙に会場に集められ
現在は首輪の装着などの準備が進められている、とのことです。
ゲームの開始は今晩6時。それでは、会場の上空からのリポートが入っています。
会場上空の、高島さーん?】

芸人集めて大運動会でもやるんやろか。
「これがどないしてん。」
『わからんのか?!』
「わからんのかって言われても」
その時テレビから聞こえてきた言葉に、一瞬にして体が総毛立つのがわかった。
【これからこの島で、芸人同士の殺し合いが行われるわけです!】
は?
【そもそもこれは犯罪者に適用されるBR法を・・・】
BR法は中学んときに習ったな。
【国を上げての一大エンターテイメントということで・・・】
エンターテイメント?
【何と言っても参加者全員が芸人と言うことで、
どれだけおもしろおかしい殺し合いを見せてもらえるか
国中の期待が集まっています!】

145 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:24
「何っやねん、コレ!!」
悪フザケにも程があるやろ。
乱暴にチャンネルを変える。
でも、どのチャンネルに回しても話題はそればかりだった。
【賭けに乗ってみようという視聴者の皆さんは、全国の銀行やコンビニからお申し込みが…】
【現在のオッズは…】
【当局ではEメールやFAXで応援メッセージを募集しております…】
【首相は今朝未明の会見で…】

悪い夢を見てるみたいだ。
芸人全員による殺し合い?
吉本の先輩たちぜーんぶ、これから殺し合いさせられるんか?
オレらは?
オレらかて芸人やんか。
何でこんなとこでのほほんとテレビなんか見てられんねん。


146 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:25
「おい、これから大阪行くから、オマエも学校休め」
『どうするつもりやねん』
「マネージャーでも誰でもいいから吉本の人間に会って
どーゆーことなんか聞くんや」
『でもこれ吉本主催やないで』
大阪に行って、吉本の社員を問い詰めたところで
どうにもならないことは分かりきってる。
でも!
何にもせぇへんで見てろって言うんか?
せんべい齧りながら、茶の間で。
大事な人たちが殺しあって死んでいくのを。
ただ、見てろって言うんか?!
オレはそんなんイヤや!!

「着いたら連絡するわ」
それだけ言って電話を切った。
忌々しく騒ぎ立てるテレビの電源も切って、立ち上がる。

今までかわいがってくれた先輩たちの顔や
よく遊んだ年上だけど後輩な人たちの顔が
次から次へと頭に浮かんだ。


147 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:26
取るものもとりあえず、家を出る。
走りながら見た町並みが、いつもと変わらぬ朝日を反射して
神々しく輝いていた。

どうか、どうか死なないで。

カバンにつけたお守りを力いっぱい握り締めた。



【ゲーム開始まであと12時間】



長くなってスミマセン;
後日、後半書かせていただきたいと思ってます。

148 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 00:01
>>121
気が向いた。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

149 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 01:14
あげ

150 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 10:45
age

151 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:55
前スレ>>436から

コンビニの看板が立っている。随分久しぶりに目にするような気がする。
4人は市街地の入り口に到着していた。
「おおっ!やっと着いた!」
先程までの弱った様子が嘘のように(もっとも嘘だったのだが)上島がはしゃぎだす。
我を忘れて駆け出す上島。
「ちょっ、ちょっと竜ちゃん!危ないって!」
肥後が後を追う。寺門も後を追おうとしたが、志村は動かなかった。
「ジモン、お前は俺と一緒に動くぞ。あの二人とは30分後にここで合流するから」
寺門はくるりと向き直り、素直に「はい」とだけ答えた。

152 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:56
>>151
駆けてゆく肥後の背中にも、志村は言葉を投げた。
「リーダー!30分したらここに戻れよ!」
肥後は顔だけ振り向き、視線で呼びかけに答えた。
そこで寺門は重大なことに気付いた。
「えっ?あの二人丸腰じゃないですか!?」
「大丈夫だよ。最初に俺に支給されてた銃を持たせてるから」
「なんだ、なら良かった」
安堵する寺門。
しかしいつの間に銃の受け渡しをしたんだろう?
ずっと一緒に行動してきたけど気付かなかったな…。
そうしている間に二人の姿は街に飲み込まれていった。

153 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:57
>>152
「うぇっ…、ひでえな…」
到着が遅れたせいで、街中のありとあらゆる物資は略取され尽くした後だった。
方々から煙が立ち昇り、建物の窓ガラスは割られ、
足元には血の海と死体の山が累々と積み上げられており、
さながらこの世の地獄といった風景が広がっている。
「竜ちゃん、あんまり一人で突っ走らないでよ。どこで誰が狙ってるかわかんないよ?」
肥後が上島の右腕を捕まえる。上島は肥後のほうを向かずに語りかけた。
「なあ、リーダー。俺たち、生きて帰れんのかな?」
死にたくないのは皆に共通した認識だが、
生きて帰れるかどうかという可能性について考えるのは久しぶりだった。
「さあ…、どうだろ?正直、わかんねぇな」
肥後の言葉が頭に反響する。
元々、浮き沈みの激しい芸能界という世界に身を置く者にとって、
将来のことを思うなど愚かな行為なのかもしれない。

それに加えてこの現状である。
今の自分の問いに対しての模範解答は「分からない」である他にない。

154 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:58
>>153
「わかんねぇ…、か…」
上島は諦めの感情が染み出してきたようなため息をつき、肥後のほうへ向き直った。
その直後、にわかには信じがたい光景が上島の目に飛び込んできた。
肥後が、リーダーの肥後が上島に拳銃を突きつけているのだ。
「はっ?何だよリーダー。悪い冗談はやめてくれよ。笑えねぇよ、それ」
思わず笑顔が浮かんできたが、腹の底では本能が危険を知らせている。
手足が緊張ですくみ、震えてきた。

肥後もかなり緊張していた。芸人としての初舞台以来の凄まじい緊張感である。
「冗談じゃないよ」
搾り出すように声を出す。
「これは、冗談じゃない。本気だ」
自分を落ち着かせるためにゆっくりと言葉を繋ぐ。
手の汗でグリップが滑りそうになる。姿勢を正しながら銃把を握りなおす。
肥後が平静を取り戻すのと比例して、見る見る上島の顔が青ざめていった。

155 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:59
>>154
「なななな、何言ってんだよ!?おおお、俺、俺を撃つっての?」
目に見えてぶるぶる震えだす上島。今にも失禁しそうな勢いである。
「そうだ。俺たちの、いや、志村さんの"チーム"に足手まといはいらない」
肥後は台本の台詞を読むように言うと、照準を上島の大きな腹に定めた。
「あ、足手まといって!俺が怪我してるからか!?
でも志村さん、俺のために休憩とってくれたりしてたじゃねぇか!」
「駄目だね。今はともかく、これから先どうなるか分かったもんじゃない」
銃口で足の傷を指し示す。
「その傷から雑菌が入って感染症とか起こしてみろ。それこそ足手まといだ」
「なっ…」
「そんな危険性を孕んだお前を連れて歩くってことは、チーム全体の身動きが鈍る。
そうなると俺らにも危険が及ぶかもしれないってことだ」
上島は呆然とした。自分がお荷物になっていたなんて。

156 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 17:00
>>155
「頼むよ!俺、一人じゃ何もできねぇ!」
咄嗟に土下座する上島。命乞いする以外の選択肢は全く思い浮かばなかった。
「後生だ!殺さないでくれ!」
志村の庇護の下にあった時の安心感を捨てることは、上島にとって死に等しかった。
ここで肥後に背を向けチームを抜けるよりも、何とかしてチームに残ることのほうが
生き残る確立が高いと踏んだ上島は必死に懇願した。
「駄目だ。これは、志村さんの、決めたことなんだからな」
上島の言葉を無視し、肥後は噛んで含めるようなものの言い方をした。
引き金を引き絞ると同時に発射の反動が全身を揺さぶる。

パンッ!

銃弾が土下座している上島の後頭部に突き刺さる。鮮やかな血の花が咲く。
上島の肥え太った身体は自らの血の海に沈んだ。

肥後は志村から預かった銃を懐に収め、大きくため息をついた。
「これでいい、これでいいんだ」
口の中でぼそりとつぶやく。
肥後にはもう一つ仕事が残っていた。

【上島竜兵(ダチョウ倶楽部) 死亡】

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 18:06
ダチョウ倶楽部でこんなにどきどきしたのは初めてだ・・。


158 :名梨@初参加です:02/09/20 19:00
ああ…baseメンバーはやっぱり全滅ですか。。。

159 :名梨@初参加です:02/09/20 19:05
>>112
「あっ!黒澤!」
河本は黒澤に気付くと急いで顔の涙を拭った。
「井上さん…自殺されたんですね。」
「聞いてたんかさっきの…。俺、取り残されてもたわぁ。baseのみんな死んでもた…。」
「そうなんですか…。」
…今、今やらなきゃ!
逸る心に押され、黒澤はいきなり拳銃を河本に向けた。
「オ、オイ…なんやねん!ウソやろ?!」
「ウソじゃないですよ。あたし、何がなんでも生き残りますから。」
微かに声が震える。本当は恐くて仕方がない。
しかし、死に対する恐怖が黒澤にそうさせていた。
「ええ加減にせぇや黒澤!!」
「………」
声が聞こえているのかいないのか、黒澤は無言のままじりじりと歩み寄る。


160 :名梨@初参加です:02/09/20 19:07
>>159
「ちっ…畜生ぉぉぉ!!どいつもこいつもぉぉぉ!!」
河本は涙目でポケットからバタフライナイフを取り出し、それで切りかかろうとした。

“死にたくない、死にたくない、死にたくない”

「うわあああぁぁぁぁ!!!!」
パンパンパンパンパン
我を忘れ、何度も何度も引き金を引いた。
河本の体は胸の至る所から血を吹き出し、そのままペシャンと前へ倒れた。
「…とりのこ…され…んでよかっ…た…。」
最後にそうつぶやき、河本は瞼を閉じた。


161 :名梨@初参加です:02/09/20 19:11
>>160
黒澤は拳銃を構えた姿勢のまま、呆然と佇んでいた。
自然と笑みがこぼれてくる。
自分は人を殺したというのに。

黒澤はゆっくりと倉庫を出た。

【次長課長 井上(自殺)・河本 死亡】

162 :名梨@初参加です:02/09/20 19:13
勝手にbaseメンバーを出してしまってすいません。
これからは森三中のみに専念したいと思います。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 19:56
次長課長は死んでたはず・・・。

164 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 20:25
次課長死んでなかったと思うけど。

165 :163:02/09/20 20:36
Vol.3より↓

442 名前: 名無しさん@お片付け 投稿日: 02/01/28 12:45

「スッちゃんに言われて来ましたー。吉田ですー。」
声を掛けながら中に入った吉田は驚愕した。
そこには先輩の土肥ポン太、同期の次長課長、そして相方の小杉の無残な死体が転がっていた。
四人とも体に無数の切り傷がある。
「…え?」
殺されてる?
どういう事や?
誰かに襲われたんか?
それとも俺は須知に騙されたんか?
吉田は今の今まで、このバトルロワイアルという状況に順応できないでいた。
頭の隅で、これは悪い夢ではないかという考えを捨て切れないでいた。


との事です。

166 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:10
昨日のりあるキッズの続きです。
ちょっと長くなった上、終わりませんでした;


167 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:11
>>147の続き。

NGKの4階、吉本興業本社。
たどり着いてはみたものの、建物はすべてシャッターが閉ざされ
中の様子を垣間見ることもできそうにない。
二人、建物を見上げて立ち尽くした。

あ、と長田が思い出したように声を発した。
「オレ、こっそり入れるとこ知ってんで。前に堂土さんに教えてもらってん。」
少し得意げに言って見せた長田だったが、自分で出したその名前の主を思い出したのか
表情を曇らせて俯いた。
「堂土さん、大丈夫かな…。福田さんとか田村さんとか…。」
「何しょぼくれとんねん。そんなんオマエ似合わんわ。」
しょーもな、と言うように安田は答える。もちろんワザと。
「オマエは『女、女』言うてればええねん。絶対また皆に会える。
オマエの好きな合コンもナンパも、また皆と一緒に行けるて。」
ありえないことだとはわかっていながらも、次から次へと
どうしょもない慰めが口をついて出た。

168 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:15
>>167

勝者は一人。最後の一人になるまで、戦いが終わることはない。
授業でBR法について教えられたとき、先生が言っていた。
『この法律がムチャクチャなのはわかるやろ。こんなん単なるタテマエや。
犯罪者戦わせて、それ見て楽しんでるヤツらがおる。そんだけの話や。』

その先生は、それからすぐに学校を辞めた。
反政府軍とつながりがあったことがバレたとか、今は指名手配となり
地下に潜って活動をしているだとか、風の噂に聞きはしたが
そんな噂はどこまでが本当かわかったもんじゃない。


「こっそり入れる…て、トイレの窓かい。」
窓枠に手をかけながら安田はツッコんだ。
しかも女子トイレ。
何考えてんやろなぁ、あの人も。
オーバーオールに、ありえへん髪型の人物が
頭の中で「ナイショやでー」と微笑んだ。
あの笑顔にも、もう会うことはできないんだろうか。
そんな思考を振り払うように安田は頭を思いっきり振った

169 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:16
>>168

廊下に出た途端、イヤなにおいが鼻をついた。
思わず胃液が逆流しそうになるのを、必死で押さえ込む。
嗅いだことはないけれど、なんとなく想像はつく。
内部に人の気配がしないことも、その想像の確信を深めた。
いつもはキレイに掃除されている廊下には、きっと軍隊のものであろう
ゴツイ靴の跡が縦横無尽に残されていた。
「一体、何があったんや・・・」
長田が小さくつぶやいた。


デスクの並ぶ本社フロア。
そこは、血の海だった。
海、とは言ってももうほとんど固まっていたけれど。
赤黒い床、壁やガラスに無数に残る銃弾の跡、そして
ところどころに横たわる、見るも無残な社員たちの遺体…。
「なんで…」
あとは言葉にならなかった。

ゴン、という音がフロア内で響いた。
ビクッとして二人、音のした方へ顔を向ける。
誰もいない。
「誰かいてますかー。」
ゴン。
長田の呼びかけに答えるように、もう一度、
多分デスクの引き出しを叩いてるだろう音が響いた。
おそるおそるデスクの間を1列1列探してゆくと
血と書類で埋め尽くされた床に転がる1つの死体が
手だけを持ち上げ、こっちだと言うように手招きをしていた。


170 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:18
>>169

「生きてはる!」
長田が彼に走り寄る。
安田はその後からゆっくりと歩いていった。
彼を見たことはないが、吉本の社員章を襟元につけている。
二人が覗き込むと彼はゆっくりと目を開けた。
「おお、りあるキッズか…」
二人の顔を見て、目を細める。
「大丈夫ですか?」
「見りゃわかるやろ。何で今まで死ななかったのか不思議なくらいや。」
「何で救急車とか呼ばなかったん?!こんなとこで…」
男は首をわずかに横に振った。
「来てくれへんよ。見て見ぬふりされるだけや。」
相手は政府と軍やからな、と笑った。

「どうして、どうしてこんなことに…」
さぁな、と彼は言った。
「いきなり芸人全員差し出せ、言われてな。
抵抗してもムダなんはわかってたけど。
吉本の社員がやで、殺されるてわかってんのにハイどーぞ言うて
芸人差し出せると思うか?
まぁ、中にはあいつらと繋がっとったヤツもいたみたいやけどな。」
いつも口うるさかったマネージャーの顔が浮かぶ。
マネージャーはどっちだったのだろう。
彼の体もこのフロアのどこかで冷たくなっているんだろうか。それとも…。

171 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:22
>>170

二人が何も言えずにいると、
男の血まみれの両手がそれぞれ二人の手をつかんだ。
その手の驚くほどの冷たさが何を物語っているかは、理解できた。
彼は最後の力を振り絞るようにして、一気に話し出した。

抵抗したら、このザマや。
でもな、後悔はしてないで。
こんなんは間違っとる。
殺し合いの何がエンターテイメントや。
笑いはもっと、幸せなもんや。
なぁ、おまえらは吉本に唯一残された希望やで?
おまえらでこの国を変えてくれ。
反政府軍入れっちゅーことやないで。
笑いで、正々堂々真正面からこの国を変えてくれ。

普段なら何を夢みたいなことを、と毒づく安田でも
さすがに何も言えず、ただ頷くばかりだった。
涙で男の顔がにじんで見えた。
泣きながら頷く二人を見て安心したのか、彼は満足そうにゆっくりと目を閉じ、
そしてその目が二度と開かれることはなかった。


【ゲーム開始まであと8時間】

172 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:23
下手な文章ダラダラとすみません;
あち1回ほど、お付き合いください・・・。

173 :名無しさん@初心者:02/09/20 21:38
りあるキッズ話、続きが気になります。
書き手さん乙。そして頑張って。


174 :名無しさん@読者:02/09/20 22:34
りあるキッズの話、おもしろいです!
書き手さん頑張ってください!

175 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 22:43
age

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 23:40
なんか結構核心をつきそうな話になってきましたなぁ…
書き手さん文章お上手ですね。
がんがってください、次も楽しみにしております。

177 :16:02/09/21 02:56
感想スレ3のログ、うpしますた。

ttp://battle_kanso.tripod.co.jp/

見づらくてスマソ。

178 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:31
>>156
志村は、かつてドラッグストアだったであろう建物の中を探索していた。
陳列ケースはなぎ倒され、食料や医薬品などの目ぼしい物資は見当たらなかった。
「流石にこれは誰も持っていかねぇか」
紙おむつの詰まった袋を蹴り上げる志村。
「斜向かいに食堂がありますよ。行ってみますか?」
手斧片手に外の様子を見に行っていた寺門が、ドラッグストアに帰ってきた。
「そうだな、まだ何かあるかな?」

志村と寺門が外に出ると、こちら目がけて猛然と走ってくる人影があった。
肥後だ。しかし一緒のはずの上島の姿は無い。
「リーダー!どしたの?竜ちゃんは!?」
寺門の呼びかけには答えず、肥後は二人の目の前で倒れこむようにして膝をついた。
「はあっ、はあっ…、竜ちゃんが、竜ちゃんが、やられた!」
「やられたって!?誰に?」
寺門は体から血の気が引くのを感じた。
「わ、わかんないよ。いきなり、後ろから銃で撃たれてっ…!」
「竜ちゃん死んじゃったの?」
「わかんない。銃声がして、竜ちゃん倒れて、びびって逃げてきちゃったんだよ!」
真っ青な顔をしながら、噛み付かんばかりに肥後が叫ぶ。

179 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:32
>>178
「ひょっとしたら、まだ息があるかも…。志村さん、俺見てきます!」
寺門が走り出そうとする。
「待て。襲ってきた奴がまだそこにいるかもしれないぞ」
一瞬躊躇する素振りを見せたが、志村の言葉を振り切り寺門は肥後が来た方向へ走っていった。

寺門の後姿を見送った後、肥後は志村の顔色をうかがった。
志村は僅かに逡巡したが、すぐに寺門が走っていった方向を顎でしゃくった。
二人で寺門の後を追っていった。

180 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:33
>>179
肥後の自作自演の大芝居はうまくいっているようだった。
寺門は上島の遺体の傍らに跪き、筋肉の張り出した両肩をわなわなと震わせている。

「お荷物を処分しろ」
志村からそう言われて拳銃を手渡されたとき、肥後は大きく動揺したが、
決断を下すまでにさして時間は必要なかった。
我が身の可愛さと、何より志村から銃を預けられるほどの信頼を勝ち得ることができたことの喜びが、
上島殺害を決断させたのだった。
「お荷物」の処分が済んだら、チームの結束が乱れぬよう、寺門には「上島は何者かに殺された」と一芝居うつ。
全て志村の描いた段取りどおりに進んでいる。

181 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:34
>>180
志村はイングラムを構え、周囲を警戒するふりをしている。
そもそも襲撃者などいないのだ。志村もまた芝居をしているのだ。
肥後は震える寺門の肩にそっと手を置いた。
「もう、行こう」
寺門は肥後の手をゆっくりと、しかし力強く払いのけた。
「連れて行こう」
「はっ?」
「竜ちゃんも、連れて行こう」
「でも…」
「俺たちは、3人でダチョウ倶楽部なんだから」
寺門は本気だった。上島を見つめる眼差しがそれを物語っている。
肥後と志村は何も言わなかった。
肥後が視線で志村に『どうします?』と問いかけると、志村は小さくうなずいた。

寺門がどこからか持ってきた、大きな布団袋に上島の遺体を収めた。
小豆色の袋の底が見る見るうちにどす黒く変色していく。
上島の身体から、いまだに流血が続いている証拠だ。

自分の殺した死体を引きずって歩くなど、決していい気分ではないが、
ここで強硬に反対すると不信に思われるかもしれない。
肥後は志村の意向に素直に従い、寺門とともに布団袋を引きずり歩き始めた。

182 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/21 14:49
age

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/21 15:01
りあるキッズもダチョウ倶楽部もなんか泣きそうになる・・・。
書き手さん方お疲れ様です。

184 :名梨@初参加です:02/09/21 17:30
>>161
黒澤を探すため、雑木林の中を歩いていた村上はピタッと足を止めた。
そして振り返り、後ろにいる大島と顔を見合わせた。
「今の音聞いた??」
「うん。この奥の方からした。」
「地図見たらこの奥に倉庫があるみたいだけど。もしかしたら、そこにいるかも…。」
「じゃあさっきの銃声何なんだよ。」
「なんでそんな変な事ばっかり言うのよ!けど、ちょっと様子見に行く?」
二人は倉庫へ向かって走っていった。


185 :名梨@:02/09/21 17:32
>>184
大島と村上は銃声のした方に向かって全力で走っていた。草をかき分け、木の枝に引っかかりながらも走り続けた。
胸に大きな不安を抱きながら。
二人がやっと雑木林を抜けた先には野原が広がっていた。
そこには一軒の倉庫が建っており、そのすぐそばに立ち尽くす一人の女の姿があった。
紛れもなく黒澤だった。
その顔は真っ白で空を見上げ、どこか遠くを見つめている。
「…くっ!黒澤ぁ!!生きてた!!」
「よかった…死んじゃたかと思ってた!」
大島と村上は喜びに満ちた声をあげた。


186 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/21 21:26
あげ

187 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/21 22:08
age

188 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/21 22:27
>177=16さん。
ありがとうございます〜!
感想スレの方にもおもしろい話がたくさんあって
ビックリです。
これからまとめさせていただきます。

189 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 00:27
あげ

190 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 01:51
age

191 :用無し始末屋:02/09/22 04:50
ハリガネ編



雑草を分け入ってひたすら道を進んだ。
暑さか緊張か、足を踏み出すたびに額には汗が滲む。
右手に銃を握り締めると、硬い銃身にへばりつく手の平が汗で滑りそうだった。
街の端が目に入ってきて、大上は歩を止めた。
こちらの道が街へ通じる正解だったのか。
どこまでも道が続くような気持が安堵に変わり、と同時に不正解である、
街へ通じていないほうの道へ向かった松口が気に掛かった。
腕時計に目をやると、彼と別れてから既に40分が経過していた。
戻らなければ、そう思って振り返ろうとした瞬間、前の木の枝が風もなく揺れた。
松口から預かった銃を揺れた木の箇所に向けた。
安全装置を震える指で外す。
唇が妙に乾いた。
「出てこいや、こっちからは何もせぇへんから。」
長距離戦ならこちが断然不利なのは明らかだ。
「絶対撃つなよ、大上。」
聞き覚えのある声で呼ばれた名前、再び大きく揺れた木の枝の下、姿を現したのは。


192 :用無し始末屋:02/09/22 04:52
「檜原。」
比較的、仲の良い同事務所の先輩。
「よお。」
彼は軽く両手を上げて、肩をすくめてみせた。
「相方はどうしてん、誰かと一緒なんか?」
銃は下ろさずに、至近距離から額に向けたまま。
「黒田は知らん、あいつのことやから生き残っとるやろ。」
「相方やのに、探してないんか?」
訝しげな調子で彼に問うと、彼は嘲笑でも呆れでもなく、
幼い子供に向けるような笑みを浮かべた。
馬鹿にされたようで、自分の神経がちりちりと音をたててささくれ立った。
「それ、下ろしてくれや。そんなん突きつけられてたら話もできんわ。」
彼は顎でしゃくって、俺が突きつけたままの銃を指した。
ゆっくりと、伸ばした腕が固まってしまったように、ぎくしゃくと銃を下ろした。
「お前らはどうやねん、松口は?」
彼は安心したらしく、溜息を吐いて手を下ろした。
「別行動中や。」
そうか、と檜原の一言の後、沈黙が二人を包んだ。
檜原が煙草を咥え、火を付けながら聞いた。
「お前ら、誰か殺したか?」
そういえば、このゲームに入ってから一度も煙草を吸っていないな。
胸ポケットを探ると、マイルドセブンライトが手に当たった。


193 :用無し始末屋:02/09/22 04:54
「やってない。」
おそらく。
相手に疑惑を与えるような言葉は飲み込む。
自分が意識のない空白のことは知らない、神経が過敏になっている相方の不安な行動が頭を掠めたが、
松口はやっていない、そう思いたかった。
煙る紫煙が彼の顔を遮った。
「そっか、ようここまで生きてこれたな。」
また、子供を褒めるような言い方。
神経に障った。
彼の足元には小さめの黒いアタッシュケース。
あれが彼の支給された武器だろうか。胸ポケットからマイルドセブンライトを取り出そうとして、やめた。
「やったんか?」
誰も殺さずにここまで生き延びてきたことに感心する彼は、誰かを殺してここまで生き延びてきたのだろうか。
銃を持つ手に力が入る。
「やりようがないわ、俺が持たされたんはこれや。」
俺の猜疑心に呆れたのだろう、少々不機嫌そうに彼は足元のアタッシュケースを軽く蹴った。
「何?」
俺の問いに、彼はアタッシュケースへと手を伸ばした。
「撃つなや?別に危ないもんちゃうから。」
そんなに俺は不信を明らかにしているのだろうか、
カチリという音と共にアタッシュケースが開いた。


194 :用無し始末屋:02/09/22 04:56
「何なん?」
アタッシュケースの中身は手術器具のようなものが一式。
「エンバーミングセット。遺体保存の用具や、ご親切に説明書まで入っとるわ。」
檜原はわざわざ目の前で薄い本のような説明書を振ってみせる。
「ふざけとるやろ、死ぬことを前提にこれ持たしとんねん。
一応、治療器具としては使えるけどな。」
彼はアタッシュケースを元のようにしまって、担ぎ上げた。
大上はようやく力が抜け、だらりと腕を下げた。
檜原は人を殺していない、殺す気もない。まぁ、おそらくだが。
「どうすんねん、これから。」
武器はなく、相方の行方も分からない彼を置き去りにして、
自分だけがさっさと松口と合流する気にもなれなかった。
もちろん、彼の思うところなど全く解らないのだけれど。
「どうしようもないわ。ずっと隠れとったけど、だいぶ人も居らんようなったからな、
最後の一人にはどうせなれんやろうしな。」
投げやりな言葉に心が動く、大上は少し迷ってから、檜原に合流を持ちかけた。
「来るか?松口と海岸で待ち合わせとんねん、あいつもきっと喜ぶわ。」
松口のほうが檜原と交流もあり、親しい。
陣内と別れ、松口を自分だけで支えられるのか自信がなかった。
檜原と会って分かった、自分もかなり追い詰められている。
信頼できる者なら大勢で居る方が安全だ。
「お前らは、何しようとしてんねん。」
煙草を踏み消して気のなさそうに檜原は聞いた。
命を賭けて行動する相手に聞くにしては気が抜けている。
「街に居るはずの今田さんに会う、それからは分からん。」
かなり、適当なこれからのあらすじ。
自分にはとにかく今田に会うということしか分からない。
松口の中にこれからのプランがある。
「行くわ、どうしようもないし、ここまで来たらお前らに引っ付いてくのも悪ないやろ。」
檜原の言い分に苦笑しながらも、大上はその足をもと来た道に向けた。


195 :用無し始末屋:02/09/22 04:59
>>191>>192>>193>>194です。
メッセンジャー檜原とハリガネ大上
口調やキャラが違うと思いますが、ご了承下さい。

196 :用無し始末屋:02/09/22 05:05
うっわ、メッセンジャー會原でした。
最悪だ、名前全部間違えました全て訂正。
檜原→會原
本当にすいませんでした(鬱

197 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 13:25
あげ

198 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 14:50
書き手さんに敬意を表してage

199 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 15:53
age

200 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 18:26
>>始末屋さん
大上は松口と別行動となった後、COWCOW多田と
出会って話をしている最中だったのですが多田は
どこへ行ってしまったのでしょうか・・・。
それと、本人には告げていないものの大上は松口が
ルート33増田を殺す所を陣内と共に目の当たりに
した筈ですが、忘れてしまったのでしょうか・・・。

201 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 18:46
ルートの増田はいつ死んだの?

202 :用無し始末屋:02/09/22 18:47
ハリガネ編。
すいませんでした、とにかく平謝りです。
自分で引き継ぎたいと言い出しておきながら間違いだらけで本当に申し訳ないです。
勝手なのですが、この話は捨てるということでお願いします。
>>まとめ人コモさん
>>191>>194はまとめの方に載せないでください。

逝ってきます。

203 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 19:20
age

204 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 21:01
あげ

205 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 21:20
>>始末屋さん
ドンマイ。また戻って来て下さいね〜。

206 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 23:06
age

207 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:19
りあるキッズの話を書いている者ですが、
すいません実は>>96-100の大滝話を書いたのもHN違いますが私でして、
りあるの方の話が詰まってしまったので、大滝の方を進めてみました。

で、>>96-100でミスをやらかしてしまったのですが
大滝さんは桑原さんのことを「桑原さん」ではなく「貞さん」と呼んでいるらしく(多分)
あと、桑原さん実際はビミョウに関西弁でした。
すいませんがそこらへんは、脳内変換して読んでください;

208 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:20
白川から取り上げた銃を弄びながら、
桑原はゲームが始まってからのことを思い返していた。

何百人という芸人が集められたホールから追い出され、
まず探したのは先に外に出された相方の姿だった。
普段仲の良い芸人たちも最初のホールにいたはずだ。
それでも外に出て最初に頭に浮かんだのは今村の顔だった。
なぜ、と聞かれてもきっと答えられない。
でも無条件で信用できるのはヤツしかいないと思っていた。

しかしその相方の名前は、とうに死亡者として放送された。
結局ここに来て一回も顔を合わせることはできなかった。
不幸中の幸いで合流できた親友・山崎が放送を聞きながら心配そうに
こっちを見ていたけれど、「死にました」と言われて「ハイそうですか」と
理解できるほど自分にとって死は身近なものではなかった。

あれだけ近くにいたはずのあいつの顔が、なぜか今は思い出せない。


その時。
パァン、と空洞内に銃声が響いた。
ハッとして顔を上げると、大滝のかまえた銃からは細く煙が上がっていた。
一瞬遅れて硝煙のにおいが鼻をつく。
煙たなびく銃口の先を目で追うと、スローモーションのように
後ろに傾いてゆく白川がいた。

209 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:21
>>208
「白川っ!!!」
どさり、と背中から倒れた白川の体をあわてて抱え起こす。
「白川!!」
弾が彼の体を貫通したのだろう。
抱え上げた体の胸からはドクドクと血があふれ、また、
彼の背中に添えた腕にも、重く湿った感触が伝わってきた。
白川は目を見開いたまま「あ」とか「う」とか言うような
言葉にならない声を発してから、わずかに口角を上げた。
それはまるでやっと山崎のところへ行ける、とでも言っているような。
そして、その体からは急速に力が抜けていった。

白川の最後の「笑顔」を見た桑原は、何も言うことができなかった。
そっと彼の体を地面に横たえると、ゆっくりと後ろを振り返った。
大滝は白川を撃った体勢のまま、そこに立っていた。

桑原は無言のまま立ち上がり大股で彼に歩み寄ると、その胸ぐらを乱暴につかんだ。
「どういうつもりや。」
桑原の怒りに満ちた声が、低く岩壁に反響した。
「…どうして俺を撃たないんですか」
質問に答えることなく、大滝の目は白川の体の横に放り出したままの銃を見ていた。
「どういうつもりなんか聞いてるんや!!」
桑原は堅く握った拳で彼の頬を殴りつけた。
大柄な彼の体が、後ろによろめいた。


210 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:22
>>209
「死にたいやつは、死ねばいいんです。」
大滝は血液混じりのツバを吐き出すと、ハッキリとそういい切った。
その言葉に桑原はもう一度拳を振り上げたが、
「死にたいと思ってるやつが生き残れるほど、甘いゲームじゃないでしょう?」
大滝が続けたその言葉を聞いた途端体から力が抜けるのを感じ、
振り上げた拳をガクリと下ろした。

「貞さんに血が飛び散らないように、頭じゃなくて心臓狙ってあげたんですよ」
大滝は射的が命中した小学生のように、無邪気に言った。
たしかに白川の頭を撃っていたとしたら、この至近距離だ、
血どころか頭の中身までが飛び散り、桑原に降り注いだだろう。
しかし、そういう問題ではない。
「お前、狂ってるよ…」
桑原のその言葉に、大滝は嬉しそうに笑った。

【ノンキーズ・白川 死亡】



211 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:25
今回は以上です。

大滝の性格が前回とギャップありすぎですが、
その辺あとで書きますのでツッコまんといてやってください;

駄文失礼しました。

212 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 08:39
あげ。

213 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 12:51
あげ

214 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 16:28
age

215 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 19:14
禿しくガイシュツだった気もしないでもないが
書き手さんが降臨するまでの暇つぶしに。

「バトル・モナイアル」
http://www.yuniqlo.com/gnp/bm.swf

216 :名無しさん@お腹いっぱい.:02/09/23 20:53
大滝編面白いです。
少なくなってきた、頭おかしげな殺戮者キャラ大好きだ。

217 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 23:11
あげっとな。

218 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/23 23:29
>始末屋さん
了解です。
また是非書いてくださいね。


219 :名無し:02/09/24 13:59
あげ

220 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/24 20:12
             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
            ./ / |  書き手さん! |
           / /  \          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|   募集中!!  |
         ./ /_Λ     , -つ     \         /
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ Λ_Λ
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                     .  | / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/


221 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/24 22:52
age

222 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/25 07:36
あげます

223 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 15:52
映画版バトロワ2製作記者会見age

224 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 17:43
age

225 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:41
>>181
夕焼けが山の麓に沈んでいく。
この島に来てこの夕日を見るのは何度目だろうか。
開け放たれたガレージの扉からの景色を眺め、肥後はぼんやりとしていた。
志村、肥後、寺門の三人は市街地から引き上げ、民家がちらほらと並んだ住宅地にいた。
ガレージの奥では志村がいびきをかきながら眠り込んでいる。
向かいに座った寺門は、夕景には目もくれず頭を抱えてなにやら考え込んでいる。
そして足元には上島が入っている袋がある。

結局、市街地での収穫はスナック菓子が2袋と、ミネラルウォーターのボトルが3本きりと、
大の大人3人の腹を満たすには程遠い、惨憺たる結果だった。
それに加え、かつて上島だった肉の塊という手土産までついてきた。
正に「お荷物」と化した上島をさっさと処分してしまいたかったが、なかなか寺門に切り出せずにいた。

226 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:42
>>225
「ねえ、リーダー」
寺門が喋りだす。だが顔は俯けたままだ。
上島の処分をどう切り出そうかと考えていた肥後は不意をつかれ「うぇっ?」と間抜けな返事をした。
「いやー、あのさー、こんなこと言うのもなんなんだけどさー」
言いにくそうにもじもじする寺門。告白する直前の女子中学生かお前は!
「竜ちゃん殺ったの、リーダーでしょ?」
内心でバカなツッコミをしていた肥後は、二発目の不意打ちにかなりのダメージを受けた。
「な、ななな、何を言ってんの?そんな…、バカなこと!」
動揺が思い切り顔と態度に出てしまう。誰が見ても肯定しているようにしか見えない。
「いや、いいんだよ」

227 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:44
>>226
そこでやっと寺門が顔を上げる。その顔に怒りは含まれていないようだった。
「アレでしょ、志村さんに言われたんでしょ?」
声のトーンを落し、いびきをかく志村をちらりと見やる。まさかそこまで見抜かれるとは。
「竜ちゃんには悪いけど、やっぱ死にたくないもんね」
怒るどころか、寺門の表情にはどこか慈しむような色が含まれている。
「何で、分かった?」
肥後はそう言うのがやっとだった。
「いきなり後ろから撃たれたって言ってたじゃん?でも竜ちゃん、膝曲げたまま死んでたんだよね。
 だから座ってたところを真上から撃ったんじゃないかと思って」
「ああ、そうか…」
寺門を見くびっていたようだ。号泣しながらもそんな洞察力を持ち合わせていたのだ。

「竜ちゃんの死体をずっと運んでたらさ、その内耐え切れなくなって白状してくれると思ったんだけど───」
後ろ頭を掻きながら、照れたように笑う寺門。
「俺のほうが我慢できなくなっちゃってさ。でも俺はリーダーを責めるつもりはないよ」

228 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:45
>>227
「寺門…」
「俺はもうこの"チーム"を抜けるよ。志村さんが寝てる今のうちにね」
まだ志村は呑気に寝ている。
「リーダーはどうするよ?」
「俺は…」
寺門と目を合わせていられない。視線を外して口の中でもぐもぐと言葉を発する。
「まァ、いいや。俺は独りで行くよ」
足元に転がしていたザックを拾い上げる寺門。
「また会えたら…、イヤ、会わないほうがいいのかもね」
蒼白になった肥後の顔に向けて、寺門が歯をむいてニッと笑いかける。

229 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:46
>>228

「そうか、じゃあお前はたった今から敵になるわけだな」

肥後と寺門はぎくりとした。寺門の背後にいつの間にか志村が立っていたのだ。
さっきまで寝てたはずなのに、いつの間に!と気付いた瞬間にはもう遅かった。
志村が横薙ぎに振りぬいた手斧が、寺門の頚動脈を分断した。
かつて観た映画「椿三十郎」の如く、鮮血を吹き上げる寺門。
寺門の屈強な肉体が足元に崩れる様を、肥後はただ呆然と見ていることしかできなかった。

【寺門ジモン(ダチョウ倶楽部) 死亡】

230 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 18:59
おお・・・
一人消え、二人消え・・・

231 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 19:42
チャブはどうなったんだろう

232 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 20:23
雑談スレ(゚д゚)ホスィ

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/25 20:27
>>232
ここでいいじゃん。

234 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 21:58
>>233
やめれ。混乱する

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/25 22:06
混乱しないよ。雑談スレ作ってもレス伸びずに沈んでくだけ。(前がそうだった)
保守ageだけで寂しくなるよりはよっぽどいいかと。
っつーか、ここで良いって話でまとまったよね、以前。

236 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 22:14
雑談スレ作って沈んでゆくのもイヤだが、
なんとなく本スレって雑談しにくい。


237 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/26 01:54
まとめのとこにつくってもらえば。

というか、そのスレは見ている人が一見あんまりいなそ気。
ロムラーが多いの?

238 :237:02/09/26 20:13
今さら間違いハッケソ
そのスレは→このスレは

逝。

239 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/26 21:09
誰かなんか書いて〜と言ってみる勝手な読み専

240 :age:02/09/26 23:22
age

241 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/27 01:44
あげてみる

242 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/27 16:52
あげます

243 :age:02/09/27 21:20
age

244 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/28 06:34
あげ。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/28 11:24
>>232 ストーリーまとめているサイトに掲示板出来てます
でも、そちらで雑談して良いのかは私には分からないです

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/28 11:52
>>245
ストーリーまとめてくれてるサイトって、最初とURL変わった?
暫くぶりにきてみたら過去ログhtml化まだでわかんなくなったんだけど、、、

誰か気が向いたらURL教えてくれ。漁ったんだけど。

247 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/28 12:00
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/
アドレス・・かわったっけ??
直リンごめんね。



248 :下手な物書き:02/09/28 13:16
陣内さん、受け継ぎます。

陣内は歩き続けた。ハリガネと別れ、山下の死に対面し、その他のいろいろな
死体を見て・・・。
“もう・・・つかれた・・”
しかし、そんな陣内を励ましていたのは今はもういない先輩・後輩だった。
みんな死んでしまった・・。自分をかばって死んだ者も、仲間を信じて安らかに
死んだ者も、狂い何人もの命を奪って最後を迎えた者も、みんな、みんな・・。
陣内は歩き続けた。何かを見つけるために・・。

249 :246:02/09/28 13:51
>>247
あ、変わってなかった?
なんにせよ、いらん手間かけてスマソ、激感謝。

250 :名無し@お腹いっぱい。:02/09/28 16:06
age

251 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/28 21:08
>245
サイトの方の掲示板は、書き手さんの話し合いの場ということで作りました。
エンディングをどうするか話し合うことも目的のひとつなので
こんなのが(゚∀゚)イイ!というご意見ありましたら書き込んでくださいな。
雑談用もご要望があれば作りますが。いかがでしょ。

252 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/29 10:55
あげ〜

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/29 12:00
今更かもしれないんですが、
おはよう。、チャイルドマシーン、チープスープ(解散してますが)の3組の話を
書いていただきたいです。よろしくお願いします。

254 :age:02/09/29 20:40
age

255 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/30 09:02
あげ

256 :age:02/09/30 16:57
あげ

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 01:31
≫書き手見習いさん
大滝と桑原の話好きです。
今村がどう影響するか気になります(殺したの大滝ですよね?)
りあるキッズ編共々楽しみにしています。

258 :age:02/10/01 18:01
age

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 18:30
ブラザースって出てます?

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 21:49
>259
多分出てないと思われ。
自信はないガナ。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 22:21
>>259
ブラの話読みたいですねぇ。

262 :age:02/10/01 22:44
age

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 10:37
age

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 17:10
何か書きたい。誰を動かしていい?それとも割り込んでくんな?

265 :age:02/10/02 18:31
>>264
じゃあアンタッチャブル書いてくれんか?
う゛ぉl5でとまってるの。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 18:38
>>264
おはよう。、チャイルドマシーン、チープスープ、ブラザースが読みたいって
名前出てます。
よかったらよろしくお願いします。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 18:45
凄い中途半端なところで終わってたね、アンタッチャブル(略せない名前だ…)


268 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 19:14
>>267
「チャブ」と略す人が多いっぽい<アンタッチャブル

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 19:27
ニワトリっぽいね(それはチャボだが

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 20:23
乗り遅れた。
書けそうな芸人さん全員死んじゃったヨー。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 20:59
本文中に登場しないで死んだ若手達(藤井隆とかが殺した)が
今更勿体無いなと思ふ…

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 21:11
>271
殺されるまでのエピソードを書くって手もあるよ。

273 :名無しさん@お腹いっぱい :02/10/02 21:14
>>268
「ブル」だと思ってますた。

>>270
もう一個の小説スレで書くという手もある。


一介のROM専だけど、書き手の皆さん、応援しております。


274 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 21:15
昔あった死後編(天国編、催眠実験編)とかも書いてくれる人いたら嬉しい。
天国編も催眠実験編も読んでてすげー救われるし。

275 :名無しさん@お腹いっぱい :02/10/02 21:25
>>274
あっ、その手がありましたな。

感想スレでやってたやつなんで、ここで書くのはダメなのだと、
思ってる人もいるんではのかと、書き手さんでもないのに、思ってみたり。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 21:26
ロザンとか麒麟の天国編が読みたい。
催眠実験編でもいい。
274と同じく、救われたい(w


277 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 22:11
ロザンの天国編は確か感想要望スレの過去ログで誰か書いてたような。
記憶違いだったらスマソ

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 22:12
結末の話し合いはどうなったの?

279 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/02 23:45
「ん・・・・ここ・・?」
ランディーズ高井は目を覚ました。どこかの体育館だろうか。
まわりには知っている芸人、知らない芸人が眠っている。
まだ寝ぼけた頭を必死に動かし、高井はなぜ自分がここにいるのかを思い出した。
「確か・・バトルロワイヤルとか言って・・たーちんと一緒におって・・」
そうだ、自分は死んでしまったのだ。となると、ここに寝ている芸人は全員死んだのだろうか。
「ふぁ〜・・。高井くんおはよう・・」
そのとき、中川が目を覚ました。
「たーちん、おれらなんでここにおるん・・?確か死んだよな・・?」
「ほんまや。死んだな!!じゃあここ天国?!」
「あほっ!俺が聞いとんねん。」
すると、どこからか1人の女性がランディーズの方へきた。
「ランディーズ、ゲームオーバー・・ですね。お疲れさまでした。」
「あの・・すいません、俺ら何やってたんですか・・?」
「えーっとですね、簡単に言うと催眠実験です。これ以上は申し上げられません。」
女はそう言うとどこかへ去っていった。
ランディーズは目を合わせた。最初はなんのことか分からなかった2人だったが、
そのうちにだんだん頭がさえてきた。

ランディーズヲタです。集団催眠編、書かせていただきました。

280 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/03 00:00
>>279
これはただの実験で、あのバトルロワイヤルも、自分たちが死んだという事実もすべて
架空の出来事だったのだ。
「高井くん・・俺ら生きてるんか!!もうおわったんやな!!」
中川はとても嬉しくなった。自分が生きているということに。相方が生きているということに。
そして、お笑い芸人「ランディーズ」が生きていることに。
「たーちん・・ほんまによかった・・。ほんまに・・・!」
高井は涙が溢れた。なぜだろうか、安心ともいえない複雑な気持ちだ。
「俺な、死ぬ時に心から感じてん。お前と最期が一緒でよかったって。
こんなんいうの恥ずかしいけどさ、俺、お前となら最期も怖なかってん。
ランディーズってコンビなって間もない時の新鮮な気持ちになったわ・・。」
「・・な、何言ってんねん!だって、俺も正直怖かったもん。
高井くんと一緒やからきれいに死ねてんで?」
中川も自分がいま生きているということに心から感謝した。
またランディーズとして相方と共に歩んでいくことができるのだ。
「ほんま、ありがとう。これからもよろしくお願いいたします」
高井がそう言って頭を下げた。
「いやいや、こちらこそ」
中川も頭を下げ、2人で笑って見せた。

281 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/03 00:03
>>280
「いこか。なんか腹減ったわ。飯でも食いに行こうぜ」
高井は立ち上がって中川にいった。
体育館から出ていく2人の背中は希望に満ちあふれていた。
高井と中川がこれからも一生懸命に生き、そして2人3脚を決めた瞬間だった。

282 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/03 17:46
>>279>>281さんお疲れ様。そして・・・あげ!

283 :_:02/10/03 20:16
>>279->>281

乙カレー! 感動しますた(・∀・)!

284 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/04 07:29
あげ。

285 :age:02/10/04 21:31
age

286 :あげ:02/10/05 09:35
あげ

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 15:14
アンタッチャブル書いていいですか?(heboだけど)

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 16:54
アンタッチャブル続き読みたいです!是非ともお書きください。

289 :ロボ二号:02/10/05 17:02
ハリガネ編、自分なりの解釈で続けさせていただきます。
矛盾があったらご指摘お願いします、なんとか辻褄合わせるようにしますので。

290 :ロボ二号:02/10/05 17:03
雑草を分け入ってひたすら道を進んだ。
暑さか緊張か、足を踏み出すたびに額には汗が滲む。
右手に銃を握り締めると、硬い銃身にへばりつく手の平が汗で滑りそうだった。
街の端が目に入ってきて、大上は歩を止めた。
こちらの道が街へ通じる正解だったのか。
どこまでも道が続くような気持が安堵に変わり、と同時に不正解である、
街へ通じていないほうの道へ向かった松口が気に掛かった。
腕時計に目をやると、彼と別れてから既に40分が経過していた。
戻らなければ、そう思って振り返ろうとした瞬間、前の木の枝が風もなく揺れた。
松口から預かった銃を揺れた木の箇所に向けた。
安全装置を震える指で外す。
唇が妙に乾いた。

291 :ロボ二号:02/10/05 17:04
「出てこいや、こっちからは何もせぇへんから。」
長距離戦ならこちが断然不利なのは明らかだ。
「絶対撃つなよ、大上。」
聞き覚えのある声で呼ばれた名前、再び大きく揺れた木の枝の下、姿を現したのは。
「曾原。」
比較的、仲の良い同事務所の先輩。
「よお。」
彼は軽く両手を上げて、肩をすくめてみせた。
「相方はどうしてん、誰かと一緒なんか?」
銃は下ろさずに、至近距離から額に向けたまま。
「黒田は知らん、あいつのことやから生き残っとるやろ。」
「相方やのに、探してないんか?」
訝しげな調子で彼に問うと、彼は嘲笑でも呆れでもなく、
幼い子供に向けるような笑みを浮かべた。
馬鹿にされたようで、自分の神経がちりちりと音をたててささくれ立った。
「それ、下ろしてくれや。そんなん突きつけられてたら話もできんわ。」
彼は顎でしゃくって、俺が突きつけたままの銃を指した。
ゆっくりと、伸ばした腕が固まってしまったように、ぎくしゃくと銃を下ろした。
「お前らはどうやねん、松口は?」
彼は安心したらしく、溜息を吐いて手を下ろした。
「別行動中や。」
そうか、と曾原の一言の後、沈黙が二人を包んだ。


292 :ロボ二号:02/10/05 17:05
曾原が煙草を咥え、火を付けながら聞いた。
「お前、誰か殺したか?」
そういえば、このゲームに入ってから一度も煙草を吸っていないな。
胸ポケットを探ると、マイルドセブンライトが手に当たった。
「やってない。」
自分は。
相手に疑惑を与えるような言葉は飲み込む。
自分が意識のない空白のことは知らない。
大量の食料と武器を手に入れていたことやルートの増田との一件も、
松口が覚えていないのだから、わざわざ言って疑惑を与えなくても良い。
煙る紫煙が彼の顔を遮った。
「そっか、ようここまで生きてこれたな。」
また、子供を褒めるような言い方。
神経に障った。
彼の足元には小さめの黒いアタッシュケース。
あれが彼の支給された武器だろうか。
胸ポケットからマイルドセブンライトを取り出そうとして、やめた。
「やったんか?」
誰も殺さずにここまで生き延びてきたことに感心する彼は、
誰かを殺してここまで生き延びてきたのだろうか。
銃を持つ手に力が入る。


293 :ロボ二号:02/10/05 17:08
「やりようがないわ、俺が持たされたんはこれや。」
俺の猜疑心に呆れたのだろう、少々不機嫌そうに彼は足元のアタッシュケースを軽く蹴った。
「何?」
俺の問いに、彼はアタッシュケースへと手を伸ばした。
「撃つなや?別に危ないもんちゃうから。」
そんなに俺は不信を明らかにしているのだろうか、
カチリという音と共にアタッシュケースが開いた。
「何なん?」
アタッシュケースの中身は手術器具のようなものが一式。
「エンバーミングセット。遺体保存の用具や、ご親切に説明書まで入っとるわ。」
檜原はわざわざ目の前で薄い本のような説明書を振ってみせる。
「ふざけとるやろ、死ぬことを前提にこれ持たしとんねん。一応、治療器具としては使えるけどな。」
彼はアタッシュケースを元のようにしまって、担ぎ上げた。
大上はようやく力が抜け、だらりと腕を下げた。
曾原は人を殺していない、殺す気もない。まぁ、おそらくだが。
「どうすんねん、これから。」
武器はなく、相方の行方も分からない彼を置き去りにして、
自分だけがさっさと松口と合流する気にもなれなかった。


294 :ロボ二号:02/10/05 17:09
もちろん、彼の思うところなど全く解らないのだけれど。
「どうしようもないわ。ずっと隠れとったけど、だいぶ人も居らんようなったからな、
最後の一人にはどうせなれんやろうしな。」
投げやりな言葉に心が動く、大上は少し迷ってから、曾原に合流を持ちかけた。
「来るか?松口と海岸で待ち合わせとんねん、あいつもきっと喜ぶわ。」
松口のほうが曾原と交流もあり、親しい。
陣内と別れ、松口を自分だけで支えられるのか自信がなかった。
曾原と会って分かった、自分もかなり追い詰められている。
信頼できる者なら大勢で居る方が安全だ。
「お前らは、何しようとしてんねん。」
煙草を踏み消して気のなさそうに曾原は聞いた。
命を賭けて行動する相手に聞くにしては気が抜けている。
「街に居るはずの今田さんに会う、それからは分からん。」
かなり、適当なこれからのあらすじ。
自分にはとにかく今田に会うということしか分からない。
松口の中にこれからのプランがある。
「行くわ、どうしようもないし、ここまで来たらお前らに引っ付いてくのも悪ないやろ。」
曾原の言い分に苦笑しながらも、大上はその足をもと来た道に向けた。


295 :ロボ二号:02/10/05 17:15

待ち合わせ場所に戻ると、松口が背を丸めて不安そうに座っていた。
大上がへらへらと笑って、よお戻ったで、と話しかけると一瞬顔を輝かせ、慌てて不機嫌そうな表情を取り繕った。
15分遅れの大上に罵声を浴びせた後、松口は曾原のとの合流を素直に喜んだ。
大上の行ったほうの道が街に繋がっていることや、互いにそれぞれの道のりを説明し、
その後、松口の提案で一時近くの民家に身を隠し、これからの計画を話し合うことにした。


296 :ロボ二号:02/10/05 17:16
「この後どうすんねん。今田さんに南の廃校に来いいわれてたらしいけど、
合流してもどうなる訳でもないし、街には生き残ってる奴が集まっとるかもしれん、危険は増す。」
あまっていた食料を食べ、一通り落ち着くと、曾原が話を切り出した。
「いうても、俺らだけでどうしようかないし、かなり生き残りの数は減ってきてる。
今田さんは松本さん達を追ってるらしいんや。」
「追ってる?なんでや、一緒に居るんやないんか?」
「理由は分からんけど、合流してるわけやないらしいねん、ちょっとしか話してないし・・・。」
「ちょお待てやお前ら、その前にどうやって話したんや。
直接会ったんならそのまんま付いてけば良かったんちゃうんか。携帯はもう使えんはずやで。」
「俺の支給されたもんやないけど、拾った武器の中にトランシーバーがあって、
それが今田さんと繋がってた。それでや。」
曾原は頷き、無言で話の先を促した。


297 :ロボ二号:02/10/05 17:18
「松本さん達・・・おそらく松本さんは木村さんと一緒に行動しとるんやろ
・・浜田さんは放送聞いてても分かるように、一人で殺しまくっとる。
・・・今田さんは直接一緒に居るわけやないけど松本さんとは仲ええ、
松本軍団の一人やからな。吉本の先輩も少なくなってきてる、
そんなかでも味方になってもらえるような人はほとんどおらん。
そこでや、木村さんとは面識もある、松本さんもいきなり殺すようなことは
せんやろ、今田さんと一緒やったら殺されんだけやなくて仲間にしてもらえるかもしれん。
松本さん達と一緒やったら殺される確率は低い。
浜田さん、たけしさん・・・松本さんを殺そうとするんか合流するんかは分からん、
それでも、俺ら単体でおるよりも
松本さん達とセットになってるほうがなんぼか可能性が高くなる。」


298 :ロボ二号:02/10/05 17:20
松口は一気に喋るとペットボトルを掴んで口に水を流し込んだ。
「やから、とりあえず第一に今田さんと合流さしてもらうんや。」
ペットボトルのキャップを閉めながら松口はにやりと笑った。
「お前、計算高いなー。」
「もちろん、全部上手くいくとは思ってへん、そこらへんは臨機応変で頼むわ。」
松口と曾原が掛け合いをしているのを眺めていた俺を、松口が見咎めたように言った。
「お前もちょっとは何か言えや、さっきから何も喋ってへんやんけ。」
「いや、よう考えてるなぁ思て。」
「当たり前や、命かかっとんねん。」
もっともな言い分。
「まぁ、そうやけど・・・あー・・。」
「なんやねん。」
「ちょお便所行ってくるわ、外。」
「さっき食うてもうだすんか。」
「うっさいわ、消化がええんや。」
曾原の茶化しを背中に受けながら、大上は古びたドアを閉めた。


299 :ロボ二号:02/10/05 17:21
大きく息をつき、ドアの横の壁により掛かる。海岸には死体が散らかる。
「みんな、命なんかかけるからおかしなっていくんや、何で俺らが殺しあわなあかんねん・・。」
呟きは遠くの波音に消され、ドアの中からは久々に聞く相方の楽しそうな声が聞こえる。
浮かない気持のまま、大上はもう一つの待ち合わせへ重い足を向けた。


300 :ロボ二号:02/10/05 17:23
待ち合わせの相手がまだ居る可能性はかなり低かったが、
それでも会い、聞いておかなければならない。
二時間ほど前、さっさと進んでいってしまった松口を見送った後、
死体に擬態していた多田を見つけた。そこで聞いた空白の時間。
「どういうことや、あいつがなんかしたんか?」
松口と多田が接触していたなんて話は知らない。
自分の空白の時間を知っているらしい多田を問い詰めた。
多田は卑屈にも見える上目づかいをさまよわせ、怯えたように口を開く。
「大上さんが居なかった時、俺・・・松口さんに銃突きつけられて、
武器とか食料とか取られて・・・。」
あの大量の武器と食料はそういうわけか。
視線の定まらない多田は大上の手に納まっている銃を気にしながら説明を続けた。
松口の殺意のこもった視線のこと、大上が倒れていたこと、その横で死んでいた二人の男のこと。
「松口が殺したんか?」
「分かりません、僕は・・。」
時間が気になった、街までどれだけあるのか分からないが、ここで無駄にしていてはいけない。


301 :ロボ二号:02/10/05 17:24
「ちょお待て、この後松口と待ち合わせしてるから、その後に続き聞かせてくれへんか?」
「あ、でも、・・」
「ええやろ?」
多田がどこに行こうとしているのか知らないが、そんなことは気にしない。
実際に待っている可能性はかなり低くても、一応は約束を取り付けておかなければ。
こういう時にこそ活用せなな、吉本の縦社会。
「・・・はい、でも俺も危なかったら逃げますから、追ったりせんといてください。」
「じゃあ、あの岩場でな。」
指差したのは波で削られ、入り組んだつくりになっている岩場。
相手がもし襲ってきたとしても身を隠す場所は多い。
こちらを信用していないだろう多田を信用はできなかった。
そういって別れ、道をしばらく進み振り返ると、こちらを値踏みするような多田と目が合った。
俺に気付かれたことに気付き、慌てて去っていった多田の後姿に、話を鵜呑みにはできないと感じた。


302 :ロボ二号:02/10/05 17:28
続けます。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/05 17:28
読んでます

304 :あげ:02/10/05 18:53
あげます

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:30
>>287さんスト――――――――――ップ!
長い間放置して申し訳ありません。
とりあえず渡部編載せます。申し訳ありません。


306 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:33
今、この場で自殺しちゃえば楽だろうな…
銃だったら、苦しまずに死ねるだろうし…
「……ああっ、くそっ!」
渡部建(アンジャッシュ)は、頭を振ってそのろくでもない誘惑を振り払った。
これで何度目だろうか。

相方の名前が放送で告げられた時、彼は即座に自殺を考えた。
しかし、せめて最後に、気心の知れた人間に会いたい。そして別れを告げてから死にたい。
そう思い直し、疲労困憊の体に鞭打って、
当初の目的であるゲバルト一族メンバーの捜索を続行した。
しかし、歩けども歩けども、
くりぃむしちゅーにも後輩アンタッチャブルにも遭遇できなかった。
それに、
(あの時の西尾さんの顔…)
洞窟で会った西尾秀隆(×−GUN)の表情が忘れられずにいた。


307 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:34
笑福亭鶴瓶を蜂の巣にしたあと、恍惚とした表情でマシンガンを眺めていたあの表情。

「もしかして…ゲバルトの皆も…」
こんな限りなく非現実的な世界で、正気を保っていられる方が難しい。
「いや、あいつらに限ってそんな事あるわけない…」
しかし確か放送では、アンタッチャブルが「本部のヘリを撃墜した」と告げられていた。
普通、そんな事をすれば本部から狙われるのは目に見えている。
もしや、正常な判断すら出来ない状態なのでは…

「ええい、もう!」自分の頬を手で思いきり張った。
「考えるな、考えるな、考えるな!」
大きく溜息をつき「…ちょっと休むか。食料も尽きかけてるし…」
彼は横手に見えた自動車整備工場へと歩いていった。



308 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:35
「うっ……………………!」
開けっぱなしになっていたドアに近付いた瞬間、
強烈な血の匂いが鼻腔を突いた。
明かりが落ちているため、遠目ではよく見えないが、中にいくつか死体が転がっている。
すぐにその場を離れたかったが、食料の事を考えるとそうもいかない。
それに、考えたくはないが、
あの死体が探しているゲバルトメンバーである可能性もある。
外れている事を祈りつつ、渡部はゆっくり足を踏み入れた。

「………………何これ?」
それは、桐畑亭(熊本キリン)、古坂和仁と小島忍(底ぬけAIR−LINE)の死体だった。
既に放送で名前を聞いていたとはいえ、共に舞台に立った盟友の死体を目の当たりにしたのだから、もっと驚いてもよさそうなものだが、
渡部は死体自体よりも、それが置かれている状況の不可解さに首を捻っていた。
桐畑の死体は、両腕が無かった。
底ぬけの2人は、大爆笑を顔に貼り付けたまま、全身蜂の巣になっていた。
そして、3人とも、ある筈の首輪を付けていなかった。
「…………意味分かんねぇよ」



309 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:36
「ん?」
その時、テーブルの上に置かれている物が目についた。
アタッシュケース位の大きさの箱に、アンテナとダイヤルとイヤホンがつけられている。
「何だろこれ…」
ダイヤルを適当にガチャガチャ回してみたが、
時折人の声が混ざった雑音が聞こえるばかりで、どうも調子が悪いようだ。
よく見ると、側面には弾痕らしき穴が開いていた。
「ラジオ……か?
にしてはちょっと見た事ない形してるけど…まぁいいや。壊れてるし」
テーブルの上には、もう1つ機械があった。
そのノートパソコン状の機械のディスプレイには、この島と思しき地図が映っており、
各所で人名付きの赤い丸が点滅している。
「これ…レーダーじゃん!
よっしゃ!これさえあればあいつらの居場所も…」
その時、ラジオらしき機械から、絶叫が聞こえてきた。
やがてそれは、身も世もない慟哭に変わった。
「……………柴田?」
ようやく渡部は、ラジオだと思っていた物が盗聴器である事に気付いた。

渡部のよく知っている男が、
かつて1度も聞いた事のないような声で泣いていた。

【次で再びアンタッチャブル編にシフト&完結です】



310 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:42
もうレスして大丈夫かな?
初めてリアルタイムで読めて嬉しかった。

>>305-309
お疲れです、そんで面白かったです。
チャブもアンジャも好きなのでカーナリどきどきした。。。

311 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/05 22:27
>>305>>310
お疲れです。・・・次でチャブ編完結ですか・・
どんなラストになるのか気になります・・
自分もそろそろ続き書かなきゃ・・

312 :あげ:02/10/05 23:11
めっちゃ楽しみでage

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 23:27
そういえば名倉ってどうなった?

314 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/06 09:21
あげます

315 :age:02/10/06 19:00
age

316 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/07 07:38
あげ!

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 16:44
書き手さん降臨キボンヌ。

318 :あげ:02/10/07 17:52
あげ

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:19
ハリガネ編 民家:松口,曾原


「なあ、松口。」
「ん?」
「俺ら、ああ、お前だけでもええわ。」
一度言いかけた言葉を選びなおす。曾原は頭をかきながら言いにくそうに尋ねた。
「ぶっちゃけ、ホンマに帰れると思うか。」
「当たり前や。」
松口は曾原の質問に呆れたように答える。
曾原は視線をそらして自嘲するように笑った。
「俺は正直あきらめてんねや。
優勝者は一人、いくら死んだゆうても大御所はまだまだ残ってる。」
死にたくない、だが仲間の芸人を大勢殺して、一人きりで戻ってどうするのだろう。
皆、家族がいる、友達が居る。人を殺してのこのこ帰ってきて、
一生恨まれて一人きりで生きていくのなら、
いっそここで恨むほうにまわったほうがいいのではないだろうか。
「大御所かて、あっちがヤル気なら遠慮はせぇへん、殺したるわ。
生きのこらなあかんねん。」
言葉だけだと頼もしいものだが。
おそらく虚勢だろう、十分松口がへタレなことは知っている。
「お前、大上と残ったらどうするつもりや、二人だけ残ったら。」
この島に二人っきり、生きれるのは一人、さあ、どうする?


320 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:21
「さぁな。」
平静を装っているが、苛立っているらしく、落ち着かない目線に動揺が表れている。
「考えとき。まだお前らが誰も殺してへんのは幸いやわ。
いざその時なったらどんだけ死体を目の前にしてても・・・相手は人間や、
数日前まで肩組んでた人間をいきなり物みたいに扱えへん。」
いくら強がっていても、本当は臆病な松口が本当に人を殺せるものだろうか。
狂いでもしなければ無理なように思えた。
「戸惑いなく殺さなこっちがやられる。」
決意を固めた眼。迷いなく言い切った。
「そうやけど・・。」
「なぁ、曾原。何で俺らが殺してないってわかってんねや?大上がいうてたんか。」
松口が気が付いたように曾原に問うた。
曾原は無言で頷き、松口はその答えを見て一瞬考え込むように眼を閉じ、
何かを決心したように口を開いた。
「大上は殺してない、でもな、多分俺は人殺してる。」
予想外のカミングアウト。
「おぉ。」
曾原はできるかぎり動揺を隠し、松口に不安を与えないようにする。
「記憶がな、時々抜けてんねん。その時にきっとヤってるわ。」
松口の目線は心配そうに曾原の様子を伺っている。


321 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:22
「俺も覚えてない時あるわ、歳とったらど忘れ激しなるんやで、
なんかのテレビでやってたわ。」
「そんなんちゃうわ、俺おかしいんや。頭ん中で声すんねん、殺せ、て。
ルートの増田がたむらの荷物持ってたんや、墓荒らした思って、むっちゃムカついて、
頭ん中で声したんや、殺せ、て。凄い声で殺せって繰り返すねん、そのあと目の前暗なって、
気が付いたら普通に座ってんねん、記憶ないんや、すっぽり抜けてんねん。
俺、増田殺したんや。」
ああ、そうか。
松口ほど神経の過敏な潔癖症の男がこんな悪夢に耐えられるわけがないのだ。
松口はもう狂っている。
曾原は松口に恐怖も嫌悪も違和感も覚えなかった。
むしろ安心した。
こんな状況でまともでいられるわけがない、
死ぬか壊れるか狂うかすることがまともなのだ。
曾原は自分も狂っているのだろうな、と思うとおかしくなって、少し微笑んだ。
「大上に聞いたんか、記憶ない時に何あったか。」
松口は首を振る。
まぁ、そうだろう。
記憶がないんです、俺は人を殺しましたか?
誰がそんな質問をできる。
しかも、この状況で唯一の信頼できる相手に。
身近だからこそ、自分が狂っていることなど知られたくない。


322 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:24
「ええんちゃうか。さっきお前、生き残るためには殺すって宣言したところやん、
しょうがないわ。」
松口は何か言おうとしたのか口を開きかけたが、視線をさまよわせ、頼りなく肩を落とした。
溜息をつく。
だいぶ古く小汚い民家の壁は黒ずみ、小指の爪ほどの蜘蛛がのったりと這っている。
幼いころに読んでもらった絵本を思い出した。
悪行を重ねに重ねた男は、死んで地獄に落とされた。
しかし、生前たった一匹の蜘蛛を助けていたから、極楽へ昇れるチャンスを与えられた。
男がそのたった一本の蜘蛛の糸に捕まり極楽へあがろうとすると、亡者達は次々にその蜘蛛の糸にぶら下がり始めた。
男は糸が切れてしまうと思って亡者達を蹴落とし、自分だけが極楽に上がろうとした。
蜘蛛の糸は切れた。
服が染まるほど血を浴びて、手が白くなるくらい武器を握り締めて、
獣の咆哮の様な断末魔を上げて、
先輩を後輩を知り合いを友達を師匠を弟子を相方を殺した人たちは、
地獄に落とされたのだろうか。
曾原の思考はそこで途切れる。
銃声が民家を包んだ。


323 :用無し始末屋:02/10/07 20:28
>>289〜301
>>319〜322
自分が書いたものです、名前をもろもろ間違えました。

324 :age:02/10/07 23:10
age

325 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/08 07:34
>>289>>301>>319>>322
お疲れです

326 :書き手見習い:02/10/08 20:44
>323
おつかれさまです。
つ、続きが気になるー!

りある編も大滝編も、しばしお待ちください。
書く時間があんまり取れなくて;スマソ

327 :2チャンネルで超有名:02/10/08 20:44
http://mona.2ch.net/546/qwertyuiop.html

http://jumper.jp/yyyu/ 携帯用

ヌキヌキ部屋に直行
  コギャルとヌキヌキ
  全国地域別出会い

328 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/08 21:34
・・・何とかスランプ脱出・・
北陽伊藤編、ただいま執筆中です。完成次第アップ予定です。


329 :age:02/10/08 22:51
age

330 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/09 07:44
あげ

331 :名無しさん@お腹いっぱい.:02/10/09 11:03
>>326>>328
凄い楽しみです、無理せず頑張ってください。

332 :age:02/10/09 19:36
age

333 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/09 21:22
>>331
がんばります。
・・・・今回も駄文が予測されます。
ごめんなさい

334 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/10 07:41
・・・・あげます

335 :age:02/10/10 19:26
age

336 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/11 07:37
あげ。

337 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/11 18:53
あげます。只今執筆中・・・なんかうまくいかない・・

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/12 01:54
がんがってage

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/12 08:18





340 :age:02/10/12 14:19
age

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/12 15:46
おはよう。編をコソーリ書きたいと言ってみる…。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/12 17:48
>341
書いて書いてー!と言ってみる…。

343 :age:02/10/12 18:44
ageと言ってみる・・・。

344 :用無し始末屋:02/10/12 23:19
多田は何を思ったのか、合流を持ちかけてきた。
「お願いしますよ。俺、相方も死んじゃったし。どうしようかないんですよ、武器もいっぱい持ってるんでしょ?
松口さんのこと説得してくださいよ、大上さん、お願いしますよ。」
「あかんわ。」
俺は即座に拒否した。
「俺らもすぐ移動する、お前もどっか行け。」
多田の目に失望の色が映る。
「今すぐ目ぇ届かんとこまで行け。次に会うて、俺らに何かしようとしたら容赦せぇへん。」
銃口を向ける、多田の肩が震える。
悔しいのか哀しいのか怒りなのか、どれにしろ、大上には興味がなかった。
安全装置を外す、本気であることを表す警告。
危険を顧みず、自分に説明をするためにこの寒い海岸で待っていた後輩を用無しになれば一言で追い払う自分。
結構、非情になれるもんやな。
大上は他人事のようにぼんやりと思った。
気が緩んだ。
多田が手の中に槍の刃先を握り締めているのに気付かなかった。


345 :用無し始末屋:02/10/12 23:19
瞬間、多田が大上の懐に飛び込んできた。衝撃についで強い痛みが下腹部に広がる。
「あんたが悪いんですからね、俺を仲間に入れてくれないから、あんたが悪いんだ。」
多田はぞっとするような声で耳元で囁くと、大上から体を離した。
左わき腹を押さえる大上の指の間は、じわりと赤く染まっていた。
「・・・ぉれが、悪いわけないやろ、お前や。」
固い岩場に膝をつくと、顔をゆがめた多田が大上を見下ろす格好になった。
「あんたが、あんたらが・・・なんで俺がこんな目にあわなきゃなんないんだよ、
刺したのは俺のせいじゃない、あんたが悪いんだ。
たむらだって、福田が来たりするから・・・殺したのは俺のせいじゃない、福田が、あいつが悪いんだよ・・。」
多田は髪の毛を掻き毟りながら顔を覆った。
手の平から刃先が零れ落ちる。
海水が岩の隙間に落ちた刃先をさらい、血痕は波にとけていった。
「た、むら・・?」
多田の口から出た思いがけない単語に驚く。
大上の目線に怯えたように狼狽する多田は脂汗が肌に滲み、眼が血走っている。
「ひっ・・・俺じゃない、みんなお前らが悪ぃんだよおおおぉ。」
多田は大上の手から離れた拳銃を拾い上げた。
鼻息荒く肩を上下させながらガチガチと震える手で銃口を大上に向ける。
絶体絶命。けれど、大上は何故だか自分よりも多田のほうが哀れに思えた。


346 :用無し始末屋:02/10/12 23:24
ハリガネ編もなんとか終らせます。
・・まだ長いですが。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/13 01:31
レスしてよかったのかな?
用無し始末屋さん、ハリガネ編
いつも楽しく読ませて頂いてます。
後継ぎ、大変だと思いますが
頑張って下さい。


348 :age:02/10/13 09:46
age

349 :はげ:02/10/13 09:50
つまんねー下げろ

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/13 14:32
>>344-345
乙彼〜がんがって

351 :ななしさんファイト!:02/10/13 16:16
いつまでたっても4が見れない・・・。hotmail化に時間かけすぎでは?
このパソコンが変なのかなぁ?書き手さん方がんばってください!

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/13 16:22
>>351
Hotmail化してどうするw
html化ね。
んで、HTML化速度は板によって違う上に大きいスレ(1000逝きとか)だと
更に時間かかるんで、のんびり待つしかないやね。
どうしてもみたかったら有料Dat読みもあるし。

353 :age:02/10/13 20:05
age

354 : :02/10/13 21:07
コンクリートの冷たさが体に染み入り、ふかわは目を覚ました。
「う…んん…」
ほんの数分間だったが、気絶していたらしい。
その間に、撃たれた左腕の痛みは少しマシになっていた。
だが、このまま何の治療もせずに放っておいても構わないとは思えない。
傷口をペットボトルの水で軽く洗った後、
本格的な治療を施すべく、すぐ近くの民家の門をくぐった。

それにしても不可解なのは、先程の田中の事だ。
民家の庭を歩きながら考えた。
(何でバレたんだろ…)
生首爆弾を近くで注視もせずに、田中はそれが偽物である事を見抜いた。
(あんなに精巧に作ったのに…あっ!)

もしかすると、田中は実際に太田を看取ったのかもしれない。
そしてその後死体を土葬するなり海に流すなりしたのかもしれない。
だから、目の前に現れた相方の生首を見て、すぐにそれが偽物だと…
(そうか。そう考えれば一応辻褄は合うぞ。
やっぱ放送で名前呼ばれた人のやつ使ったのはまずかったかなぁ…)

しかしそれだけでは、
仕掛け人がふかわである事や隠れ場所までバレた事の説明にはならない。
(…まぁいいや。考えても分かんないもんはしょうがないし)



355 : :02/10/13 21:08
思考を中断し、玄関のドアノブに手を伸ばした瞬間、
玄関横にある窓ガラスの向こうを1人の人間が横切るのを目撃し、
ふかわは息を呑んだ。

「は………浜田さん…」

ゲーム開始直後に抱いたある疑念が、脳裏に甦った。
「参加者の中で、最も『状況を悲観して自殺する』なんて行為が似合わない人は誰だろう」
「悲観どころか、手当たり次第に襲いかかり、屍の山を築きそうなのは誰だろう」
脳は即座に答えを弾き出した。
「浜田雅功」
その男が、今、壁1枚隔てた向こう側にいる。

一瞬だったが、はっきりと見て取れた事があった。
浜田がおそろしく凶暴性を増しているという事だ。

ちらりと見ただけで、直に相対したわけでもないのに、
足がすくむ。まともに立っていられない。



356 : :02/10/13 21:09
(どうする!?)
松本の名前は確かまだ呼ばれていない。田中の時よりは成功率も高いだろう。
だが絶対成功するという保証も、ない。
浜田の事だ、罠だと気付いた時の怒り狂い様など田中の比ではあるまい。
田中の件以来、彼はすっかり本来の小心者に戻っていた。

(いや、あんなのは勘だ。まぐれだ。当てずっぽうだ。虫の知らせってやつだ。
今度こそ絶対成功する!)
無理矢理自分を奮い立たせ、再び野心家に変身しようとする。
そうこうしているうちに、玄関の向こうから浜田が近付いてくる気配がした。
もう考えている暇はない。
ふかわは素早くバックの中から松本爆弾を取り出し、
ドアの前にセッティングした。
そして、田中の時よりも遠目に距離を取り、庭石の後ろに隠れた。
一連の動作の俊敏さは田中の時以上だった。
体の震えが治まらず、しかも手負いの身だ。それなのによくそんな芸当が出来たものだ。
(やっぱ自分には罠を仕掛ける才能があるんだ。絶対成功する!)

ドアが開き、浜田が姿を現した。



357 : :02/10/13 21:11
「チッ…」

「苦虫を噛み潰した」の見本のような表情だ。
何がそんなに気に障るのか、さかんに舌打ちをしている。
右手に握られている物を見て、悲鳴が出かけた。
まぎれもない日本刀だ。
刀身どころか、柄までもが真っ赤に染まっている。

(ああ、やっぱこの人にだけは手を出すべきじゃなかった…)
ふかわが早くも後悔し始めた時、

「…あ?」
前に踏み出した浜田の足が、生首爆弾に触れた。

日本刀が地面に落ち、金属音を立てた。



358 : :02/10/13 21:11
ふかわは心の中で大爆笑していた。愉快の極みだった。
カメラがあれば写真に残しておきたかった。

あのダウンタウンの浜田雅功が、地面に膝をつき、泣いているのだ。
だらしなく大口を開け、目から滂沱の涙を流して。
「何で……お前…………何で………何で…お前………………何で…」

壊れたレコードのように同じ単語を繰り返す浜田を見て、
ひとしきり心の中で笑った後、ふかわは念じた。
(さあ、それを抱け!思いっきり胸に抱け!後頭部をグッと押せ!)

苦悶の表情を浮かべた松本の首。
浜田はそれを、まるで聖杯でも持つかのように、
左右から持ち上げ、うやうやしく目の前に掲げた。


359 : :02/10/13 21:13
「俺…お前に言うたやん…“グッドラック”って…
それが…何でや…何でこんな事になんねや…」

爆音とともに四散する浜田の肉体。
いつか抱いた幻想が現実になる時はもうすぐそこまで来ているのだ。
(さぁ!抱け、抱け、抱け、抱け、抱け――――――――――っ!)

「何つまらん死に方しとんじゃ、このボケが――――――――っ!!!」
泣き顔を一瞬のうちに鬼の形相に変えた浜田が、
松本爆弾の耳をつかみ、腕がすっぽ抜けそうな勢いで放り投げた。
奇しくもそれは、ふかわが隠れている庭石目掛けて一直線に飛んできた。




爆発の衝撃で砂塵がもうもうと舞う中、
ふかわと浜田は、しばらくの間、呆けた様に顔を見合わせていた。



360 : :02/10/13 21:13
庭石が防護壁となり、ふかわは傷1つ負わなかったが、
(…………………………………何考えてんだ、この人………………………)
頭は真っ白だった。


しばし見つめ合った後、浜田がおぼろげに口を開いた。
「何でお前ここにおんねん……」

「………」
口をパクパクと開閉させるのが精一杯だ。
「どういう事や、今の………説明してぇな」
「………」
「……………お前が……やったんか?」
「………」
「………お前がやったんか?」
「………」
体を屈めながら、もう1度浜田が尋ねる。
「…お前がやったんやな?」

カチャリ、という鍔鳴り。
遠くでその音を聞き、ふかわは我に返った。



361 : :02/10/13 21:15
「ち、違うんです!」
そう言い残してすぐに逃げようとしたが、あっという間に足がもつれた。
過去最大の震えが体を蝕んでいた。
「○○が笑う」などという慣用句ではとても表現できないほどだ。

「あ、あの、ぼ、ぼ、ぼ僕はたまたま、こ、ここに居合せただけで…
ささ、さっきのば、ば、ば、爆弾は、ぼ、僕じゃなくて…」

一歩一歩、歩み寄る浜田。
その一挙手一投足が、スローモーションのように目に映る。

「あ…」
あとはもう、声にならなかった。

「……まさか松本も、
お前みたいなしょーもない奴に殺られるとは思わんかったやろなぁ…」
違う。聞いてくれ。
「……しっかし、殺すだけでは飽き足らず、生首に爆弾まで仕込まれるってお前、
こんなん…屈辱の極みやで」
聞いてくれ。あれは偽物なんだ。
ふかわは必死に目で訴えた。
効果があるとは思えなかったが。

バッターボックスに入った打者の如く、
刀を横に振りかぶった浜田が、声帯が破れんばかりの声で叫んだ。

「カスがでしゃばった罰じゃあ!死ねやボケェ―――――――!」





362 : :02/10/13 21:16
浜田はふかわの首を一刀両断した…つもりだった。
しかし、長時間飲まず食わずの状態が続いていた浜田にとって、
狙った場所に正確に刀を振るう事は簡単ではなく、
実際には、刀はふかわの左腕に命中した。
しかもその刀は、何人もの血を吸って切れ味はかなり落ちており、
また浜田本人の疲労もあって、
ふかわの腕を浅く斬りつけるに留まった。
それでも、既に左腕を負傷していたふかわにとっては充分過ぎた。
「うあああああああっ!!!」
無我夢中で伸ばした右足が、偶然、浜田のみぞおちにクリーンヒットした。
「がぁっ!」
うずくまって悶絶する浜田を尻目に、
ふかわは四つん這いで逃げ出した。


363 : :02/10/13 21:20
涙と鼻水を垂れ流しながら、再び後悔の念にくれた。

(何で田中さんで懲りなかったんだよ…

痛ぇ……痛ぇよ…何で2度もこんな思いしなきゃいけないんだよ…

もう嫌だ…早く…早く死にたい…

頼む……誰か…誰でもいいから…俺を……殺…!)

一瞬、後頭部に重い衝撃が伝わるのを感じた後、
ふかわの意識は闇に溶けた。

ザクッ…ザクッ…
動かなくなったふかわの死体を、
堀部圭亮(K2)は、無表情で、一心不乱に斬り刻み始めた。

【ふかわりょう 死亡】


364 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/14 00:30
乙!
何か読んでてドキドキしたよ…ふかわと堀部の精神状態とかにゾクっとした。
面白かったです。

365 : :02/10/14 02:12
>>364
ありがとうございます。
堀部については、ひとまずここで手放させて頂きます。
どなたか続きを書きたいという方がいらっしゃったら御自由にどうぞ。

次は爆笑田中と談志を絡ませる予定ですが、
その後の展開については…これっぽっちも決まってません。

366 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/14 15:28
あげ

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/14 16:29
すいません、三瓶とおすぎとピーコってどこに出てました?

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/14 18:16
>>367
Vol.1の687-688
ネタっぽいけどね。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/14 19:13
>>368
ありがとうございます、どうも。

370 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/15 14:28
あげ

371 :age:02/10/15 22:22
age

372 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/15 22:24
DTっていつのまに合流&別行動になったの??
合流したまんまやと思ってた

373 :age:02/10/16 12:06
age

374 : :02/10/16 18:44
>>372
最初から合流してないよ

375 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/16 21:37
あげ

376 :age:02/10/16 22:20
age

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/16 23:26
あの質問なんですが、ハローバイバイってガイシュツですか?

378 : :02/10/17 00:13
>>372
合流エピソードを書いてくれた人がいましたが、
現行の設定をあまりにも無視した内容だったので、
協議の結果、没になりますた。

379 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/17 17:29
あげ

380 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/17 18:54
>>378
ふ〜ん。そうなんだ。
わざわざありがとう。手間掛けスマソ

381 :コモ@まとめサイト人 ◆wDAKlG61nE :02/10/17 19:29
>>377
ハロバイ、私が見る限りでは出ていないようですが。
しかし見落としてる可能性も、無きにしも非ず(w

382 :コモ@ログまとめ人 ◆wDAKlG61nE :02/10/17 20:41
↑、トリップ違っちゃったんだけどなんでだろう?
名前が違ったから?
スマソ、テストさせてくだせえ。

383 :コモ@ログまとめ人 ◆wDAKlG61nE :02/10/17 21:51
連続スマソです;

サイトの方でずっと感想スレ2のログを募集してまして。
で、以前のまとめ人さんが作られたhtml状態のものなら
一部持ってらっしゃると言う方が名乗りをあげてくださったのですが
それを使っていいものかどうか迷ってます。
できれば前のまとめ人さんの許可をいただきたいのですが、
まだこのスレを見ていらっしゃるでしょうか?
見てらっしゃいましたら、ここでもサイトのほうでもメールでもけっこうですので
許可か不許可かだけでも言っていただけるとありがたいです。

私用でスレを使いまして申し訳ありません。


384 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/18 07:41
あげ

385 :あげ:02/10/18 23:33
あげ

386 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/19 01:39

 いつのまにこんなことになったのか。
 そんなことを考える猶予さえなく、彼らは『ゲーム』の登場人物となった。
 殺し合い。皆殺しの始まり。
 もう殺戮は始まっていた。山田は出発時に見知らぬ芸人の死体を目の
当たりにしていた。
 そして我を忘れ駆け出しそうになるところを、相方である菊地に止め
られたのだ。
 信頼できる者を見つけ、山田は安心した。こいつは…菊地は自分を
裏切りはしないと。
 とにかくふたりは逃げることを選んだ。
 森の中を走っていく。途中、何人か知った顔を見たが、声をかける
余裕も無かった。
 幸い誰にも襲撃を受けず、ふたりは深い繁みの中に身を隠した。


387 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/19 01:41
>>386続き
 「…なんだか解らないけど、俺が出るときには誰か死んでた。確実に
殺しをしてるやつがいるってことだ。…そうだ、バッグの中、お前何
入ってた?」
 山田はそう言ってはじめて自分がまだバッグの中を―つまり自分の武器を―
見ていないことに気付いた。がさごそと開けるとそこには板割り用の割れ
やすい板が三枚入っていた。
 「これ割りやすいやつだ。これでどう身を守れっていうんだよ」
 「山田君の特技にあってるじゃん。俺はこれ」
 そう言った菊地の武器はスケッチブックと色鉛筆。そして何故かペインティングナイフ。
 「ペインティングナイフが微妙に仲間外れだけどね」
 「見事に絵書き道具が揃ったな」
 菊地の武器を見て山田はそう笑った。


388 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/19 01:43
>>387続き 
 「なんかさー、バッグ渡された時に『あっ、やべえな』って思ったんだよね。もう
既にスケッチブックの感触が伝わってんの、俺に」 
 いつものような口調で話す菊地に、山田は一瞬だけこの状況を忘れていた。
 いつ死ぬかもしれないときなのに、菊地はいつものとおりだ。
 実はこいつ大物なんじゃ…。
 そんなことを考えていた。
 まだ人の気配は無い。しかし、いつ誰が「やる気」になり襲ってくるか解らない。
 「なあ菊地。これから…どうする?」
 それは重要な質問だった。


389 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/19 01:44
>>388続き

 これからこの武器で戦うのか否か。
 しかしどう見ても勝ち目は無い。菊地の持つナイフが多少使えるにしても、相手が銃を
持っていたらひとたまりも無い。
 絶望的な展開であった。
 不意に菊地が、
 「…俺さ、自分が死んだら悲しむ人ってそういえば結構いるなあって思っててさ、
この歳っていうか…お笑いやるまで、ずうっと死ねなかったんだ」
 と、山田の質問に答えるのかどうか解らない言葉を発した。


390 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/19 01:48
>>389続き 
 
 「こんなことに巻き込まれて…もしかしたら誰かに殺されるかもしれない。
だったら俺は自分で死に場所を見つけたいと思った。誰かに看取られない死に方も、
悲しすぎると思った。せめて誰かの前で…」
 既に死を覚悟したかのような(実際そうであったが、山田は混乱していたので
そこまで理解が及ばなかった)菊地の口調に山田は困惑した。
 「そんなこと…言うなよお前」
 「もう、俺の心は決まってるんだ。これはきっと俺の我儘だと思うけど…」
 そう言って、菊地はペインティングナイフを取り出した。
 「自殺すんのか?! やめろ!」
 とっさにそう思った山田は菊地からペインティングナイフを取り上げようとした。

 (続く)

391 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/19 01:50
あげちゃいました、すみません。
勝手にこの話書き込んでしまってすみません。
ダメそうなら引っ込みますので。
では。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/19 08:58
面白い!
さりげなくいつここ話楽しみにしていたもので、嬉しいです。
是非続きも書いてください。

393 :age:02/10/19 15:10
age

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/19 22:10
何時此処イイ感じですねage


395 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/19 23:11
そろそろ陣内とか完結させた方が・・?

396 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/19 23:27
いんじゃないか。

397 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/20 16:24
うお!いつここ最高でつ。
続き楽しみにしてますー!

398 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/20 17:44
なかなか続きださなくてごめんなさい・・
テスト終了後からまたスランプに陥ったゆえ・・・。

399 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/20 22:30
・・・・はっ!下げてどうする!
あげなきゃ。

400 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/20 23:25
>>390続き

 しかし彼は菊地の腕が取り上げようと伸ばした先に無いことに気付いた。
 「…ッ、…?」
 山田の腹に深々と刺さるペインティングナイフ。それがナイフの行き先であった。
 「き…く、ち…?」
 何でこいつが俺を刺し殺そうとしているんだ?
 そんなことが頭をよぎった。
 さっきまで、いつものとおりに話していた筈の菊地が、
 今まで一緒に仕事をしてきて、絶対の信頼を寄せていた菊地が、
 とても感性が合うからと、他愛のない話でも笑い合えた菊地が、
 なんで自分を殺そうと…。
 筆舌に尽くしたがたい痛みと、彼に対する疑問が山田の身体に浸透していった。
 菊地はペインティングナイフを虚ろな表情で見ながら言った。


401 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/20 23:27
>>400続き

 「俺、山田君とコンビ組んでて良かった。こんなに感性が合う人初めてだったから。
俺の我儘かもしれないけど、山田君が他の人に殺されるのを見るくらいなら自分で
殺した方がいい。その方がいい。今の俺らじゃただ殺されるのを待つだけだ。なら、
いっそこの手にかけて、俺が山田君を看取るよ」
 菊地の腕に力が入った。しかし彼の目は相変らず虚ろなままだった。
 「…、うっ……」
 「山田君を誰にも殺させたくないと思った。でも、大事なやつを守れない弱い
自分も見たくない。だからせめて看取ってやりたい。すごく我儘だけど…」
 ペインティングナイフを握り締める菊地の目から零れる涙。
 それはコンビを組んで初めて見せた彼の心からの涙であった。
 山田は意識が遠のいていくのが解ったが、菊地の言葉はきちんと聞こえていた。


402 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/20 23:28
>>401続き

 「そっ…か…。…」
 一生に一度だけの彼の我儘。それを命懸けできいてやれる自分を山田は少しだけ
誇りに思った。
 今までの思い出が徐々に頭の中に甦る。
 バンドメンバーを募集したときに電話をかけてきた彼の舌ったらずな喋り声。
 お笑いが好きだからとバンド練習の前にコントの練習をしたあの日。
 スケッチブックを忘れてただネタを言い合ったこともあったライブ。
 それから…、…。
 それ以降の思い出は映らなかった。山田の意識がなくなりかけていたからだ。
 「きく…ちは、…生き…、…ろよな…」 
 「………」
 彼は答えなかった。


403 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/20 23:30
>>402続き

 「今ま、で…ありがと…な」
 もう限界だ。これで最後の言葉、かな?
 山田は朦朧とした意識の中、そんなことを思った。
 本当はもっとたくさんのことを告げたかった。お前とお笑いやってて良かったとか、
それから色々なことを。
 でももうムリみたいだ…。
 げふっ、と吐血をし、山田はそれ以上何も喋ることが出来なかった。


404 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/20 23:33
>>403続き

 ゆっくりと目を閉じて絶命した山田を静かに見つめていた菊地の瞳から一筋の涙が
零れ落ちた。
 山田の死を看取った彼はそっと山田を地面に寝かせ、それから今度は嗚咽した。
 自分の無力さを、そしてこの運命を呪いながら。
 そして彼はバッグからスケッチブックと色鉛筆を取り出した。
 

405 :age:02/10/21 11:07
age

406 :おにぎりジョー:02/10/21 11:11
バトロワオンラインゲーム(ジャニーズ編)もあるならお笑い編も「作れ!!」
っつーの

407 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/21 11:52
>>406
なに言ってんの??

408 :あげ:02/10/21 13:31
age

409 :あげ:02/10/21 13:49
age

410 :あげ:02/10/21 18:40
age


411 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/21 18:54
>>386>>390>>400>>404
何時此処イイ!!
面白かったです。
こういうコンビ間の関係も良いですね。
お時間があったら、是非また別のコンビも書いてください。

412 :あげ:02/10/21 23:05
age

413 :新人@お久しぶりです:02/10/22 01:10

「潤?」

小沢(スピードワゴン)の声が朝靄の中で小さく響き、消えた
プログラム開始直後にどうにか合流することが出来たのだが、
見事に大ハズレの武器を引いてしまった自分を護るように自ら先を歩いていた
井戸田(スピードワゴン)の制止の声が、仮眠もろくに取れていない小沢の耳を貫いたのだった。

「そんな大きな声出さなくても聞こえてるって…どした?蛇でもいたか?」

極力悪い予感を巡らせないように、小沢はわざと明るい調子で返した
こんな状況だ…見慣れたくもないものを既に見慣れ始めている…
やけに調子の張ったその声は、そう言いたげなようにも聞こえた

そんな小沢の10メートル先
井戸田は思いがけない人物たちと再会をしていたのだった


414 :新人@お久しぶりです:02/10/22 01:14

「来るな…来るなっ…」

デクレシェンド…最後の方は嗚咽でかき消された
木にもたれたままで眠る藤井(飛石連休)と、その数十センチ先に横たわる死体
真っ赤な真っ赤な…それはまるで大輪の薔薇が咲き誇っているような…
安らかな表情のまま息絶えた男の相方…岩見(飛石連休)だということは
仰向けになった状態からでもすぐにわかった。

そして、崖淵で体中血まみれのまま、それでも藤井のように安らかに眠る女性…
そこにはまだあどけなさの残るひとりの芸人を、井戸田は鳥居みゆきだと確信した

「…んだよっ……」

どの糸がどう絡まってこんな結末を生むことになったのかなど、井戸田にとってはどうでも良かった
死んでしまった人間が生き返ることなんてない…『これ』が最悪の悪夢でない限り、現実はここにある。
ただ…色々な意味で自分たちにきわめて近い芸人3人の死体を目の当たりにして、平静を装うことなど
できるはずもなかった。

「んだよぉっ!!!」

ガツン、ガツン。と握ったままの拳銃を地面に打ち付けた
やり場のない怒りが、そこにあった


415 :新人@お久しぶりです:02/10/22 01:16

「潤…いったい…」

息を飲む音が井戸田の耳に届いた。いつまでも戻ってこない相方を案じた小沢のものだ

“飛石連休”と同じ舞台に立ち、同じ番組に出た時のことが
走馬灯のように(ありきたりな表現だ、と井戸田は心の中で苦笑したが)頭の中を駆け巡った
それと同時に、自分たちもあと数日のうちにこの世から消え去ってしまうことを
二人は無意識のうち、痛いほど感じていた


416 :名無しさん:02/10/22 11:03
おっスピードワゴン出てなかったのか。
自分お笑い板歴ながいくせにバトロワスレ昨日知りました。
ああ、リアルタイムで見たかった。感そうスレ落ちたってゆうかもうないんですか?

417 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/22 18:29
>>416
↓新シイ仲間よ。ココで読まれよ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

418 :名無しさん:02/10/23 05:13
おお、同士よありがとう!実は昨日のうちに一晩かけてコモさんとこと残ってる
ぶんのスレ読みました。
感想・雑談スレは消えたんですね。
あちらならパラレルでネタとして書けるのかなぁと思ったもので。
しかし読みたとゆうのもあるのではやくhtml化希望ですわ。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/23 19:37
スピワゴ待ってましたage

420 :あげ:02/10/23 21:14
age

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/23 22:03
遅いですがいつここ良かったです!泣ける〜!!
ワゴン待ってました!嬉しいです!あげ。

422 :age:02/10/24 17:38
age

423 :age:02/10/24 23:27
あげ

424 :新人:02/10/25 01:16
>>415の続き

今まで何人もの死体を見てきた。交戦と呼べるようなものにも遭遇した。確認しなかっただけで殺した人も何人かいるかもしれない。
同じ舞台に立ったことのある奴、テレビで見たことのある人、全くの初対面だった奴…
皆が皆、こうして何も語らない『肉の塊』となって自分たちの前にその姿を晒す
そのことに対して一種の免疫を持ち始めていた二人にとって、このコンビの死亡はとても大きなものだった

「…埋めてやりてぇよなぁ…」
「ああ…できることならな」

それは願望として小沢(スピードワゴン)の喉から吐き出され、井戸田(スピードワゴン)の同意を得ながらも
実行されることはなかった。
シャベルの類を持たない二人にとって、成人した人間3人を埋められるだけの穴を掘ることは不可能に近い
作業している中で誰かに襲われる可能性も十分考えられるのだ

数秒後、今度は小沢が先に口を開いた

「眼…」
「あぁ…」

失血死と考えるのが一番妥当だと思える藤井(飛石連休)を井戸田が、
こめかみに痛々しい弾痕を刻み、若干左頬を下にした格好で倒れる岩見(飛石連休)を小沢が
それぞれ体勢は崩さず、胸の上に手を組ませたあとで瞳を閉じさせた


425 :新人:02/10/25 01:18

そして、既に瞳を閉じ、黒い装束から血の痕跡のあまり目立たない鳥居の体は二人の
最善の注意を払った、何も知らない人間にはとてもとても紳士的に見える手つきによってすぐそばの林へと移動された
井戸田が一瞬、藤井や岩見のように手を組ませようと指先をピクリとさせたが、すぐにその動作をやめた

「…誰にも見つからなきゃいいけどな」

鳥居が女性であることを考え、人目につかない場所へと移動させたのだ
女性であるが故、死後まで付きまとう危険から護ってやりたい
二人の精一杯の配慮だった。


「で…どうするよ…」

先程の言葉に続けるように、一仕事終えたような顔で小沢が言う
「死にたくない」が本音だったが、“飛石連休”の死により、二人には先程とは違う感覚が生まれていた

「…死ぬか?ここで、3人と一緒に」

井戸田の口から、本人すら予想しなかった言葉が出た
と同時に、自分の銃を小沢へと向けていたのだった

まるでタバコを咥えた友人に手元にあったライターを差し出すような
ごく自然な動作だった。


426 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/25 17:48
age

427 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/25 21:10
きゃー! :(><):
ワゴンヲタあげ!

428 :age:02/10/25 21:31
age

429 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/26 00:11
 すみません、いつここ話まだ続くんです…。長くてすみません…。

 >>404続き

 数十分後、菊地はその場を離れた。
 彼が愛用していた革靴は山田の血で少し汚れていた。
 ズルッ、ズルッと菊地は何かを引きずりながら歩き始めた。
 彼は自らが手にかけた山田の死体を引きずっていた。
 背負うには力が足りなかったので、そうしたのだろうが、
菊地にはもう何かを考える力は無くなっていた。
 

430 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/26 00:16
>>405続き

 彼は別にどこに行きたいわけではなかった。
 できれば、このまま死んでしまいたかった。
 虚ろな目をして死体を引きずりながら歩く彼の姿を
森の中を歩いていた他の芸人は目にしたが、その壮絶な
姿に誰も何もできなかった。
 そんなとき、菊地の目の前に知っている顔が見えた。
 菊地はぼんやりとその姿が知り合いのピン芸人、長井
秀和であると認識した。


431 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/26 00:18
>>430続き(上の>>405続きは間違いですすみません)

 「…菊地…?」
 彼の姿を見た長井は思わず声を出してしまった。
 しかし…この状況で声をかけても良かったのか、と長井は後悔した。
 「長井さん…」
 長井を見つめる彼の表情には生気がまったく見られなかった。
 ただふらふらと歩いている、そんな印象すら感じられた。
 ―菊地は両手で何かを引っ張っていた。それが明らかに彼の相方の山田の
死体であることは長井にも理解できた。


432 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/26 00:20
>>431続き

 「…お前、何してんだよ、それ…相方の…」
 それ以上言う気にもならなかった。
 「長井さん、俺山田君を殺したんです」
 菊地はそう言って両手を離した。山田の死体がそっと地面に倒れる。
 「! …お前、自分の相方を殺したのかよ」
 「武器もろくにない、俺は山田君を守れない、だったら自分の手で殺したかった。
弱い自分も見たくなかった」
 そう答える彼の瞳に生気は宿っていない。長井は一瞬背筋が凍った。
 菊地から殺意は感じられないものの、それ以上の不気味な何かを長井は感じていた。


433 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/10/26 00:21
>>432続き

 「山田君は死にました。俺が看取ったんです」
 彼は言葉を続けた。
 「看取ってやれて良かった。山田君は幸せだった。少なくとも死んでしまってから
泣いてくれる人がいたんですから」
 「菊地、何を言って…」
 彼の真意が読み取れず長井は困惑した。

 (続く)

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/26 03:13
いつここ編乙です。おもしろいです。
ちょっとずつおかしくなってく菊地が
恐ろしいやら悲しいやら…

で、>>418見て思ったんですが、
廃スレを再利用(悪く言えばのっとりですな)して
感想スレ&パラレル作品書き場にするってのはどうでしょう?

廃スレリサイクルってよく見るんで大丈夫じゃないかと思うんですが。

435 :418:02/10/26 05:53
あ・・よかったやっとレスが貰えて。

廃スレ利用ならスレ立てたほうがいいかなって思いました。
私が消えないように保守するので。(笑)
パラレル書きたくて・・・。

436 :age:02/10/26 19:03
age

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/26 19:22
>435=418
パラレルもここで書いちゃっていいんじゃないの?
誰か集団催眠編とか書いてたよね?


438 :書き手見習い:02/10/26 20:25
収集つかなくなってきた大滝編。
今回はゲームが始まってからの大滝の動向などを少々。

439 :書き手見習い:02/10/26 20:26
「お前、狂ってるよ…」
桑原が悔しげに呟いたその言葉は、大滝にとって不本意なものだった。
自嘲の笑みが浮かぶ。

―――ねぇ、貞さん。俺、狂ってなんかないです。

大滝は笑みを浮かべたまま、心の中で桑原に訴えた。
狂いきってしまえれば、どれだけ楽だろう。

このような時に一番幸せなのは、最後に生き残った者でないことを大滝は知っていた。
一番幸せなのは、さっさと死んでしまうことだ。
人間の汚い部分を見ることもなく、誰かを殺してしまうこともなく。

始め、殺そうと思ったのは相方の今泉だけだった。
自分が今泉を誘い、この世界に足を踏み入れた。
自分があいつをこの地獄に突き落とした。
この地獄から逃れる術がないのなら、俺があいつを殺すしかない。
それしかあいつを救う方法はない。
それが大滝の出した結論だった。

440 :書き手見習い:02/10/26 20:26
ゲームが始まり半日もしないうちに、幸運にも大滝は今泉を見つけることができた。
そこに来るまでに名も知らぬ二人組みに襲われたりもしたが
今泉を殺すまでは死ねない、ただその一心でそいつらを殺した。
配給された頼りないナイフ1本で。
初めて人を殺したことも、返り血を浴びた服も、どうでも良かった。
あいつを殺さなければ。
頭の中はそれだけだった。

数十メートル後ろに大滝がいることなど気づきもせずに、
今泉は街を歩くかのように無防備に森の中を歩いていた。
追いつくために走り出そうとした時、パァン、と耳をつんざくような音と同時に
右耳にチリッと熱い痛みが走った。
即座にそばの木に身を隠す。
蔭から伺うまでもなく、「敵」は至近距離にいた。
今泉に気を取られていたせいか、まったく気づかなかったらしい。
予期せぬ邪魔者の出現に大滝は舌打ちした。

「敵」の顔は知っていた。
プラックパイナーSOSというコンビの内藤という男だ。
「見てたんだ、あんたがあの二人を殺すところを。あんたもこのゲームに乗ったんだろ!?」
彼はぎこちなく顔を歪ませて叫んだ。
銃をかまえた腕が震えているのは恐怖からくるものだろうか。
そう考えて、大滝ははたと気づいた。

441 :書き手見習い:02/10/26 20:29
・・・恐怖?
こいつは俺が怖いというのか?
俺のどこが?
俺は、あいつを救ってやりたいだけなのに。

瞬間、大滝の体に怒りが湧き上がる。

手にしていたナイフをギュっとつかみ直すと、大滝は身をかがめ内藤の懐へ飛び込んだ。
あばら骨の下から心臓へ向かって一気にナイフを突き上げる。
内藤は何が起こったのかわからない様子で、血走った目だけを胸元の大滝に向けた。
その視線を避けるように内藤の背後に回ると、大滝は彼の髪を左手でつかみ上げ、
右手のナイフで彼の喉を掻き切った。
真一文字に裂かれた首から扇を描くように赤い液体が飛び散った。
手を離し後ろに傾きかける内藤の背中を足で蹴ると、彼の体はもうもがくこともせずに
地面に転がった。
頸部からあふれ続ける血液は、地面の傾斜に沿って流れながら地面に吸い込まれて行った。

「お前に俺の何がわかるのよ。」
さっきの怒りが嘘のように消え失せた大滝は、すでに彼には聞こえていないだろう言葉を呟いた。
こいつのせいで今泉を見失った。
彼の頭をつま先で蹴ってから、大滝は足元に転がる内藤の銃を拾い上げ、それを両手で正面に構えた。
撃鉄を起こし引き金を強く引くと、パァンと先ほども聞いた銃声が耳鳴りを起こし
十数メートル先の枝が弾かれたように飛び上がり木の葉を散らしながら地面に落ちた。
納得したかのように手にした銃を見つめ、ひとつ頷くと
大滝は二人分の荷物をしょって再び歩き出した。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/26 20:42
死後編(天国編、催眠実験編)とかも書いてくれる人いたら嬉しいです。
ロザンの書いてくれる人、居ませんかね?
未だに気になってる(w

443 :名無しさん:02/10/27 06:53
集団催眠編だったら菅とか川島はひんしゅく買いまくりだね。
それか意外と時間たったら笑い話になったり。
「俺、菅に殺られてん」「俺も俺もーひどいやっちゃ」
みたいなね。・・・ありえないか、ハハ。

444 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/27 10:50
狂人と化して殺しまくり、人の心をとりもどすこともなく報われなかった麒麟川島
もしも一瞬でも救われたなら、編かいちゃったんですけどココに投稿していいですか?
完結まで書いたけど結構長いです・・・。


445 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/27 10:57
わー大滝悲しい…
続きも楽しみです。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/27 11:09
>444
読みたいです〜。

447 :書き手見習い:02/10/27 11:13
昨夜、酔った勢いで大滝編書いてしまったので
今読み直してみたら・・・ハウッ;
後ほどここで訂正させていただくか、まとめサイトのほうで
訂正させてさせていただくかもしれません;
スマソ。


448 :age:02/10/27 11:46
age

449 :442:02/10/27 13:44
>>443
そうですね(w
だったら、やっぱり天国編の方がいいかも???
>>444
是非、お願いします!書いてください!!
ロザンも気になるところなんですけど、麒麟川島も気になってます!
あの頃の川島・・・懐かしいっす(w

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/27 15:23
>>429〜433
いつここ編、乙ですー。
凄い楽しみにしてます。菊池好きなので展開にどっきどきです。
>>439〜441
大滝も好きなのでこっちもかなり楽しみだったりしますが何か?
書き手さんナイス!18KINナイス!
>>444
気になりますので書いて欲しいです。
最近充実してて嬉しいですねえ。

あげ。

451 :_:02/10/27 16:36
催眠実験編の川島の結末は結構残酷だったような・・・?

だいぶ前のことなんで忘れてしまった。

452 :age:02/10/27 19:41
age

453 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/28 02:01
>>451
そんなんあったんや〜まだ死んでるスレのやつかな?読みたいなぁ。

454 :名無しさん@パラレル:02/10/28 02:50
狂人と化して殺しまくり人の心をとりもどすこともなく報われなかった麒麟川島
もしも一瞬でも救われたなら、編。

藤井隆が田村を人質にして、遊園地に現れた川島を撃とうとしたが田村にじゃまされ
て外してしまう。

>「川島は殺させぬい」(かんだ)
>「うるさいわね、じゃあアンタが死ね!」
>藤井が田村にバズーカを向けるより速く、田村の拳が藤井の顔を直撃した。
>藤井の手から離れたバズーカ砲がカランカランと音を立て、階段から転げ落ちる。
>取っ組み合いになり、二人は倒れ込んだ。藤井は右腕を負傷している。
>肉弾戦では若くてスポーツマンの田村に分が有る。
>ヤバイ、と判断した藤井は後ろポケットのナイフを取り出し田村を刺した。
>ナイフはわき腹に食い込んだが、田村はそのナイフを持つ藤井の手ごと掴んで
>ナイフを抜き、藤井の喉元まで持っていった。
>ギリギリギリ・・・。

からのパラレル続き。


455 :名無しさん@パラレル:02/10/28 02:58
藤井は田村の脇腹の傷口を思い切り蹴った。
「がはっ・・・!」
激痛がはしり、田村がひるんだ一瞬のスキをついて藤井は身をひるがえした。
「逃がしてたまるか!」
田村は後ろ姿の藤井にトドメをさすべくナイフを振りおろす。
手応え有り、そう思った時
するどい痛みが田村を襲った。
先程刺された脇腹に再び金属の異物が刺さっている。
そばの「生首袋」から藤井が取り出したそれは
死体を解体する時につかっていた包丁だ。
血塗られた刃物はサビていて、そう尖っていなかったのが
幸いしてそう深くは刺さらなかったものの、傷口を広げられた田村の身体を苛んだ。

一方田村のナイフは藤井の右胸にくい込んでおり、
両者身体に刺さっている金属のそれ以上の進入を阻もうとと互いの腕を掴み、
なおも自分の武器をもつ手もゆるめず、力を込め続けた。
力では田村に分があるが、ダメージがひどく、二人の取っ組み合いは互角であった。

脇腹の痛みが激しくなってゆく。
助かってもこれは致命傷になる。頭のどこかで感じながら
自分が死ぬことになったとしても藤井だけは殺しておかなければ、と田村は渾身のち
からを込めた。
そのとき、
「なんかおもろいことになってますね。」
聞き覚えのある低音ボイス。

456 :名無しさん@パラレル:02/10/28 02:59
バズーカが外れ、場所が特定できた川島が現れた。
張りつめた空気の中、川島だけが笑っていた。
川島、やっと会えた。
でもこんな一触即発の状態で何をしでかすか分からない相方に再会だなんて。
「か・・・川島ァ・・・!そこでおとなしく見てなさい
・・・コイツを殺したあとでアンタも始末してあげる・・・!」
藤井は殺気だったかすれた声で言った。

「ええですよ。でもあまりにも決着つかへんかったら殺りますよ。」
川島は腰掛け、殺し合う二人を傍観の笑みでみつめた。


457 :名無しさん@パラレル:02/10/28 03:04

もうこの体制で制止したままどのくらいたっただろう。
この状態ではうかつに声を出すこともできない。それほど田村は緊迫していた。
怪我も疲労も明らかに自分の方が上だ。
傷口から全身に痛みがだるさやめまいとしてつたわってゆく。
川島何笑っとんのや、俺がわからんのか?
目がかすんで来た・・・もうだめなのか?このまま殺されるのか?
・・・・そや、そやったら川島に礼言ってから死んだろう。
死の淵でで混乱していたのか田村はそう思い、力を振り絞って言った。
「川島ぁ、あんな・・・・・・・・・・ありがとうな。」
なにを言うとるんやコイツ、という顔で川島はこっちを見ている。
「お前は忘れたんかもしれんけど、俺はお前にしてもらったこと、覚えてる、だから
・・・ありがとうな」
「お前なんか知るか、玄米みたいな顔しやがって」
川島の身体に一瞬電気がはしったようになり、この男が一度殺すのをためらった相手
だと思い出した。何故躊躇したのかはまだ曇ったままだ。
「ぐぅっ!」
田村の腹に先程より深くナイフがくい込んだ。
「余裕があること・・・ここらで観念しなさい!」
藤井はどこにあったのかと思うようなものすごい力でラスト・スパートをかけた
死んでも良いかという気になりかけていたが今の川島の表情は一緒に舞台立って
たときのそれや、川島お前をたすけたる!俺が死んだらお前は・・・お前は・・・
田村は藤井の右胸に刺さっていたナイフを抜き、腕を振り払うと、そのままいっきに
藤井の左胸をめいっぱい刺した。
藤井は白目をむいてゆっくりと、倒れた。
腹に刺さっている刃物が抜かれ、ドクン、と血が心音と共に溢れてだした。
もう長くはないだろう。


458 :名無しさん@パラレル:02/10/28 03:06

川島はしゃがんで頭をかかえたまま葛藤していた。
「川島・・・大丈夫やったか?どこもケガとかないか?・・・・はは、大丈夫やないのは俺のほうか・・・」
田村はゴフっという唸りとともに血を吐いた。
「田村、お前も死ぬんか?」
川島は不安そうな顔で顔をあげた。
「川島・・・俺がわかるんか?」
「俺、今まで、一体・・・・ようわからん、ようわからんけど俺の中にもう一人俺がおんねん。」

「みんなみんな死んどった。いや、殺されとった。俺が、俺が殺した・・・
 田村、嘘や、お前は死なんとってや、俺はどうしたらええんや、みんな・・ごめんな・・・・俺・・・」
川島は目に涙を浮かべている。この感情、涙。しばらく失っていたもの。
田村は歓喜した。殺人鬼川島でなく、相方としての川島と最後の最後に会えたことが凄く嬉
しかった。

459 :名無しさん@パラレル:02/10/28 03:30

パン

突然の銃声のあと、川島は田村に重なり合うように倒れた。
川島の後ろから銃を持って出て来たのは想い人を川島に殺されたレギュラー西川だっ
た。
「やった・・・・須藤、みんな、仇とったで・・・」
足が震えている。人殺しなど性にあわない彼だが後方から油断している仇を見つけ、
とっさに実行したのだ。
そんな彼の目にかすかに動いている人物が目に入った。
「田村!」
「お前川島に会えたのか?・・これ川島が・・」
「ちゃうねん・・・川島は最後に人間にもどれてん・・・。」
「す、すまんかったな、殺してもうた・・・。」
「でも・・ええねん、それで・・・・・一人残してくのは心配や・・・
 正気になったのはいっときだけやったかもしれんし・・・・・・」
田村は又、血を吐いた。
「もう喋らんといて、死ぬで。」

「川島も・・・これを望んで・・・・」
そう言うと田村は息絶えた。コンビ仲良く逝ける、そんな安堵の表情だった。

その後、レギュラー西川も人を殺したショックと、もう人が死ぬのを見たくないとい
う理由で自殺。

楽しいはずの遊園地も、賑わうのは死闘が繰り広げられる時ばかりであった。




460 :名無しさん@パラレル:02/10/28 03:40
終わりです。いろいろ矛盾ありますが何分ネタってことでお許し下さい。
藤井と麒麟かいた人の文好きでした。
あそこで田村を殺してしまったのでそれからいっそう狂うしかない川島がふびんだったので
もしここで決着がついていたらと思い書きました。

もう少し文が上手ければと思いました。お目汚しすいません。



461 :名無しさん@外の世界:02/10/28 15:52
ドサドサドサッ
「アイター」
週刊誌の束の中から元ビリジアン、現新喜劇芸人小薮千豊が頭をさすりながら
出てきた。
彼は部屋を掃除している所だった。
「週刊誌もそろそろ捨てないとな・・・これなんか三ヶ月前のや」
ひとりで呟きつつその週刊誌をぱらぱらと捲りだした
「・・・・?」
一つの記事に目がいった。 それは「お笑いバトルロワイアル」の開催を告げる記事だった。
「もう三ヶ月前のことになるんか・・・いつになったら帰ってくるねん」

芸人達が殺し合いをしている間、テレビ界はすっかり変わってしまった。
いままでお笑い番組だった物は、アイドル、タレントの物になった
小薮のようにバトルロワイアルに招待されなかった芸人は
細々と舞台で活動を続けている

小薮はゴミ箱に週刊誌を投げ捨てた
「早く帰ってこんと世間の奴らは忘れてしまうで」
心の中ではき捨てて、新喜劇の練習へ出かけた

462 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/28 19:08
>>461
芸人はすべて参加させられたんでは?

463 :名無しさん@外の世界:02/10/28 22:29
>>462
新喜劇の若手だとか誰も話書かないだろうし、いっかなーと思って。


464 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/28 22:33
age

465 :449:02/10/28 23:12
>>445〜459
乙です〜すごくよかったです。最後に元の川島に戻れて…。
なんか涙出そうになりました。
私も藤井と麒麟書いた人の文が好きでした。
あと、ロザンの書いてた人!むっちゃファンでしたv
これで私の中での麒麟はちゃんと供養されたって感じです。
ありがとうございました〜

ロザンの方、書いてくれる人キボンヌ。


466 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/29 01:10
>>461=>>463
何か独特の寂しさみたいなのがあって個人的にはすげー好き。
短くても素直に面白いと思ったし。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/29 08:48
いつこことSPWと18KINのサイドストーリー、乙かれさんです。
唯一の望みをかなえた菊地さんと、死と隣り合わせの現実を突きつけられた
井戸田さんがどうなるのか、すごい楽しみっすわ。
18KINも、大滝さんがズミさんを救いたい一心で戦っていたなんて・・・。
かっこいいけど、3人とも悲しい・・・。
特に菊地さん。

468 :age:02/10/29 18:28
age

469 :age:02/10/29 22:53
age

470 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/30 04:57
>>445->>459
『川島は田村にしかとめられない』ってゆう前振りが生かされていて
すげぇよかった。こうだったら川島にとっていちばんいい最後だったかもですね。
書き手さんの愛を感じました

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/30 08:41
>437
はいはい!(と挙手)
「感想・要望スレッド」で集団催眠実験・ホームチーム編を書かせて
いただきました。あと1組ぐらい書いた気もするんですけど、どうなのか・・・。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/30 12:32
感想・要望スレッド早期html化希望!みてぇ・



473 :新人@初雪が降りました。:02/10/30 18:23
>>425の続き

井戸田の動きを、小沢は自分でも驚くほど冷静に受け止めた
今まで何度か銃弾を放ってきた井戸田の銃口が、ずしりとしたプレッシャーをもって小沢を見据えていた
二人の距離は、僅か5メートル

「…あぁ……。お前に殺されるのもいいかもな」

漫才でやるような、コントでやるような。微妙に芝居がかった口調で小沢が返す
もちろん、小沢は意図的にそんな態度を取っているわけではない
…つい数時間前の自分だったら必死で命乞いするか…いや、タチの悪い冗談だと笑うだろう
井戸田が自分を殺そうと思うなんて…と。

今はかなり状況が違った、本人の意識しないところで勝手にこの言葉が出たのだ。
顔見知りの芸人の死、というものに立会いどこかの思考回路が切れてしまったのか
それとも、この『ゲーム』が夢だと思っているのだろうか。こんな状況になってまで

「……どうするよ?死ぬか?」

いくぶん高潮した声が小沢の頭に響く。ただ…井戸田の意図はなぜかわからなかった。
冷静に考えれば…小沢と全く同じ、自分でもどうしてこんな行動に出ているのかわからない、
一種の錯乱状態に陥っていることを理解したであろうが。


474 :新人@初雪が降りました。:02/10/30 18:26

ちらりと藤井を見る
今はもうその表情を見ることは出来なかったが
随分と安らかな顔をしていたような気がする。

井戸田が死後硬直から外すのに随分と苦労していた拳銃は今、藤井のすぐ傍に置いてあった
銃弾は残っているのだろうか?そんな疑問が一瞬走り抜けた

 藤井さん…そっちの様子はどうですか?
 岩見…こめかみは疼くか?

まぁ、すぐに会えるでしょう
行き着く場所が同じなら。

小沢は…そして井戸田も、ある程度の冷静な状態にありながら狂っていた。

「…俺が死んだ後でお前も死ぬんなら、俺は死んでもいい」


475 :新人@初雪が降りました。:02/10/30 18:29

静寂

一発の銃声

鳥達の飛び立つ音


井戸田の右手は、空を指差すように高々と持ち上げられ
そこから放たれた銃弾は、重力に逆らいながらまるで目にとまらないスピードで登っていった
まるで雲の上にいる『誰か』に『何か』を知らせに行くかのように…

そしてまた、照準は小沢へと移る

「ああ、俺がお前を殺してやるよ。その後、血まみれの銃を岩見みたいにこめかみに当てて引き金を引く!」


それでいいか?それで満足か?といった言葉が次々と井戸田の口から出た
満足も何も、もともとはお前が望んだんじゃないのか?と小沢は軽く反論しようかとも思ったが
大した意味を持たないことに気づき、取りやめることにした。

銃声を聞きつけ、武器をもった人間がここを嗅ぎ付けたら厄介なことになる
小沢は結果を急ぐことにした。右手の拳で二度三度心臓を打ち、ゆっくりと両手を広げる

「…外すなよ?…痛みでのた打ち回りながら…なんてのは趣味じゃねぇ」

乾いた唇から出た乾いた声
いつの間にか太陽はかなり高い位置まで来ていた


476 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/30 18:42
>>472
禿同!!

477 :age:02/10/30 18:48
age

478 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/30 20:22
感想スレ1と3のはまとめサイトにあるよ
感想スレ2の分はログ持ってる人がいるんだけど
昔のまとめサイトにのっていた状態のログなので
使っていいかどうか決めかねているみたいです

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/30 22:28
え、3はないよ。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/30 22:41
>479
あるよ。
このスレの16さんが177で提供していた。
まとめサイトの「番外編」てとこにのってる。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/30 23:33
うっわ・・・、「新人」さんの小沢さん、男っぽくていいなあ・・・。
私が書くと、小沢さんどうしても女の子っぽくなっちゃうんで、
よかった、書かんで・・・。

二人とも静かに狂ってたんですね・・・。

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/31 00:41
>>480
マジだ!見落としてたありがとう!





483 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/31 10:05
スピワゴ カコイイ!
新人さん ステキ!

484 :age:02/10/31 18:30
age

485 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/31 21:08
ワゴン乙っすー!
いやー、ワゴンの2人がやけにかっこいい!!
続き楽しみですー。

486 :age:02/11/01 21:44
age

487 :あげ:02/11/02 17:55
あげ

488 :名無しさん@お腹いっぱい:02/11/03 00:42
あげ。

489 :名無しさん:02/11/03 12:15
あげ

490 :名無しさん:02/11/03 19:02
あげ

491 : :02/11/03 22:31
>>309続き(アンジャッシュ&アンタッチャブル完結編)

手の皮が剥けて血塗れになるのも構わず、地面を叩き続け、
喉も割れよと咆哮する。

やがて柴田は地面に突っ伏した。蛇口をひねったように涙が流れ落ちた。
横には、チェーンソーの刃を
自らの首にめり込ませて息絶えたデビット伊東が横たわっていた

自分も含めて、もう誰にも死んでほしくない。
そんな柴田の強い願いは、一向に叶う気配はなかった。

何で俺があれだけ嫌がったのに、あの人は襲いかかってきたんだ?
何で人の生死に関わらなくちゃならないんだ?
何で同じ芸人が目の前で死ぬところを見なくちゃならないんだ?

俺らをこんな事に巻き込んだのは、誰だ?

全身がわなわなと震え出した。
撃たれた足の痛みも、自分の全身が返り血で真っ赤になっている事も全く気にならない。
俯いたまま、再び地面を2、3度叩いて、柴田は低く呻いた。
「…ぶっ殺す!」

「柴田」
ふと、肩に手が置かれた。


492 : :02/11/03 22:32
「もういいじゃん」

柴田の震えがぴたりと止まった。
ゆっくりと顔を上げ、呆けたように前を見ると、
寂しげな笑みを口元にたたえた山崎が、前屈みになって顔を覗き込んでいた。
「お前の気持ちも分かるけど…
もう…どうしようもねぇよ。こればっかりはさ」

「な…」
「さっきあの人が言ってたじゃん。『顔が分かんないから見つけ次第殺した』って。
あの言い方からすると…多分、他にも
マイナーな若手が同じ目に遭ってるんじゃないかな」
柴田はデビの言葉を思い出した。
さっきはデビの理不尽さに激昂しかけて頭が回らなかったが、確かにそう言っていた。

「どう思う?」
いきなりの素っ頓狂な質問だが、噴き出す気にはならなかった。
「どうって…俺らのせいだろ、それ…」
「だろ。だから、俺らに出来るせめてものことって言ったらさ、
これ以上無駄な死人を出さないこと…
もう、それしか無いんだよ。悔しいけど」
山崎の言葉尻は震えていた。
それを聞いて、柴田の決意は固まった。



493 : :02/11/03 22:33
「そっか」
「そうだよ」
顔を見合わせ、力強く頷いた。

気分が落ち着いた途端、撃たれた傷の痛みが甦ってきた。
「…悪い。正直、俺ちょっと動くの無理だわ」
「そうか…じゃあ…動き回るのと一ヶ所に居るのとじゃ…
たいして変わんないか。ここにする?」
「悪いな。ほんとごめん」
「いや、いいってば」
足の傷を庇いながら、2人で地面に座り直す。

何も語らないまま、時が流れた。


494 : :02/11/03 22:35
今頃、監視の連中は慌てふためいてるんだろうな。
そう思うと爽快だ。
脅え、逃げ惑い、必至に抵抗し、最後は無惨に殺される。
奴らはそんな展開を期待していたに違いない。
それがまさか地面に座り込んで、のんびり“その時”を待ってるだなんて…

「何ニヤニヤしてんだよ」
「え、だってさ…」
「うん。多分俺も同じこと考えてた」「何だよそれ!」

「なぁ山崎…」「ん?」
「俺さぁ…“ダイナミックな後輩”になれたかな?」

『ダイナミックな後輩になりたいですね』
いつか出演した深夜のトーク番組での発言だった。
「まぁ…ダイナミックっちゃあダイナミックだな。
だって“ヘリを撃墜した芸人”なんて俺ら以外にいないだろ」

声を揃えて大爆笑した。
一体いつ以来だったろうか。この島に放り込まれてから初めての、
純粋な、腹の底からの笑いだった。

マシンガンの発射音がそれをかき消した。



495 : :02/11/03 22:36
死の覚悟は完全に出来てはいたが、
それに至る傷を実際に受けた衝撃は、予想を遥かに越えていた。
「い…………ってぇ…」
「……………何で背中なんだよ……」
頭だったら余計に苦しまずに済んだのに。
そう言えば、発射音より一瞬前、
何か小さな爆発音のような音も聞こえたような気がした。

銃声の方に体を向ける。
たったそれだけの動作に、気が遠くなるほどの労力を要した。

マシンガンを右手に持った男がいた。
おかしな点は、自分達を襲撃したその男が、
血だまりに顔を埋めて倒れているということだ。

顔は確認できないが、それが誰であるか
2人にはすぐに分かった。

「…………渡部さん………ありがとう」

同時に呟いた後、2人は静かに崩れ落ちた。


496 : :02/11/03 22:37
アンタッチャブルの2人の頭に狙いを定めた瞬間、
渡部の首輪は爆発した。
やはり、状況、事務所の先輩後輩という関係を検討され、
自殺幇助だと判断されたようだ。

全身の筋肉が萎え、あっという間に意識がブラックアウトしかけたが、
「あいつらを救いたい」
その一心が渡部を支えた。

(あ、やっぱ外れたか…余計に痛い思いさせちまった…)
そんな後悔の念とともに意識が消え失せようとしていた瞬間、
後輩達のか細い声が耳に届き、
渡部は微笑んだ。それにすら大変な労力を要した。

(またバカ爆やろうな、みんなで…)



【柴田英嗣・山崎弘也(アンタッチャブル)
渡部建(アンジャッシュ)死亡】


497 : :02/11/03 22:38
完結です。ありがとうございました。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/03 23:39
>>491-497
おつかれさまです。感動した・・・

499 :書き手見習い:02/11/04 00:09
りある編続きです。
話が一向に進みません(泣。
カンベンシテチョ。

500 :書き手見習い:02/11/04 00:10
力の抜けた男の手をそっと置くと、安田は彼の胸元から社員章をはずした。
「おっちゃん、コレ、もらってくな。」
それをぎゅっと握り締め、袖口で顔を拭い立ち上がる。
そして男の亡骸に背を向け歩き出した。
「ちょ・・・どこ行くん?!」
長田も涙を拭い、あわてて後を追った。
「わからん。」
「わからんって・・・」
「わからんけど、ここには居たないんや。」
安田にとって、もちろん長田にとっても、ここで見た光景は衝撃が大きすぎた。

二人無言のまま廊下から階段へ出て、途中踊り場の小さな窓を開けた。
皮肉にも快晴の空の下、見慣れた大阪の街が広がる。
壁一枚隔てたこの建物の中は血の海だというのに。
どこかの島でこれから芸人たちが殺し合いをさせられるというのに。
街は、何一つ変わらない。

昨日までの生活が、ひどく遠いもののように感じられた。
学校へ行き、友達と遊び、仕事をして、ネタを作り…
その平和な生活の一体どこに、この狂態は隠れていたのだろうか。


501 :書き手見習い:02/11/04 00:11
「どうしよか・・・これから・・・。」
外をじっと眺めたまま動こうとしない安田の後ろで、長田が切り出した。
「・・・できることなんか、あるんか・・・」
「・・・」
「正直ここに来るまで、何かできるんちゃうかって思っとった。
 何かいっこくらい、できるんちゃうかって・・・。」
呆けたように呟く安田に、長田は何も言うことができなかった。
それほど相手の組織は大きすぎた。
もはや、やってみなけりゃわからない、という規模の問題ではなかった。

♪〜
立ち尽くす二人を現実に引き戻すかのように、長田のポケットから短く着信音が鳴った。
「メール…」
誰か吉本の人間からかもしれない、とわずかな望みを託して振り返った安田は、
ケータイを取り出す長田の手元に目を向けた。
長田は何度かボタンを押した後、無表情でしばらく画面を見つめている。
「?」
何かあったのかと横から画面を覗き込んだ安田は
メールを読むやいなや顔色を変え、彼の手からケータイをひったくると
もう一度まじまじと画面を見つめた。

[何でおまえら参加してないん?賭けてやろうと思ったのにー。]

502 :書き手見習い:02/11/04 00:12
足元から湧き上がってきたのは怒りだろうか、それとも絶望感だろうか。
どう反応していいのか分かりかねていると、
「そんなコワイ顔すんなってー。それ1コだけやないんやから。
 朝からぎょーさん来てんでー、そんなメール。」
なんてことない、とでもいう風に長田はいつもの軽い口調で言った。
「・・・。」
言葉もなく彼の顔を見返す。
そんな安田を見て、長田は少し笑うと
「まぁ、あれやな。さすがにめっちゃ仲良かったヤツから言われたんは
 けっこう堪えたけどなー。」
何かを諦めたような口調で言った。
送信元の名前は安田の知らない人物だった。
顔の広い相方の友人の名前などほとんど知りはしないが、おおかた遊び友達か何かだろう。
そんなことはどうでもいい。
それよりも、このメールが示す現実。
安田の脳裏に今朝テレビで見たオッズと、その横に出ていた膨大な金額がフラッシュバックする。
あの金額とこのメール。
それらは、この国の国民がこれから始まるあの忌まわしいゲームを何の疑問もなく受け入れ、
そしてそれに乗ったことを示していた。


503 :書き手見習い:02/11/04 00:13
この国は、こんなに狂っていたのか?
世界中が敵に回った感覚が、安田の身を襲った。

♪〜
手の中で、再び長田のケータイが着信音を鳴らした。
着信元の名前を見る。
「もう電源切っとかな、ウザくてしゃーないな。」
長田がケータイを受け取るべく手を差し出したが、
安田はそれを彼の手に返すことなく、ボタンを押してケータイを耳に当てた。
「マネージャー?!」
安田がケータイに向かって発した言葉に、長田は弾かれたように顔を上げる。
『ゆうき…じゃない、やっちゃんか…』
受話器を通したくぐもった声。
それでも憔悴しきった様子は察することができた。


504 :書き手見習い:02/11/04 00:15
今回はここまでで。
マネージャーの名前はわからないので
終始マネージャーと呼ばせることにしますた;
大滝編と違って、りある編は終わりが見えないッス…スマソ…

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/04 11:08
アンジャッシュ&アンタッチャブル(・∀・)イイ!
完結お疲れ様です。

りあるキッズの続きも楽しみにしてます。

506 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/11/04 11:15
人力勢 イイ。
感動しました。

507 :497:02/11/04 12:06
あーあ、やってもうた…
>>496の訂正です。

【デビット伊東(B21スペシャル)
柴田英嗣・山崎弘也(アンタッチャブル)
渡部建(アンジャッシュ) 死亡】

でした。スマソ


508 : :02/11/04 12:58
これで残る人力芸人は北陽の伊藤ちゃんだけか。

509 : :02/11/04 12:59
あっ、田上もいたか。

510 :名無しさん:02/11/04 13:18
田上姉さん、どうなるんだろうね。
人力の話はどれも結構よかったよ。

511 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/04 17:46
>>510
ごめんなさい・・自分の遅筆のせいでなかなかアップできません。
それにほかの書き手さんのようにうまく話を作り上げる事ができないんで
今何とかメモ帳に落としているんですが
読み手さんのみんなを満足できるかどうかわからないです。
・・・はぁ・・・(自信ない)

512 :名無しさん@お腹いっぱい:02/11/04 18:42
>>511
がんばれ!!!
気長にまっております。

513 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/04 19:11
>>512
はい・・がんばります。
そして待っててください

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/04 23:06
ふと思ったんだが・・・

大滝さんの「戦う意味」が「今泉さんを殺すため」だとしたら、
今泉さんが自殺してしまった今、大滝さんは戦う意味も生き残る理由すらも
失ったことになるんじゃないかな。
本人はそのことにまだ気づいてないようだけど、気づいてしまったら
どうなっちゃうんだろうか。

515 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/05 07:37
あげます

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/05 21:26
>>514
vol1で今泉を殺さずに見捨てたってことは
何か考えに変化があったのでは?
その過程がすごく気になってます。
>>書き手見習いさん
りあるキッズ編(・∀・)イイ!
唯一のプログラム外の芸人なので
他とはまた違った興味が沸きます。
>>アンジャッシュ&アンタッチャブル編の書き手さん
完結乙です。

517 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/06 18:31
少々遅いですが
アンタッチャブル・アンジャッシュ担当書き手さん、お疲れです。
こっちはアップするのにしばらくかかると思います・・
あげ。

518 : :02/11/06 19:53
最近になってようやくこのスレを知った。
個人的には、
「肥後とジモンの武器=竜ちゃんの死体」という、誰かが書き逃げしたいいかげんな設定を
あそこまでのドラマに持っていった書き手さんが凄いと思った。

519 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/07 07:37
あげ

520 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/08 18:34
もう1回あげ!

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/09 19:37
あげ。

522 :用無し:02/11/09 20:11
>>322続き

けたたましく鳴り響いた銃声は五分間ほど続き、
民家は砕けたガラスと無数の穴を空けたボロ壁という無残な姿をさらしていた。

「やっだー、蜂の巣になっちゃってるんじゃないのぉ?」
おすぎが頭に響くような声を上げ、松口と曾原の居る民家へ近づく。
「ちょっと、油断は禁物よぉっ。」
コルトガヴァメントを携えたピーコと、おどおどとマシンガンを手にしている三瓶は小走りで後に続く。
二人のオカマと三瓶は散乱した室内を掻き分け、二人の死体を捜した。
「本当に死んでるんでしょうねぇ?」
「だって部屋の中なんてぐちゃぐちゃじゃない!」
騒ぐオカマ。散乱する部屋。
三瓶は布が裂けて中身が床に散らばったバッグを見つけ、拾い上げようとした。
手を伸ばした瞬間、三瓶のたるんだ頬に木材がめり込んだ。
松口は隠れていた食器棚の陰から走り出し、三瓶の手からバッグを奪い再び走り出す。
派手な音をたてて倒れこんだ三瓶を振り返ったオカマ二人はとっさに銃を構える。


523 :用無し:02/11/09 20:12
「なによ!死んでないじゃない!!騙したわね?卑怯じゃない男らしくないわよ!」
ピーコが叫び、コルトガヴァメントの銃口が火を噴く。
松口は戸の陰に滑り込み、わずかに残っていたバッグの中身がまた散らばった。
目の前の木戸の欠片がはじけ飛ぶ。
「あんたに言われたないわ!」
松口は散らばった武器の中からとっさにレミントンを拾い上げ、安全装置を外した。
「だいたい、あんた芸人ちゃうやろ!なんでここにおんねん!」
ピーコのサングラスの奥の義眼が180度回転し、寒気を覚えさせる。
「オカマだからよー!差別よ差別よ、きぃぃぃぃぃぃぃぃいいい。」
叫びと共に部屋中に銃弾が撒き散らされ、曾原と松口は身をすくめた。
「ちょっとピーコ!危ないじゃないの!」
「うるさいわね、あんたもぼーっとしてないで撃ちなさいよ!」
コルトガヴァメントの弾切れを見計らって松口がレミントンの引き金を引く。
ピーコのサングラスが四方に弾け飛ぶ。
「ぎゃあああああああ。」
おすぎは、ようやく立ち上がった三瓶を道連れに散らばったガラクタの中に体ごと突っ込んだ。


524 :用無し:02/11/09 20:14
倒れこんだ二人の塊に松口は残りの弾を撃ちこみ続ける。
その度に白い脂肪や赤色の飛沫が部屋を汚した。
「いやあああああああああああああああああああ。」
ピーコはコルトガヴァメントを松口に向け、狂ったように叫ぶ。
しかしその引き金を引いても衝撃がなく、コルトガヴァメントがカチリと弾切れを告げる。
松口のレミントンも弾切れとなる。
「松口!」
曾原が松口にもう一丁のトカレフを投げ渡し、自分もまたワルサーP99を手に飛び出す。
ピーコは弾切れの銃を持った手をぶらりと力なく下げ、膝をついて俯く。
虚ろに濁った片目は巨大な肉片と成り果てたおすぎと三瓶に向けられていた。
松口と曾原、両方の銃口がピーコの左右のこめかみに向けられる。
「おっさん、残念やったな、あんたの片割れ死んだで。」
念のため、足で弾切れの銃を蹴りやる。
ピーコは何の抵抗もしない。
「なあ、あんたら他に仲間おるんか。誰か殺したんか。・・・なんか言えや。」
矢継ぎ早に質問する松口の呼吸が荒い。
離れた目が血走り、元から鋭い目つきが尋常でなくぎらぎらと光る。
殺し合いの後とはいえ松口の様子に曾原は不穏なものを感じた。


525 :用無し:02/11/09 20:16
「おすぎ、死んじゃったの。」
ピーコは質問に答えず、ぽつりと独り言のように呟いた。
「おお、死んだわ。」
「そう、おすぎったら死んじゃったの・・・。」
「答えへんのやったら、あんたも今すぐ死ぬで。」
「・・・おすぎが死んじゃった。」
「あんたも死ぬんやっ!」
苛立った松口は銃身で同じ言葉を繰り返すピーコの頭を殴り倒した。
「松口!なんもそんなんせんでもええやろ。」
「うっさい曾原!こいつらここに来たっちゅうことは大上やられてるかもしれんやろ!」
この民家へ来るには浜を通らなければならない。
先程、外へ出て行った大上の帰りが遅いことを松口は気にしていたのだ。
「あんたの相方なんて殺してないわよ。」
おすぎの死体を凝視したまま、ピーコが無表情に言った。
松口の緊張が緩まる。
「ま、信用でけへんけどな。」
「どうすんねん、松口。」
この態勢は殺すという選択肢しかない。
しかし、曾原は思わぬ襲撃にあったとはいえ、抵抗する気もなく武器もない、
コンビでいえば相方のようなものだろうおすぎを殺され、そもそも芸人でもないピーコが哀れに思えた。
かといってどうすることもできない。見逃せば復讐を考えるかもしれない、ただでさえ高い危険性は最低限に
押さえなければ。


526 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/09 20:17
なぜか笑ってしまった

527 :用無し:02/11/09 20:18
自分の問いかけに松口は、分かってるやろ、と一言返し、ピーコに銃を押し付けた。
「動いたら苦しむことなるで。」
それまで大人しく眼を閉じていたピーコの口元が不気味に歪んだ。
ピーコは思わぬ素早さで身を翻し、松口に抱きついた。
「こっの!」
松口はピーコを引き離そうと、腕や背や銃身を叩きつける。
「なんの気や、離れろ。」
曾原はピーコに銃を向ける。
だが密着しているために松口に当たるかもしれず、撃つことは出来ない。
暴れる松口の耳元でピーコは死神のように囁いた。
「あたしの貰った武器ってね、この目なの。」
義眼の瞳孔が電子音をたて、一瞬赤く光った。
松口の腕に鳥肌が立つ。
「これね、超小型爆弾なのよ、凄いでしょ。」
硬い銃身を叩きつけられてピーコの背中にじわりと血が滲む。
曾原はピーコを引き離そうと躍起になって引っ張るが、
全身で絡みつくようにして松口を抱きしめるピーコは執念の糸で
松口を地獄に引き摺り下ろす気らしく、決して離れない。
「もう一分もないわよ。おすぎはあたしの半身だったの、二人で一つだったのよ。」
「離れろやぁぁああ!」
ついに、ピーコの口から赤黒い液体が垂れる。
咳き込みながらも死神の目は見開き、黒目の部分がデジタル時計のようにカウントダウンをはじめる。
10、9、8・・・
「あんたも一人ぼっちにしてあげる。」
7、6・・・・
「嫌やああああああああ。」


528 :用無し:02/11/09 20:21
続く。

なんか恥ずかしかったのでコテハン変えました。
雑でスマソ

529 :書き手見習い:02/11/09 20:24
初めてリアルタイムで読んじゃいましたよ!
というか、こんな気になるところで終わるなんて…イヤン。
用無しさま、乙です!

自分も大滝とかりあるとか進めなきゃ・・・。


530 :age:02/11/09 22:11
age

531 : :02/11/10 10:19
全く活躍せずに死んだ三瓶と
彼の死を意に介してないおすぎにワラタ

532 : :02/11/10 10:19
おすぎじゃなくてピーコだった。恥。

533 :名無しさん:02/11/10 12:51
>「男らしくないわよ!」
>「あんたに言われたないわ!」

お約束だがワラタ




534 :書き手見習い:02/11/10 19:58
コッソリと大滝編。
↓と見比べて読んでいただけるとよいかと。
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/story1/1-396.html

535 :書き手見習い:02/11/10 19:59
耳になじんだ高音が聞こえたのは、内藤を殺した…もとい今泉を見失った地点から
さほど離れてはいなかった。
「泰造って、あの泰造さん?」
今泉は誰かと会話しているようだったが、相手の声は小さくて聞こえない。
声のした方角に見慣れた帽子を見つけ、大滝は気配を消して近づいた。

バカみたいに立ったまま会話する今泉の足元に居たのは
背中一面を血に染め、虫の息で木の幹に寄りかかる今村だった。
その横には、ひとり・・・いや、ひとつの遺体。
「結局みんな自分だけ可愛いねん。」
今村はその遺体を見つめながら吐き捨てるようにそう言った。
何も言えず立ち尽くす今泉を、彼は目を細めて見上げた。
もしかしたらもう、視界さえはっきりしていないのかもしれない。
「お前の武器何?楽に死ねそうなやつやったら、俺の事殺して。」
俯いていた今泉は弾かれたように顔を上げ、泣きそうな顔で
何度も首を横に振った。
「頼むわ。痛いねん。・・・もう、嫌や・・・。」
こんな弱気な彼を、大滝は見たことがなかった。今泉もそうだろう。
今泉は涙をこらえるように唇を噛みしめながら、しゃがみこんで
自分の荷物の中から小さなガラスのビンを取り出した。
「多分これ青酸です。毒じゃ楽には死ねないんじゃ・・・」
そうかー…それはいややなあ、と今村はガックリと肩を落とした。
すでに息が荒い。
放っておけば死ぬだろう、と大滝は推測していた。
今泉が彼を放っておくわけがないことも、わかっていた。
きっとこのまま、今村が息を引き取るまで一緒にいてやるつもりなのかもしれない。
しかし今泉が次に取った行動は、大滝の予想を裏切るものだった。

536 :書き手見習い:02/11/10 20:00
目をつむり苦しそうに息をする今村の横で、今泉の両手が足元の大きな石へと伸びた。
殺してやるつもりなのか?
石をつかんだ手が震えているのがわかる。
・・・ダメだ!!
大滝が反射的に引き金を引くのと
今泉が石を振り上げようと腕に力を込めたのは、ほぼ同時だった。
「誰か銃とか持っ・・・」
言いかけた今村の額に、大滝が放った弾が吸い込まれるように命中した。

今村の体が地面に崩れ落ちる。
「クニさ・・・っ」
つかんでいた石を放り捨て伸ばした腕は、空を切った。
何が起こったのか必死に理解しようとする今泉に、大滝はゆっくりと近づいていった。
振り返った今泉の目が、大滝を認め見開かれる。


やっとこいつを殺すことができる。
やっとこいつを救うことができる。
内藤なんかに足止めされたおかげで
危なくこいつを殺人者にするところだった。
手を汚すのは俺だけでいいんだよ。
お前を送ったら、俺もすぐ後を追うから。
さっさとこの地獄を抜け出して
また一緒に舞台に立とう。


「あー、いい事したわ俺。」
目的の達成を目前にした興奮に沸き返る頭の中とは裏腹に
大滝の口からはそんな言葉が漏れた。
きっとこの口からは皮肉とかヘリクツしか出てこないようになっているに違いない。
でもそれでいいと大滝は思った。


537 :書き手見習い:02/11/10 20:08
「大滝?」
笑顔を消し突然黙り込んでしまった大滝に、桑原は声をかけた。
大滝は我に返ったように数回瞬きをすると、ゆっくりと口を開いた。
「・・・久仁さんが死んだの、知ってますか。」
思いもしない所で相方の名が出たことに微量の驚きを隠せない様子で
桑原は見開いた目を大滝に向けた。
「放送で…聞いた…。」
こいつは何か知っているんだろうか。
答える声がかすかに震えた。

「俺、貞さんに言わなきゃならないことがあるんです。」
やっぱりこいつは何か知っている。
どこかで久仁人に会ったんだろうか。
それとも・・・。
頭に浮かんだ最悪の想像を、桑原は必死で打ち消そうと頭を振った。
しかしその努力は、続く大滝の言葉によって無意味なものとなった。

「俺が久仁さんを殺したんです。」



538 :書き手見習い:02/11/10 20:10
今回は以上です。
537から再びピートム桑原視点に戻ってます。
ややこくてスマソ。
あと2回くらいで終わらせることができるかと思いますので
どうかお付き合いのほどヨロシクです。


539 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/11 07:45
あげ

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/11 15:27
あげます

541 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/11 17:44
多分まもなく田上・伊藤・ユリオカ編アップします。
今回もかなりの駄文です・・。・・はぁ・・(ヘコむ)

542 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/11 17:48
前スレ911の続き。

もと来た道を逆戻りするタキシード姿の青年、ダンディ坂野。
「そういえば、ユリオカ達まだ向こうなんだよね・・・」
1人でそう呟きながら歩く。
伊藤が亡き相方の虻川のことを思い出し感傷にふけっている。それゆえ、
伊藤を立ち直らせる為に田上とユリオカが今向こうにいるのだが・・・
別の芸人に襲われていないだろうか・・・無事でいるだろうか。
同じピン芸人として自分の仲間のことが気にかかっているようだ。
「・・・あ。」
目の前にいたのは3人の芸人、うち2人は女性残り1人は男性。
見間違えることなくその3人は伊藤さおり、ユリオカ超特Q、そして田上よしえだった。
ユリオカと田上は無理やりでも伊藤を立ち直らせようと説得しているようだが
伊藤はまだ顔をうずめ、泣き続けている。
「・・・ダンディ?あんた確かテツトモと鈴樹さんとで先に行ってたんじゃ?」
田上はダンディの気配に気付き、彼に話し掛けた。
「いや・・・その・・・。」
「あ〜。置き去りにされたのね」
「うん、歩いてる途中に窪に落ちて・・ダンディ、そのまま置いてけぼり。」
ダンディは先ほど窪に落ちた際にくじいた足を抑えながら言う。
「あららら・・・またまた存在を忘れられたみたいね・・で、足大丈夫?」
「大丈夫じゃない・・・」
「まぁ、無理しないでね。・・・で、ユリオカ君。」
田上はユリオカのほうに向き直り、彼に話し掛けた。
「なんだ?」
「伊藤ちゃん、まだ立ち直ってない?」
「・・・・」
田上の問いかけに対しユリオカは無言で首を縦に振る。
「このまま放って置くわけにもいかないし・・・無理に立ち直らせようとすると余計状況が悪化するし
一体どうすればいいんだろう・・・」
と、田上。

543 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/11 17:49
>>542の続き

「ね、ねっ・・いいアイデアがあるんだけど?」
ユリオカと田上。この2人の会話に割って入るようにダンディが話し掛ける
「何よ、ダンディ。」
「ユリオカの例のあれ!」
「・・・・おまじないの事?」
「うん!」
ほぼ自信たっぷりにダンディは言う。
「ばーか。おまじないはただの気休め。それにこんなときにおまじないなんて・・・」
「ゆ、ユリオカ!お前ライブで思いっきりおまじない言いまくってるじゃ・・・」
と、ダンディが言いかけたときだった・・
「ちょっと、伊藤ちゃんが・・・」
田上の指す先には立ち上がろうとしている伊藤の姿があった。
「・・・あの・・・これ以上落ち込んでるとみんなに迷惑かかるし・・
それに、今はやらなきゃいけないことがあるしね・・」
「・・そ、そっか。鈴樹ちゃん以外のカンカラメンバーの喧嘩仲裁しなきゃいけないもんね」
と、ダンディはその突然の出来事に当惑するように言う。
「みんな、行こう・・」
そう伊藤は言い、その場から駆け出した。
「・・・・・・・。」
その様子を無言で見る3人の芸人。
田上もユリオカもダンディも伊藤が無理をしていることを察していた・・
(続く)

544 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/11 17:51
今回アップ分は以上です・・
もぉ・・やだ。果たして自分はラストまで書けるんでしょうか・・(謎)

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/11 19:24
おお、来てみたら田上・伊藤・ユリオカ編が。なんかダンディが可愛いw
ここ数日うpがちょこちょこあって楽しい。
書き手さん、ラストまで頑張ってください、面白いです。
もうマラソンみたいな感じになってきてるけどw


546 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/11 21:26
>>545
感想、ありがとうございます。
引き続きがんばります。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/12 00:52
age

548 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/12 17:17
あげ

549 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/13 17:05
あげなおし

550 :名無しさん@お腹いっぱい。[:02/11/13 22:44
age

551 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/14 07:43
あげ

552 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/15 22:18
あげ

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/16 00:03
あげ。

554 :蟹座:02/11/16 18:22
ウンナンの話少し進めてもいいですか?
どなたか専属の方いらっしゃいますか?

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/16 18:35
>>554
UN一行の専属はいないはずですよ。
話進めてくれるのなら是非!

556 :蟹座:02/11/16 22:01
では、軽く1話分書かせていただきます。

557 :蟹座:02/11/16 22:02
 微かな硝煙の匂いを感じ、南原は内村を押さえ込む形で身を伏せた。
 直後に銃声。先を歩いていた清水と有田、そして上田が驚いて振り返る。
 そこへ民家の裏から二人組の男が現れた。一人は猟銃を構えている。
 「ちぇ、外したか」
 「こんにちは、ウンナンさん、はじめまして」
 もう一人の男は薄笑いを浮かべながら大型のナイフのようなものをもてあそんでいた。
 「初対面な割にはずいぶんな挨拶じゃねえかよ」
 じりじりと間合いを取りながら南原が詰問する。
 「おまえらに恨みを買った覚えはないぞ。大体、おまえら誰だよ」
 「誰でもいいじゃないですか、関係ないですよ、そんなもん。
 どうせ最後には一人を除いて全員死ぬんですから」
 「そうそう」
 猟銃を持った男が相づちを打つ。
 「どうせなら、おれら若手が一人でも多く大物を殺して、
 お笑い芸人として主催者を楽しませてやらないとね。
 俺達はそれを期待されてるわけだからさ」
 それまで黙って聞いていた内村。その内村の眉根がそのとき、ぴくり、
と動いたのを南原は見逃さなかった。
 内村の顔が次第にうつむき、それとは反比例して普段はほとんど感じさせない
オーラのようなものが全身からゆらゆらと立ち昇る。

 「あ〜あ、オレはしらねえぞ…」
 南原がぼそりとつぶやいた。
 「ど、どうしたんですか」
 内村のいつもとは違う様子に上田は戸惑い、南原の顔を不安そうにうかがった。
 「バカな若手が内村怒らせたんだよ」

558 :蟹座:02/11/16 22:05
>>557
 「お笑い芸人として…楽しませるため…?」
 珍しいことに今の内村は明らかに怒気を孕んでいた。うつむき加減の顔から
鋭い眼光が覗く。覇気が周囲を圧倒し、握り締められた両の拳が震える。
 それは今まで上田が見たことがない内村の姿だった。
 「ふざけんな!」
 内村が咆哮する。
 「てめーらの笑いってなんだ? てめーらの目指す笑いってのは
 いったいなんなんだよ、言ってみろッ」
 尋常でない覇気に押され、急に振られてまごつく若手達。
 「人からこれが笑いだって押し付けられたものがてめーらの笑いなのか?」
 内村が一歩詰め寄る。
 「殺し合い見て何がおもしれーんだよ! ええ?!どこがおもしれーっていうんだよッ!」
 また、一歩。
 「このゲームを始めたやつらはどうだか知らんがな、オレにはオレの笑いがある。
 オレにはオレの流儀ってもんがあんだよ。それはな、殺し合い見て喜ぶような、
 そんな笑いじゃねーんだよ!」
 内村は上着を脱ぎ捨てた。細身だが贅肉ひとつない筋肉質な上半身が
むき出しになる。半身に構え、脚には独特のステップ。
 闘気に満ちたウッチャン・リーの姿がそこにはあった。


559 :蟹座:02/11/16 22:06
>>558
 「結局、誰だったんだ、こいつら?」
 気絶した二人組を南原がベルトで後ろ手に縛り上げ、民家に押し込んだ。
 「ウッチャン、お疲れ」
 内村は清水から手渡されたペットボトルで咽喉を潤していた。
 先ほどの覇気は完全に消え、いつものぼーっとした空気に戻っている。とても
武器を持った二人の男を数秒で倒した男と同一人物とは思えなかった。
 無意識のうちにじっと見ていたのか振り返った内村と視線が合う。
 「どうした、上田?」
 「いえ、なんでもありません」
 ――――やっぱりこの人も普通じゃない…。
 そう心の底に深く刻み込む上田だった。

560 :蟹座:02/11/16 22:07
以上です。
本筋とはあまり関係ありません。
ウンナン(内村)が何を考えているのか、ということで。

561 :名無しさん@お腹いっぱい:02/11/16 22:45
蟹座さん、内村カッコよかったですよ。



562 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/16 23:55
書き手さん方、乙です。

今、話が進んでるのは

田上・伊藤・ダンディ・ユリQ組
ハリガネ
ダチョウ・志村組
大滝
りある
森三中

あたりですか?
ウンナン編は続きますか?

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/16 23:58
蟹座さん、素敵でした!!ところでここでの若手って結局誰ですか?

564 :蟹座:02/11/17 11:34
>>562
気絶した謎の若手二人組のその後と、
くりぃーむしちゅー・上田の殺意の処理を書きたいと思いますが。

565 :562:02/11/17 17:42
>564
変な質問してスマソ;
期待してます。

566 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/17 20:58
>>564
私も期待してます。
こっちもできれば(待て)がんばるんで・・

567 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/18 07:44
あげ

568 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/18 20:00
自分必死です。(笑)
・・・と、言いつつ上げます

569 :蟹座:02/11/18 22:05
ウンナン襲って返り討ちにあった謎の若手二人組のその後、
入ります。

570 :蟹座:02/11/18 22:06
 パキッ、という何かが折れる音を聞いてSABOTEN・山浦は目を覚ました。
 頭が痛い。手が自由に動かなかった。どこか屋内のようだが、
記憶が混乱している。山浦は記憶の糸をゆるゆると手繰り寄せた。
 …確か、通りすがりの渡辺正行を撃ち殺し、気を良くして、それから…。
 そうだ!――――ウンナンに手を出し、返り討ちにあったのだ。
 はじめて見たウンナンは、南原の方はともかくとして、内村の方には
オーラのかけらもなく、大物の貫録など微塵も感じられなかった。殺す
ことなどたやすいように思えた。まさかそれがあんな風に豹変するとは…。
 (てめーらの笑いってなんだ?)
 内村の言葉がその圧倒的な覇気とともに蘇る。
 (てめーらの目指す笑いってのはいったいなんなんだよ、言ってみろッ)
 山浦の目に前には猟銃とナイフが転がっていた。奪っていかなかったのだ、
あの人たちは。
 隣で気を失っている相方星野の顔を見ながら山浦は溜息をついた。
 ほんとに、どうしてこんなことになってしまったんだろう。
 やっと芸人としてテレビにも出演できるようになって、これからだ
というところだったのに…。
 先ほどまで抱いていた自分たちが天下を取るんだという自信と野心は
内村とまともにぶつかった衝撃で完全に吹き飛んでしまっていた。
 山浦がぼんやりこれから先の事に思いを馳せようとしたそのとき、
 ものすごい物音がして目の前にあるガラス戸が開いた。
 その開いた扉の向こうに立つ男――――。
 その男の姿を見た途端、山浦は凍り付いた。


571 :蟹座:02/11/18 22:07
>>570
 両手や衣服に赤黒くこびりついたもの、あれは多分血だろう。けれど、
その量が尋常ではなかった。まるで血の海にどっぷりと浸したように、
両の二の腕までがそのおぞましい色に染まっていた。手には包丁らしき物を
持っている。その包丁も何かに浸したかのように赤い。
 幽鬼のように立つその男は、うつろな目で山浦に視線を向けた。
血で汚れ、目に精気がなかったが、山浦はその男の顔に見覚えがあった。
 「ほ、堀部…さん…?」
 思わず口にしたその途端、
 「ぎえっっっっっっっっっっっっっぇえええ!!!」
 言葉にならない恐ろしい奇声を発して、
 その男、堀部圭亮は山浦目掛けて襲い掛かってきたのだった。


572 :蟹座:02/11/18 22:09
>>571

 ドコカニ身ヲ隠サナケレバナラナイ。
 堀部は狂った頭で本能的にそう思っていた。
 自分以外の動くものすべてが怖かった。早く安住できる場所を見つけて
休みたかった。
 家があった。堀部はふらふらと吸い寄せられるようにその家に向かった。
 玄関の戸を開けた。そこには大きな何かが二つ、堀部が奥に行くのを阻む
かのように転がっていた。それを無視して奥へ入ろうとした途端、転がって
いた何かが「音」を発したのだった。

 それは恐怖だった。
 「音」がするものは恐怖だった。動くものは恐怖だった。
 ならばそれは排除しなければならない――――!
 堀部はそれに向かって包丁を突き立てた。すると、それはさらに大きな
「音」を発し、激しく動いた。それに反応したのかのように、もう一つの
何かも「音」を発する。動き出す。それがまた新たな恐怖となって堀部を
駆り立てる。早く。早く。早く。この恐怖から抜け出すために――――。
 恐慌状態のまま、堀部は何度も何度も包丁を突き立てた。
 それが動かなくなるまで。それが、おとなしくなるまで――――。
 
 【SABOTEN・山浦、星野、渡辺正行 死亡】

573 :蟹座:02/11/18 22:10
以上です。
堀部、ちょっとレンタルしました。
役目は終りましたので返却します。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/19 00:12
殺人鬼は何人も出てきたけど堀部が一番怖いかも

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/19 11:00
蟹座さん、乙です。

576 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/19 18:06
蟹座さん、乙カレーカツカレービーフカレーです。
そのついでにあげ

577 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/19 21:09
>>576を書き込んで数時間後。
自分のバカらしさに気付く・・

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/19 21:31
元気出せ・・・ポム>( -ω-)/(p_q)

579 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/19 22:00
>>578
ありがとうございます・・・。うううう・・

580 : :02/11/19 22:15
>577
そんなあなたにフォーリンラブ

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/20 01:07
一般的に「カレー」とはビーフカレーを指します

582 :ななし(仮)さん :02/11/20 06:10
>>581
追い打ち、ですね。

583 :田代祭り再び!:02/11/20 06:25
【田代祭り】モーニング娘。LOVEオーディション2002【再び】
1 名前:名無し募集中。。。 02/11/19 23:51 ID:t2y9frsV
ブサイクな女に投票してモーニング娘。の息の根を止めましょう。

関連リンク
http://www.tv-tokyo.co.jp/ テレ東HP
http://audition.tv-tokyo.co.jp/list.cgi 候補者一覧

みなさん、ぜひ284に一票入れてやって下さい。
http://audition.tv-tokyo.co.jp/img/candidates/large/00284.jpg
                

584 : :02/11/20 06:32
>581
そんなあなたにナマステ

585 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/20 07:39
>>580
・・・ふぉ・・フォーリンラブ・・・・。
むむむむむ・・
>>581
カレー=ポークと思っていた私って一体。(汗)




586 : :02/11/21 01:29
あげ

587 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/21 20:53
あげ

588 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/22 23:06
あげ!

589 :名無しさんお腹いっぱい。:02/11/23 00:59
ここ見てる人いるの?

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/23 13:44
菊地さんの動向が気になる。
気になるのでage.

591 :用無し:02/11/23 22:04
ハリガネ編 >>527続き


俺の目の前で、死神の顔が弾けとんだ。
そしてどこかから人間のものとは思えない絶叫が響いた。

咆哮が自分の口から出ているのだと気付くのに、しばらく時間がかかった。


「危なかったなぁ。いちかばちかで撃ってみたけど正解やったな。」
かろうじて声の方向を目の端で捕らえた、戸口に立つ二人組。

誰だ?

曾原が首から上が吹き飛んだ死体を俺から引き離す。
俺も自ら引き離そうとするが、体が上手く動かず、ぎこちなく手足をばたつかせるだけで頭が回らない。
死体はぐらりと大きく揺れた後、ぐちゃ、と気分の悪い音をたてて床に倒れた。

嘔吐。
ほとんどない筈の胃の中身がせりあがってくる。


592 :用無し:02/11/23 22:05
二人組が部屋の中へ入ってきた。
「黒田。」
俺の背中を擦る曾原の声が何か言った。

「松口君に曾原君、怪我ないか?まあ、落ち着きや。」
赤く霞んでいた視界が開け、二人組の顔がぼやけながらもなんとか形になる。

上方漫才の帝王の異名を持つ大先輩。硝煙の立ちのぼる銃口を一吹きし、腰ベルトに挟む。
背をさする曾原の相方。苦笑か照れ笑いかを浮かべて所在なさげに立っている。


593 :用無し:02/11/23 22:07
「カウスボタン師匠、黒田。」
「久しぶりやな。」
黒田のだみ声を何年かぶりに聞いた気がする。
「大丈夫か、松口。」
「そんなわけ、ないやろ、ボロボロや。」
漏れる苦笑。
「災難やったな。」
「最っ悪ですわ。でもほんま、ありがとうございました。」
吐き気をこらえて顔を上げる。
「ええ、ええ。それより自分、エライことなってるで。顔だけでも拭きや。」
袖で顔を拭う。血や脳漿に塗れてべたつき、不快だったが気にしている場合ではなかった。
「そうや、相方、大上知りませんか?」
「うちの相方がわしらの隠れ場所に連れてったわ。」
息をつく。大上は無事。
黒田が続ける。
「で、大上に話聞いてお前らも迎えに来たらさっきみたいなことなってた、ちゅうことや。」
「なんや、大上のやつ俺ら置いてきやがったんか。」
無理にでも軽口を叩く。
深呼吸を繰り返す。
曾原と黒田の目から心配そうな色が消えない。
足手まといになるのは御免だ。


594 :用無し:02/11/23 22:07
「あいつ怪我しとったからな、ここ戻ってくるより直接行ったほうがよかったんや。」
「怪我?小便行って海にでも落ちたんか。どんくさい。」
曾原がのってちゃかす。
黒田がふ、と無表情になった。
「cowcowの多田や。」
顔が凍りつくのが自分でも分かった。
黒田は大上に話でも聞いたのだろうか。
曾原は一人、話が分からないようで憮然としている。
「怪我言うても致命傷には至ってないから、心配すんな。」
黒田の手が肩を叩く。
「おお。」
俺はどんな顔をしていたのか。
曾原が心配そうに俺を見ていた。


595 :用無し:02/11/23 22:09


「つもる話もあるやろうけど、銃声聞いて他のやつらが来るかもしれん、取り敢えずは移動してからにしよか。」
「はい。」
師匠の声で小屋をあとにする。
黒田は照れたような、ばつの悪そうな顔をして俺を一瞥し、師匠に続く。
松口は平静に戻ったのか、大人しく、それでも抜け目なくいくつかの武器を拾っていた。
俺も慌てて、一応自分の武器である遺体処置セットを手に凄惨な戦いの址を出た。
「松口、もう行くで。」
声をかけると、拾うのをやめ、小さく頷いて戸に走ってきた。
少々距離が開いてしまった師匠と黒田を早足で追う。
海岸は砂が所々赤く染まっていた。
「あの時、殺しといたらよかった。」
背中で松口が呟いたが、俺は知らないふりをした。


(続く)

596 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/23 23:26
>>590
明日にでも書き込みます。気にして戴いて恐縮です。


597 :名無しさん@お腹いっぱい.:02/11/24 17:06
いったんage


598 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:38
>>433続き

 「ねえ長井さん、俺が死んだらどの位の人が泣いてくれると思いますか?」
 「山田君は幸せでしたよね? 俺が看取ったんだから」
 「だって、死ぬ時に誰も側にいてあげないのは可哀相でしょう? 泣いてくれる人も
いないのなんて寂しいでしょう?」
 「俺は我儘でしたか? ねえ、勝手なことをしちゃったんですか?」
 「教えてくださいよ、長井さん」
 「おい! しっかりしろ!!」
 長井は大声を出してからハッと気付いた。こんなに大きな声では誰かに見付かるかも
しれない。しかし菊地は長井の心配をよそに言葉を続けた。
 「こんなことになるなんて、思ってもみなかった。だけど、受け入れるしかないって
思ったんです、この武器を支給された時に」
 菊地はそう言ってスケッチブックと色鉛筆を取り出した。


599 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:40
>>598続き
 
 「こんなのじゃ人を殺せない。人を守れない。自分も守れない。…描くことしか
できないんです、これじゃあ。描くことしか」
 「……」
 「俺は死ぬことは唯一の行為だと思っていました。いつ死んでもいいと思っていた
こともありました。でも、きっと少なくても誰かは俺が死んだら泣いてくれるんだろう
なあって思ってて、ずっと死ねずにいました」
 長井は何も言えずにいた。こんな狂った状況の中、しっかりと自分の言葉で思いを
表現する菊地に、『死を覚悟した者』の強さや美しさのようなものすら感じられた。


600 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:42
>>599続き

 「その唯一の行為を、俺じゃない誰かに奪われたくない。だから俺は相方の
山田君を殺しました。他の誰かに殺されるくらいなら俺の手で。…生まれて初めて
しっくりきた人なんです。感覚が一緒のような…大事な相方だったんです」
 いつのまにか菊地は右手にペインティングナイフを持っていた。
 思いがけない行動に長井はハッとした。
 「何する気だ、菊地!」
 長井がそういう前に、菊地は思い切りナイフを腹部に突き刺していた。
 ブシュッ、と表現できるくらいの音がし、腹部から鮮血が噴き出した。


601 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:44
>>600続き
 
 「やめろ! やめるんだ菊地!!」
 目の前で起こった事態に長井は一瞬茫然としてしまったが、すぐに我に返り
菊地の行為をやめさせようとした。が、菊地は痛みを感じていないかのような
表情を浮かべ、針山に針を刺すような感じでグサグサと自分の体にナイフを
突き刺していった。血がとめどなく流れ、もう助からないということが一目で解った。
 

602 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:45
>>601続き
 
 その行為の中で菊地は、

 『死んでもしあの世があったら、そっちにいる山田君に怒られるだろうか?』
 そんなことを考えた。
 それから次に今まで好きだったものや人が次々に思い出された。

 俺が死んだら、ああ、家族は泣いてくれるだろうなあ。
 こんなことになるなんて思ってもみなかったなあ。
 もっとギターを弾きたかった。
 もっと音楽を聴きたかった。
 もっと絵を描きたかった。
 もっと舞台に立っていたかった。
 
 でも、誰かに殺されるんだったら、自分で死んだ方がましだもんね。
 
 だって、俺の人生は俺のものだ。
 絶対に誰にも邪魔させない。
 最期だって、俺に選択肢はある筈だったのに。
 もっともっと生きる筈だったのに。


603 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:47
>>602続き
 
 そんなことを考えながら、彼はペインティングナイフをまた腹に
突き刺した。もう、痛みなどはどうでも良かった。痛みを感じていたのかも
しれないが、その感覚が今の彼には不必要なものであったのだ。

 目の前にいる長井が自分の行為をやめさせようとしている気がした。
 しかしそれが実際の光景なのかどうか、もう彼には解らなかった。
 
 やがて霞む景色。薄れゆく世界。

 悲しいことなのに何故か笑ってしまう。それはまるで自分達が
作っていたネタのように。

 菊地の意識は―菊地の人生は、そこで、途切れた。


604 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:48
>>603続き

 長井は彼の姿を見てその壮絶さにしばらく足が動かなかったが、
遠くから聞こえた銃声で正気を取り戻した。
 「…菊地、何も…ここまで…」
 彼の周りはどす黒い血でいっぱいだった。それは大量に溢れ出し、
近くに倒れていた山田の死体にも附着していった。
 長井はいたたまれぬ表情でふたりの側により、そっと仰向けで寝せてやった。
 菊地の顔は自らの血で赤く染まっていたが、長井がそっとぬぐってやると
いつもの白い肌が見えた。紅い唇は既に少しずつ色を失っていっている。
 彼の表情はとても穏やかで、まるでまた起きてくるかのようであった。
 菊地のことを止められなかった自分を悔やんだ長井であったが、もしかしたら
それで良かったのではないかと思うほどの安らかな表情であった。


605 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:51
>>603続き

 長井は彼の姿を見てその壮絶さにしばらく足が動かなかったが、
遠くから聞こえた銃声で正気を取り戻した。
 「…菊地、何も…ここまで…」
 彼の周りはどす黒い血でいっぱいだった。それは大量に溢れ出し、
近くに倒れていた山田の死体にも附着していった。
 長井はいたたまれぬ表情でふたりの側により、そっと仰向けで寝せてやった。
 菊地の顔は自らの血で赤く染まっていたが、長井がそっとぬぐってやると
いつもの白い肌が見えた。紅い唇は既に少しずつ色を失っていっている。
 彼の表情はとても穏やかで、まるでまた起きてくるかのようであった。
 菊地のことを止められなかった自分を悔やんだ長井であったが、もしかしたら
それで良かったのではないかと思うほどの安らかな表情であった。


606 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:53
二回同じの書き込んでる…アホだ。
気を取り直して、>>604もしくは>>605の続き。
 
 菊地の両手をそっと胸の上に置いてやったとき、不意に風が起こって
スケッチブックがパラパラとめくれた。
 長井の目に入ったのは安らかな眠りを迎えたかのような山田の顔の
スケッチであった。それは何ページ…何十ページにも渡って描かれていた。
 それは短時間で書いたとは思えぬほどの量だった。
 楽屋や長井の部屋で菊地が見せてくれた(実際には長井が勝手に見ていたの
だが)ネタで使う絵よりも格段に綺麗な仕上がりになっており、それはもう
ひとつの芸術作品のような気さえするほどの出来であった。
 

607 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:56
>>606続き
 
 この状況の中、しかも自分の相方を殺した後でこんなに純粋で綺麗な絵を
描ける菊地に、長井はなんとも言われぬ気持ちに襲われ、
 「…お前はホントにおかしいヤツだな…。こんな上手に…」
 そんな悪態を突くことしかできなかった。


 【いつもここから 山田・菊地 死亡】


608 :いつだか書きたいといっていたいつここ編@今更:02/11/24 23:59
いつここサイドストーリーはこれで完結です。長い間
ダラダラ書き込みしてしまってすみませんでした。
本編でふたりともあっさり死んでしまったので、
どうしても何か物語が欲しく、こういう機会が
あって良かったです。
それでは失礼します。

609 :名無しさん@お腹いっぱい:02/11/25 02:45
菊地編感動です。書き手さん乙。あげます。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/25 21:14
書き手さん乙です。
なんか分かる気がするなぁ、菊ちゃんって…。

611 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/26 07:36
あげ〜!


612 :蟹座:02/11/26 18:31
 今いるエリアがもうじき禁止エリアになるという放送をうけて、
内村と南原は寝ぐらを探すため南の方へと偵察に出かけていった。
 上田にとって、これは千載一遇のチャンスだった。
 ウンナンと合流して以来、有田の内村に媚びへつらう姿を見て、
相方に対する憎しみが日々募る自分を上田は感じていた。何を
気に入ったのか常時着用するようになった着ぐるみが、いっそう
上田の感情を逆なでする。
 しかし、ウンナンのいる前で有田を殺すわけにはいかなかった。
止められるに決まっているし、動機を遡ればそれは内村への遺恨に
まで辿り付く。それを知られることは、内村の強さを再確認した今、
絶対に避けたいことだった。
 ――――今しかない。
 上田はついに有田殺害を実行に移すことに決めた。
 まず、あらかじめ近くの雑木林に落とし穴を掘った。浅くていい。
足止めに使うのだ。その近くに金属バットを隠しておく。それから
清水に見つからないように、話があるから先に雑木林で待つようにと
有田に指示した。
 上田が指定した場所に行くと、有田は既に待っていた。着ぐるみ
姿が媚びを売るようで、その姿を見るだけで憎しみがふつふつと
沸いてきた。雑木林の奥深くに分け入り、予定の場所に来ると
上田は隠しておいた金属バットを取りだした。
 「な、なんまねだよ」
 不穏を察して後退りする有田。その後ろは落とし穴だ。落ちろ、
と念じた。三村を殺したときの興奮が身体を粟立たせた。
 「おまえの、そのこびこびの姿を見てるとむかつくんだよ…!」
 長い間胸の奥底に秘めていた毒を吐きだし、一歩有田の方に踏み出した
 そのときだった。
 後頭部に鈍い衝撃を感じて、上田はその場に膝をついた。

613 :蟹座:02/11/26 18:33
>>612
 「ほらね、有田君。私の言ったとおりでしょ」
 「でしたねー」
 上田は思わず後方を振り仰いだ。そこには清水ミチコが立っていた。
手に持っているのは両手に余るほどの大きな石。下の方が赤く濡れていた。
 「相方を殺そうとするなんて、なんて酷いやつなんだおまえは!」
 有田が上田を糾弾する。頭が混乱していた。何故清水がこんなところに。
 しかし、次に清水が口にした言葉は上田にとって更に思いがけないものだった。
 「さまぁ〜ずの三村君殺したの、あんたでしょ」
 上田は絶句する。
 「やっぱねー。なんか様子がおかしいと思ったのよ、三村君の話出たとき」
 「いや〜、清水さん、さすがの洞察力っすねー。
 オレ、全然気が付きませんでしたよ〜」
 太鼓持ち然とした有田の姿。上田はできることなら今すぐにでも有田に
飛び掛かり、その厚顔無恥な首を締め上げて息の根を止めてやりたかった。
人を憎む気持ちに力があるなら今の自分には有田を一撃で倒す自信がある。
 「さまぁ〜ずに遺恨があるってことはウッチャンにもあるってことよねえ?」
 「そうすねー、このまま放っておいたら、あー、こわい、こわい」
 「それはテメーも同じだろうがッ」
 あまりの有田のへつらいぶりに、上田が噛みつく。
 それには清水が笑って答えた。
 「この子はいいのよ。強いやつには媚びへつらうタイプだから」
 「そうそう、オレは内村さんに恨みなんて全然ありませんよ〜。
 くりぃむしちゅーって名前だって気に入ってたし〜」
 「――――この、恥知らずが…!」
 この男だけは絶対に生かしておきたくない!
 上田は強く思った。だが、身体は動かない。後頭部の出血のためか、
眩暈がした。次第に力が抜けていく。


614 :蟹座:02/11/26 18:34
>>613
 「内に秘めるタイプの男って、しつこいのよね」
 清水の口の両端がつり上がり、笑いの形を作った。
 「有田君をやるの思い止まるようなら見のがしてやろうと思ったけど…」
 清水は石を持った両手を高く掲げると、丁度落下点が上田の頭の真上に
来るように調節した。
 「実行に移すようなヤツは、やっぱ危険だわ」
 その声音は桃井かおり――――。
 清水の手から石が離れた。鈍い音がして、上田が前にのめった。
 清水は相変わらず凄絶な笑みを口に張り付けたままだ。
 (この女はいったいなんなんだ……)
 薄れる意識の下、上田は最後の疑問を口にした。
 「…あんた、なんであの人のために…そんなに手を汚すんだ…?」
 意外な質問だとでもいうように清水はちょっと目を見開いた。
 そして、なんともあっけらかんと答えた。
 「あの二人、人が良すぎてぼーっとしてるから、
 周りが気をつけてやんないと」
 「そうっすよねー」
 清水が笑う。有田も笑った。
 その場違いなほどの明るい声を聞きながら上田は意識を失った。
 ほぼ同時に最後の一撃が上田の後頭部に叩き込まれた。

615 :蟹座:02/11/26 18:35
>>614
 内村と南原が偵察から帰ってくると、そこには上田の姿が見えなかった。
 「え、猟銃取りに行った?」
 「ばっかじゃねえの、なんで、止めねえんだよ」
 南原が呆れて清水と有田の顔を見た。
 「とめたけど、聞かないんだもん。ねえ、」
 清水は有田の顔を見る。
 「飛び道具はやっぱりあったほうがいいって、さっきの民家の方へ。
 頑固ですから、アイツ」
 「今から探しに行ってたんじゃ、移動が間に合わないぞ」
 内村が南原の顔を見る。もうすぐここは禁止エリアになるのだ。
 「しょーがねえなあ。じゃあ、ぼちぼち行くぞ。銃があるならそのうち
 追い付いてくるだろ」
 「そうそう、馬鹿は気にしないで行きましょ〜」
 疑うことを知らない二人。
 自分達の後ろに、着ぐるみを着た悪魔と、
 血塗られた聖母が付き従ってることを、彼らは知らない。
 
 
 【くりぃむしちゅー・上田 死亡】


616 :蟹座:02/11/26 18:37
以上です。
これで一度ウンナン一行を手放します。
話を思いついたらまた書かせて頂くかもしれません。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/26 23:23
あ〜上田〜
みっちゃんこええ!
蟹座さん乙です!

618 : :02/11/27 00:10
上田不憫すぎ

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/27 04:23
vol.1の>611より
「マスノ編サイドストーリー バナナマン設楽の場合」


 「なんか面倒くせーことになっちゃったな〜」

ひとり森に入った設楽に、今後どうするかさえ考えるのも面倒だった。
設楽に渡された武器はロープのみ。
「ロープって・・・。まぁいいや軽いし」
いつか日村さんに炸裂した「KILLキック」もここでは通用しそうもない。
(とりあえず誰もいない方へ歩いてみるか・・・)
そう決めた時、後方から誰かが自分を呼ぶ声がした。

「設楽さん!」

豊本だった。
(ああ、もう見つかっちゃった。死ぬのかな、俺・・・)
生きるにはこのロープで豊本を殺ればいい。
俺が豊本を殺す。豊本に俺が殺される。
(どっちがいいかな?)
設楽にとって「自分自身に背くこと」は死んだも同然だ。
そうだ、どうせ死ぬ人生だ。好きにしよう。
握り締めていた右手が緩み、設楽の足元にロープがすべり落ちた。


620 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/27 04:26
>>619

「どうした?豊本」
肩で息を切らす豊本に、いつもと同じように話しかけた。

「し、設楽さん!俺、ちょっと、言いたいことがあって・・・」

「言いたいこと?何何?」

「逃げてください!絶対生きてください!才能を消しちゃいけない!」
 
「何言ってんの?豊本。俺が生き残ったらお前は死ぬんだぞ?」

「設楽さんがいなくなったら、この世界つまんなくなっちゃう。
 そんなの死んだも同然っすよ!」

こいつなんて奴だよ・・・。一瞬でも殺意を覚えた自分に怒りを覚えた。

「また遭えたらいいですね」
そう言って豊本は去っていった。
「俺の才能に救われたってことか。俺、すげえじゃん」
こんな状況下に置かれてる自分がなんだか面白く思えてきた。




621 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/27 04:27
>>620

雨が降ってきた。目前には小屋がある。
雨宿りしてもいい。このまま歩き続けるのもいい。
(そういえば俺、手ぶらじゃん)
ますます面白くなってきた。

「俺がこの先どうなるか、楽しむのも悪くないな」
 
とりあえず歩いてみるか・・・。


「ごめんね、設楽さん」

ずるずると重みを増した設楽を小屋に引きずりこむ。
小柄な升野には一苦労だ。
「そのまま入ってきてくれればよかったのに〜。まったくもう」

ウージーで打ち抜かれた設楽の背中の血が雨に濡れ、
引きずられた地面は、赤い川が流れているようだった。


  【バナナマン設楽 死亡】



622 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/27 04:35
マスノにいとも簡単に食材にされた二人(w
大地に続き、設楽編を書いてみました。
いつここ編に触発されて、つい。いつここ編イイ!
日村あまり使ってなくてスマソ

623 :名無しさん@お腹いっぱい.:02/11/27 20:25
ウンナンシリーズ好きだなぁ。
いい人な二人と二人を守ろうとするみっちゃんが好きだ。


624 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/27 21:33
Take2深沢の時といい、ミッチャン怖カッコ良くて好き。

625 : :02/11/28 00:02
保身のためなら相方を殺すのも全く厭わない有田…

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/28 21:49
顔でイメージした人格のままだな。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/11/29 07:38
あげ

628 :コモ@ひさびさ ◆wDAKlG61nE :02/11/29 23:03
ココ↓の562で、感想スレ2のログを頼んでみました。


読めないdat落ちスレのミラー作ります [6]
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/1037556678/



629 :コモ@ひさびさ ◆wDAKlG61nE :02/11/29 23:31
もうUPされてた。早!

ってことで、感想スレ2のログが手に入りました。
近々まとめます。

630 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/11/30 07:34
あげ

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/01 00:37
>629
乙カレーさまです

632 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/01 21:10
あげ

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/02 21:46
よっこらしょ。

634 :名無しさんお腹いっぱい ◇gvBXpGyuyc :02/12/04 15:36
あげ

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/04 22:35

うわぁ、ニセモノだ

636 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/06 13:14
あげ

637 :age:02/12/06 22:11
age

638 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/07 22:47
下がりまくってる・・

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/08 12:49
最近書き手さん来ないねぇ・・・
サイトのカウンターは回ってるから
見ている人はそこそこいるんだろうが。

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/09 18:08
age

641 :新人@スピワゴ担当:02/12/10 00:55
大体の流れはできてますー。
書き始めれば結構早いので、もう少しだけ待ってやってください。。。

642 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/10 20:30
>>641
待ってます。こっちもがんばらねば・・・

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/10 22:33
すいません、ライセンスの話書きたいんですけど、需要ない?

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/11 00:52
>>643
是非見たいです。おながいします。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/11 00:54
ライセンスなんてねーよ

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/11 17:10
>>643 です。
ライセンスもう殺されてるんで過去を蒸し返すことになるんですけど・・・
いですかね?
なんか藤井隆に殺されてて・・・
一行しかなくて不憫(泣)

647 :久々です:02/12/12 01:31
>>91の続き

「あー…、ほんっとヤバいわ。どうしたんだろ俺」
移動する道すがら田中がふと漏らした一言に、後輩達の足が止まった。
「どうしたんですか?」額に手をあてて俯く田中に鈴木が尋ねた。
「なんかさっきから頭痛がすんのよ」
「風邪でも引いたんですか?あっ、確か病院は…」
慌てて地図を取り出そうとする猿橋を、
「いやいやいや、風邪引いた時のボーッとする感じの頭痛じゃなくてさ。
なんつーの?偏頭痛ってやつ?ギリギリギリッて痛くなるんだよ。
で『あっ、痛ぇ』って思った2、3秒後に…」
そこで田中は一旦言葉を切り、
一同の顔を見渡して、若干青ざめた顔で言った。

「サーッて記憶が無くなっちゃうのよ」
高崎が唾を飲む音が聞こえた。
「名倉と話した時も、ふかわ見かけた時もだし、
ヒロミさん達の時も…スゲー馬鹿みたいな質問だけど、一応聞くわ。、
あれ、俺が殺したんだよな?」

「…ええ、間違いないです」
沈黙の後、樋口が答えた。


648 :久々です:02/12/12 01:32
「…だよなぁ。
正直言ってさ、俺、あん時どうやってヒロミさん達殺したのかも
全然覚えてねーんだわ。
ヒロミさんに光の事言われてキレかけたとこまでは覚えてんだけど、
その後、なんかちょっと頭痛くなったような気がして…
気がつくと目の前に…死体が転がってたんだよ。
俺が殺したんだって事は状況的にもすぐ理解できたんだけど。」

大きな溜息がもれた。
「認めたくないけど、やっぱさぁ…どっか神経がおかしくなってんだろうな。
こんな最悪な状況に放り込まれてさ。
お前ら大丈夫?」


後輩達には、原因は1つしか思い浮かばなかった。
自分達をギッと睨みつけた“田中”のあの目が脳裏に甦ってきた。
「田中さん…あの…」
腫れ物に触るかのような調子で能海が話しかけてきた。
「何?」



649 :久々です:02/12/12 01:33
言葉がまとまらない
「それ…多分…田中さんじゃな」
「しっ!」鈴木が肘で能海を突き、小声で制した。
「いいから!」
「おい何だってば。おい!能海!能…」
突然、田中が顔の上半分を両手で覆った。

「あ…ヤバい、来た、今来たわ…
なんだろ、さっきより痛ぇ…」
苦悶の表情を浮かべる田中を、後輩達は、
驚くと言うよりむしろ固唾を飲んで見守っていた。
「クソッ、訳分かんねーよ…勘弁し…」

引き攣っていた田中の口が、フッと元に戻った。
漂う空気までもがはっきりと変化したのを、全員が感じ取っている。
田中が両手を降ろすと、あの、独特の気を孕んだ眼が現れた。

「太田さん…」
ためらう事なく、高崎はその名前を口にした。


650 :久々です:02/12/12 01:33
「悪い。ちょっとお前らそこに隠れてろ」
“田中”は高崎には特に注意も払わず、
肩からぶら下げたレーザー銃で近くの茂みを指した。
「ちょっと用事できたんだけど、お前らいるとややこしくなりそうだから。頼む」

「は、はい…」
有無を言わせぬ眼力に押され、後輩達はあっさり命令に従った。
「まぁ、ヤバくなったらこれ使え」
“田中”は、ナップザックの中からライフルと警棒を出して渡した。
「なんか“コイツ”は全部自分で持ち歩くつもりだったらしいけど、
体力考えろっつの、バカ」
自分を指差して“田中”は言った。
「じゃ行ってくる」
そう言い残し、“田中”は何処かへ走り去っていった。

「もしかして…俺ら足手まといだったの?捨てられたの?」
能海が早くもパニックに陥りかけたのを
「おい、落ちつけ。だったら俺らに武器残したりしないだろ」
鈴木がなだめた。
「ちょっと思ったんだけどさぁ、何でわざわざ本人に乗り移ってんだろ?
俺らのうちの誰かに乗り移れば直接会話できんじゃん」
猿橋が首をかしげる。
「多分…照れ臭いんですよ」
「あの人らしいよな…」
高崎と樋口が微苦笑を浮かべた。



651 :久々です:02/12/12 01:34
“田中”は走った。
目的の人物が何処に居るのかは、
凄まじく研ぎ澄まされてほとんど超能力と化した直感が教えてくれる。

5分と経たず、目的の人物の後ろ姿が目の前に現れた。
不用意に大声をあげて他人に場所を察知されないよう、
少し近付いて声をかけた。
「師匠」

頭に黄色いバンダナを巻いた男―――立川談志が振り向いた。
「おお……ん?ああ、お前か。
何やってんだ、こんな所で。お前死んだんじゃなかったのか?」

さすがだ。
半ば予想されていたことだが、“田中”は
心の中で舌を巻いた。
一瞬で見抜きやがった。
「ええ、まぁちょっと訳有りで…」
事情を説明した。
常人なら到底納得しがたいような話に、談志は淡々と耳を傾け、
すんなりと事態を了解した。


652 :久々です:02/12/12 01:35
「しかしネプチューンなんかに殺られたってのは感心しないぞ。
お前さんらしくもない、つまらねぇ死に方しやがって」
縮こまった。いつになく厳しい口調だ。
「…すいません。俺もどうせ殺されるならたけしさんあたりが良かったんですけど…
師匠は今までどうやって?見たところ手ぶらみたいですけど」
「ああ、どういう訳か、俺の場合は会う奴会う奴勝手に退散しちまうんだよ。
情けないよな。中には土下座してきた奴までいたね」
情けないものか。当然だ。自分だってそうするに決まってる。
「そりゃ師匠が相手なら…」
「そんな事より、何しに来たんだ?」

「いや、師匠が近くにいるって分かったんで、お守りするために来たんですよ。
そう遠くない所に俺の後輩達がいますから、そこまで急ぎましょう。
今まで無事だったとは言え、これから先も安全だって保証は…」
「俺はずっとお前を探してた」
“田中”の言葉を無視して談志が言った。
「誰にも言ってないんだが…再発しやがったんだよ」



653 :久々です:02/12/12 01:36
息を飲んだ。まさか。そんな。そんな事があって良い筈がない。

「…………………癌ですか?」
「医者に診てもらったわけじゃないけどな、
『自分の体の事は自分が一番よく知ってる』って、ありゃ本当だな」
「診てもらってないんなら大丈夫じゃ…」という、一瞬頭に浮かんだ言葉も
瞬時に打ち消してしまう説得力が、談志の口調にはあった。

「はっきり言うと、もう俺には生き残る理由ってやつが無いんですよ。
落語でやりたい事ももうやり尽くしたしね。
だから、癌なんかに命くれてやるくらいなら、
俺が『こいつは!』と見込んだ男に殺されたくて、な。
でもお前が死んだってアナウンスがあったんで、どうしたもんか考えてたとこなんだよ。
良い自殺の方法も思い浮かばないし」

そこまで俺を買っていてくれたなんて。
だが今の“田中”には、とてもそれを喜ぶような余裕は無かった。



654 :久々です:02/12/12 01:37
「大体お前さん『格好悪いから仕方なくこいつの背後霊やってる』なんて言ってたけど、
ありゃ嘘だろ」
ギクッとして顔を上げた。
「仕方なくじゃないんだろ?あの世で追い出しくらった時に、
これ幸いとばかりに喜んで相方を守りに来たんだろ?な。
だったら、お前は相方を守る事だけ考えてなさい。
守る対象が2人になっちゃお前の負担も大きいだろ」

「師匠…」胸が詰まる。
「さ、とっととやっちゃって。『あの世』ってもんがちゃんとあると知って安心した」
「ありがとうございます…本当に…俺らのこと…」
「おいおい、何泣いてんだ。
俺も『絶対こいつを切るな』って言いつけをお前が忠実に守ってくれて嬉しいよ」
「ありがとうございます…でも俺、これ以上人殺すと
ペナルティかさみすぎて成仏できなくなる可能性が…」
「そうか。じゃ…しょうがねえな。自分でやる」
“田中”はポケットから小銃を取り出して手渡した。
師と仰ぐ人の自殺をあっさりと受け入れた自分が、どこか可笑しかった。
談志が銃をこめかみに付ける。

「本当に、ありがとうございました」
「おう。しっかり守れよ」


崩れ落ちた師の手から銃を引き剥がすと、
“田中”は、深々と一礼した。
そして、元の場所へと走り去った。


【立川談志 死亡】


655 :久々です:02/12/12 01:41
実を言うと、
田中がヒロミ達を倒した際の機敏な動きとか、
ふかわに気付いた理由とか、全然根拠を考えてませんでした。
そこで>>91さんがお考えになった設定を
こりゃ好都合とばかりに拝借させていただきました。
>>91さんありがとうございます。

念の為書いておくと、談志の癌が再発したというのはフィクションです。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/12 13:07
衝撃が襲った。
何度も現実か空想かと考えたが、結果は道端の死体が教えてくれた。
なにもできないまま、藤原と井本は共に歩いていた。
重苦しい沈黙がずっと続いて、それが余計に口を閉ざさせる。
隣にいる小さな相方をちらりと盗み見て、藤原はため息をついた。
ずっとこのままいるわけにもいかない。
それを理解したまま、それでも藤原はなにも言えない。
唐突に突きつけられた現実が重過ぎて、自然とため息だけが積み重ねられる。
「なぁ・・・藤原?」
「うん?」
「どうする?」
ふと井本の口から漏れたのは普段どおりの声。
その問いにも答えられないまま、軽く首をふる。
現状を理解できないのは藤原も井本も同じだった。
「このまま歩いてるわけにもいかへんで」
「そやけど・・・お前やってどうしていいかわからへんやろ?」
俺も同じだ、と小さい声でつけたした。
俺も。
井本も。
どうしていいのかわからない。
ただ戦場にぽんと落とされて、監視されているような。
だからといって。
目的がはっきりしているからといって、そのとおりに動くわけにもいかない。
仲間を。
殺すことなんて考えられない。
「だからってなぁ・・・」
井本は藤原の考えを見透かしたように、ため息を吐いて立ち止まった。
じっと見つめる井本の視線に絡めとられたように藤原も立ち止まる。
しばし見詰め合ったまま、無言の会話が続いた。
「どうしようもあらへんで」

657 :ライセンス:02/12/12 13:08
>>656 続き
さっきから一向に進展しない状況のまま、再びため息を漏らす。
その空間一帯がため息で覆いつくされたかのように、重力を増した。
「とりあえず聞いておきたいのはな」
「うん」
「殺すのか殺さへんのか。井本は・・・どうする?」
「俺?」
「ぉん」
うん、とうなって腕を組む井本。
どうしても、藤原にはそれが不自然な行動とは思えないのだ。
このおかれている状況は不自然なのに。
井本の行動は、普段のそれとかわらない。
それを意味するものが、藤原には理解できない。
だが、怖いくらいの予感だけが伝わってくる。
「俺は・・・殺すかな」
「井本・・・正気か?」
「いや、俺は正気やで?」
この現状が正気ではないだけで。
隠された意味を読み取ることはできても、井本の心情は伺えない。
現に血にまみれた大地に立っていても、こいつはそれを気にした風はないのだ。
そこらへんに散らばる肉片。
もとは人間だったものの残骸。
これをみて。
お前はなにも思わへんのか?


658 :ライセンス:02/12/12 13:09
>>657 続き
「やってな、仕方ないと思わへん?」
「なにがいな」
「ここに置いてきぼりにされてさ。死にたないもん、俺」
だからって。
「それにお前・・・武器なんやった?」
藤原の言葉をさえぎって、井本があごをしゃくる。
ポケットにしまわれていた果物ナイフを取り出して、ケースから引き抜いた。
「それやろ、お前。俺やってバタフライナイフで全然かわらへんやんけ。そしたら殺るよ、俺は。死にたないもん」
先ほどと同じセリフを繰り返して、なげやりに井本が歩き出した。
その後を追いかけるように再び歩き出して、藤原はため息を吐く。
「そしたら殺る、てどういうことやねん」
「うん〜?」
「お前言葉おかしなってるで」
藤原のセリフに特に反応もせず、井本は歩き続けた。
深い森に伸びた一本の道を踏みしめながら。

狂い始めた。
おかれている世界も、藤原も井本も。
壊れ始める。
平和だった日々が。

道端に置いてけぼりのように横たわったぐちゃぐちゃの残骸の瞳だけがギラギラと紅い光を照らしている。

659 :書き手見習い:02/12/12 21:52
ああ、書き手さんが次々と・・・!
タイタンチームも、ライセンスも素敵です。

で、りある編、やっと終わりまで書けました。
お目汚しスミマセンが、書き込ませていただきます。

660 :書き手見習い:02/12/12 21:54
ゲームが始まり数日が過ぎた。

楽屋の一室で、二人はぼんやりと18インチの画面を見つめていた。
知り合いの芸人たちのほぼ全員が、すでに死亡者として
名を読み上げられていた。
続々と流れる死亡者の名前を聞いて泣き叫んだのは始めのうちだけで、
もはや二人は泣きはらした目で画面を眺めるだけになっていた。

ゲームが始まる前、マネージャーからかかってきた電話は
たいした会話もできないままに一方的に切られてしまった。
その後はいくらかけ直しても、つながらなかった。
もしかしたらもう・・・と縁起でもない考えが浮かんだが、
ありえないことではなかった。

切れる直前のマネージャーの言葉が、安田の頭から離れないでいる。
『おまえらだけでも・・・生きろ。』
その声と、『おまえらでこの国を変えてくれ。』と言った
あの社員の声が頭の中で交差する。
安田は、勝手に形見としてもらいうけた社員章を強く握り締めた。

俺らにできることなんかないし、もう何も考えたくない。
気が狂いそうや。
どうして俺らも連れて行ってくれなかったん。

そんな安田の思いにちょうどよく答えるかのように、長田が口を開いた。
「なぁ・・・俺な、俺らが未成年やからって主催者から参加免除されたと
思っとったんやけど、多分それ違うよなぁ。」
ここまで非情なことをする主催者が、たかだか未成年だという理由だけで
小学生ならともかく高校生の自分たちを見逃すとは思えなかった。

661 :書き手見習い:02/12/12 21:57
>>660

主催者に協力しながらも吉本や芸人を裏切りきれなかった者の最後の良心だろうか。
とにかく何者かの手によってコッソリと、自分たちはリストからはずされたのだろう。
まだ若いから。子供だから。かわいそうだとでも思ったか。
「こんな時まで子供扱いやな…」
もう17やで、と長田は泣き笑いのような表情で続ける。
「子供、子供てなぁ…またそれかい…!」
ガン、と安田はテーブルに拳を叩きつけた。
いつもいつも、誉め言葉は「まだ若いのにすごいなぁ」「大人顔負けやなぁ」。
だからいつか絶対、子供という贔屓目抜きで誉めてもらえるまで頑張ろな…と
二人で約束したこともあった。
しかし自分たちが実際にまだ子供で、二人だけでは何もできないことは
今の現状が何よりも強く物語っていた。


662 :書き手見習い:02/12/12 21:58
>>661

「だから大人は勝手やねん!
人のこと、唯一残された希望だとか、
この国を変えろだとか、おまえらだけは生きろとか!
勝手に言って、自分らだけ消えよって!
俺らに何ができるって言うん?!
俺らにできるのなんか、漫才くらいのもんや!」

激高した安田の言葉を長田は驚いたように聞いていたが、
それから急に大声で笑い始めた。
それや、とか、気づくの遅すぎやわー、とか言いながら腹をかかえて笑う長田を
今度は安田が驚いた表情で見つめた。

「ちょお、長田?」
こいつまで狂ってしまったのではないかと不安になり、
安田は笑い転げる長田に声をかけた。
すると突然長田がガシリと安田の腕をつかんだ。
「あるやんか!できること!」
そう言った長田の顔は、すでに決意に満ちたものだった。


663 :書き手見習い:02/12/12 22:00
>>662

数日ぶりに出る屋外の空気は非常に澄んだものに感じられた。
二人は無言のまま、baseよしもとへ下る階段の前に立った。
そして顔を見合わせ頷き合うと、すぅっと息を吸い込んだ。

「ハイどーもー!りあるキッズです、よろしくおねがいしますー!」
通り過ぎる人々の視線が一斉に二人に注がれる。
マイクさえもないステージと通行人の冷たい視線の中、漫才は始められた。
コンビを組んで最初に作ったものを始めとして、
二人は次々とネタを披露していった。

「芸人なのに参加しなかったのかー?」
「逃げてきたんじゃねぇの?」
「ダッセー!」

心無い野次や嘲笑に混じって空き缶や小石が飛んできたが、
それでも二人はやめなかった。

二人の目に野次馬たちは映っていない。
何十回とやったネタを淀みなくこなし続ける二人に見えていたのは
いつも舞台から見ていた客席。
そして今まで出会った――もう二度と会えない芸人たちの顔。
その顔は漫才を続けるうちにだんだんと滲んでいった。
それが涙のせいであることに気づいても、
二人が漫才を止めることはなかった。

664 :書き手見習い:02/12/12 22:02
>>663

芸人を滅ぼそうとするやつがいるのなら抗うまでだ。
しつこく、いつまでだってお笑いを続けてやる。
マイクがなくたって、舞台がなくたって、お笑いはできる。
汚い手で抹消されようとした芸人の魂は、自分たちに受け継がれている。
これしかできない。
でも、これだけはできる。

二人を取り囲む人垣は見る間に膨らんでいった。
そしてそれと同時にあたりは静まり返っていき、
冷たい風の吹く夜の通りに二人の声だけが響き渡っていた。
流れる涙を拭おうともせずに、それでも笑顔を作って漫才を続ける二人に
もはや野次を飛ばせる者はいなかった。





665 :書き手見習い:02/12/12 22:04
>>664

「何をしている!」
人ごみの向こうから怒号と同時にばたばたと走る足音が聞こえた。
警察!と観客の誰かが叫ぶ。
逃げるぞ、と長田が小声で言い、二人は全力で走り出した。
人垣をかき分けて二人を追おうとした警官の一人が
誰かが故意に差し出した足につまづいて転倒した。
それに習うように、警官たちは次々と服をつかまれたり
足をかけられたりと、足止めをくらっていった。
まるで二人をかばうかのように、
観客たちは頑として道を空けようとはしなかった。

走りながらチラリと後ろを振り返った二人は、その光景を見て顔を見合わせる。

二人の若き革命者の心に今、希望という名の光が生まれた。

666 :書き手見習い:02/12/12 22:09
これでりある編おしまいです。
長々とひきずってしまい、すみませんでした。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/12 22:23
りあるキッズ(・∀・)イイ!
これまでのたくさんの話の中で、唯一希望の持てる話だったのではないかと。
ハッピーエンド(…とまでもいかないが)な終わり方が新鮮で良かったよ。

668 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/12 23:03
書き手さん方ありがとうと共に保守sage。

669 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/13 19:52
書き手見習いさん乙。
完結したのに
これを機にお笑いファンの政府への反感が高まって云々
といった続きを妄想してます。
原作ラストよろしく主催側への反乱があるのなら
プログラム外で動きがあってもいいのでは・・・などと思ったので。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/14 14:52
一度あげ

671 :誘導された人。:02/12/14 18:50
すみません。
書き手会議所でネタを振ってみたのですが、コモさんに『この件に関してはスレの
読み手の人に判断委ねた方がいいのでは』と誘導されたのでこっち来ました。
内容は(有)タイタン社長絡みので一つ書きたいのですが、あいにく社長は元芸人
ではあっても今は芸人外なので、それでもここでネタを書いても良かったのでしょ
うか、教えて下さい。

よろしくお願いします。


672 : :02/12/14 21:24
>>671
タイタン勢を書かせていただいてる者です。

光代女史の話ですが、
ここで書かれても全然問題ないと思いますよ。
「元芸人ではあっても今は芸人外」なら元成子坂の桶田(完全に放置されてるけど)や、
途中で設定変更された元ビビるの大内などの例がありますから。

読みたいです。凄く。
是非ともここに書いておくんなまし。



673 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/14 22:58


674 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/15 00:32
タイタン社長話は見たいなあ、
>>671さん頑張ってください。

675 :奥様は社長@671:02/12/15 08:19
>672 >674 コモさん、有り難うございます。
では、お言葉に有り難く甘えさせていただきます。

>>654の様子がテレビ中継されている物だという設定です。

 光代は夫の相方の妻である夏美と食い入るように自宅の居間にある
テレビを見ていた。
「ピーちゃん……」
 間違いない、画面に映って『この世にもう未練はなくなりましたか
ら』と言っている談志師匠の前に立っている人間は夫の相方である田
中に乗り移っている物の、自分の夫の太田光その物だと思った。 

676 :奥様は社長@671:02/12/15 08:23
 太田が田中の体を借りて後輩達の前に立って生きている時と同
じようにやりとりをしている、他の人間が違うと言っても自分は
そうだと信じる。
 その様子を見て何度も後悔して思う。
 何度悔やんでいても悔やみ足りない。
 今週一週間の芸人達のオッズが画面上に映っている中、光代は
思った。
 夫の太田が映画の為にと使うために貯金していた金と、その他
諸々の持ち金を使って何故あの時に太田も田中も、そして後輩の
同じ事務所に所属している芸人全員を、他の芸人所属事務所社長
に冷たい目で見られても、つまはじきにされても、命あっての物
種だからとどこか国外でも遠く逃げさせるべきだったと、このゲ
ームに自分達の事務所所属芸人達を送り出してしまった事全てを
激しく後悔していた。

677 :奥様は社長@671:02/12/15 08:30
 テレビから毎日流れてくる映像から見て、分かっているだけで
も長井と自分の夫である太田もとうの昔に死んでしまった。
 このバトルロワイヤルの全てを、これが始まる前から知ってい
れば、少なくてもこのバトルロアイヤルから自分の事務所の所属
芸人全員を絶対に参加させなかった。
 光代は芸人所属事務所の社長である関係上、BL法については
政府の人間から話を聞いていたが、あれに関しては重罪人のみの
法で、芸人達には全く関係のない物だと思っていたのに、この場
合に関しても、政府からの話ではBL法ではある物の、この場合
は芸人だからと戦いあったとしても死ぬときはあくまでもやらせ
であって死ぬ時に流れる血は本当の血ではなく、血のりを台本通
りに指定された場所に使った後のゲームオーバーだというヤラセ
であるのだから安心して自分の事務所所属の芸人達を参加させて
下さいと、実際に人の命をやりとりする物ではないと聞いていた
のに今の血を血で洗うこの惨状──。
 今にして思えば自分は女だからと全ての内容を話してもらえな
かったとしか、考えられず、結果的に政府から自分は騙されたと
しか光代には思えなかった。

678 : :02/12/15 11:01
>>598-607を読むと、
脳内で自動的に例の「悲しい時」のBGMが再生されます。

>>675-677
この後みっちゃんキレるのかしら。楽しみ。

679 :蟹座:02/12/15 13:38
 時は少し遡る。
 内村と南原は次の隠れ家を探すため偵察行動をしていた。
 二人がちょっとした山の斜面にさしかかった、そのときだった。
 突然視界に一人の男が入ってきた。至近距離。男が慌ててライフルを
構えたのを見て、先を歩いていた内村がとっさに身をかわす。
反射的に相手の足を払い、バランスを崩したところに脇腹へ蹴りを入れた。
男が倒れ込んだのを見て、内村は身を翻す。
 「逃げよう!」
 突然の出来事に一瞬躊躇した南原もすぐにその後を追う。
 「おまえ、今の…、すげー音がしたぞ」
 「あんな急じゃ加減なんかできないよ、銃持ってたし」
 内村は走りながら後ろを振り向く。もう男の姿は見えない。
 「死んじゃいないと思うけど、思いっきり入っちゃったから、
 肋が2、3本折れてるかも…」
 内村としては相手があまりひどい状態じゃないことを祈るばかりだった。
 「南原、顔見た? オレ必死でよくわかんなかったんだけど」
 「…オレも一瞬でよくは…。でも…」
 口ごもり、しばらく考えたあと南原は返答を返す。
 「多分、…ラッシャーさん、だったと思う」
 思わず内村が南原の顔を見返した。
 「それじゃ、ここ、たけしさんの縄張りなんだ」
 「そうらしいな。とにかく逃げようぜ。このままじゃヤベえよ」
 「向こうはこっちのことわかったかな」
 「多分な…」
 今まで殺し合いは極力避けてきた二人だったが、相手がビートたけしでは
見のがしてもらえることは難しいだろう。今後接触しないように気をつける
しかない。
 今までにない緊張感が内村と南原を襲っていた。


680 :蟹座:02/12/15 13:51
今回は以上です。
続きます。
舌の根もかわかぬうちにとはこのことですね…。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/15 20:15
>>669
亀レスだけど前あった小薮編もあわせて読むと感慨深いものがあるよ。
小薮編は短いけど

682 :ライセンス:02/12/15 23:54
>>658
「とりあえずさぁ〜」
藤原の言葉に、2日以上歩き詰めだった井本が振り返る。
自分とそんなに変わらないほど疲れ果てている藤原が搾り出すようにしゃべりだした。
「俺ら二人だけっていうのがあかんのちゃう?」
「どういう意味?」
「誰かと合流せぇへんか?」
藤原の言っている意味がいまだに理解できずに、井本は眉を寄せた。
それが不機嫌になる合図のようなものだったので、藤原はわかりやすく話し始める。
「誰かと徒党組もう。それやったら守ってもらえるかもしれんし、ギブアンドテイクやんか」
「・・・組んだ奴らに殺されたら・・・どうすんねん?」
「それは・・」
「ええねん、別に殺されようが殺そうが」
「井本!」
「なにぃ」
「言うな、て。そんな・・・殺す、とか」
「・・・ちっ」
舌打ちをして、また歩き出す。
離れた背中を苦しそうに見つめながら、藤原も歩き出した。
自分よりもずっとずっと小さくて細い体は、もう限界に来ていると考えて間違いなかった。
時折ふらつくそぶりを見ると、心苦しくなる。
今だって先頭を切って草むらを歩いている井本はあちこちに切り傷をつくっていた。
だけど。
藤原がどんなに前を歩くといっても、井本は一切聞こうとしなかった。
あの丘の遊園地のようなところへ行ったら交代してくれ、と一言残したきり。
そこに行ったら、もう先頭を歩く必要もないのに。
それを知っているのに。
甘えている自分。
歯がゆくても、どうしようもなかった。


683 :ライセンス:02/12/15 23:55
>>682

「井本」
「ぅん?」
「ごめんな」
「・・・・・・・慣れてるわ」
何に、とも聞くことができずに、藤原は小さくポケットの中の果物ナイフを握った。
一瞬言うかどうか迷ってから、口を開く。
「井本」
「なにぃ?」
「俺さぁ、お前と会えて良かった〜ってよく思う」
「ふ〜ん」
「俺さぁ、結構幸せちゃうかな〜と思って」
「へぇ」
「お前やっぱめっちゃかっこええなぁ」
「うん」
「なんでそこだけ肯定すんの?」
「事実やから」
あほか、て言いながらも足は止めることはない。
遊園地につくまであと長く見積もっても20分。
そうしたら、どうしよう。
とりあえず、井本を休ませようか。
それとも話をずっとしていようか。
学生時代のように。
そうして。
眠りについたら。
どこかの楽屋だった、ということはないのだろうか。
もう井本と二人で飲みにいくこともないのだろうか。
なにかについて怒鳴りあうこともないのだろうか。
小さい背中を見つめながら、そっと今までとは違うため息を、藤原は吐き出した。



684 :ライセンス:02/12/15 23:56
>>683

「藤原」
「うん」
ぷつ、と機械の残り香のような音が聞こえて、声が切れた。
どうやら、もう変わり果ててしまったらしい先輩がそこにいるらしい。
後一歩、というところまで近づいた遊園地を見て、井本と藤原は同時にお互いを振り返った。
「どうする」
井本の顔はいい加減蒼白、といってもいいくらいに青くなっていた。
自分よりも色黒の肌は、それでもふるふると震えている。
認めたくないんだろう。
あんなに、こんなに可愛がってもらっていた先輩があんな風になっているのだから。
目を凝らしたらもしかしたら見えるんじゃないか、とも思えるほどの距離。
必然的に声が聞こえる。
奇声のような。
もう人間ではない、と言われれば納得してしまいそうな声。
それでも二人は現実を見詰めることができなかった。
「藤井、さん・・・・」
井本の唇が震えながら名前をつむぐ。
ば、と背を向けた井本の腕を間一髪藤原がつかんだ。
「井本っ!」
「離せや!ちゃう!今のは藤井さんと違う!確かめな・・・!!」
「井本!!」
「離せっ・・離せやぁ・・・」


685 :ライセンス:02/12/15 23:57
>>684

一瞬立ち上がるそぶりを見せたが、立ち上がらずに土に突っ伏した。
だん、とも、どん、とも取れる音が聞こえて、井本の拳が地面へとめり込む。
「藤井さんっ・・・壊れて・・」
「落ち着けって」
「落ち着けるか!お前っ・・お前のが可愛がってもらってたやろ!なんでそんなっ」
藤原の胸元を掴んで井本が揺さぶる。
「井本」
「うるさい!」
「・・・井本。ここは、そういう所なんや。俺らが今までいたところとは違うんやって」
「ふ、じわら・・・・?」
「お前死にたないから殺す、て言うてたやんか。・・これが、結果なんやって」
「どう、ぃぅ・・・」
藤原の言葉につかみかかっていた井本の体が止まる。
ぱたりと落とされた手がきゅ、と握られた。
「ずっと人を殺してて平気な人ちゃう。あの人は、優しい人やった。そうやんか?」
「ん・・」
「そしたら」
「でも!・・でも、でも!!藤井さんは・・なんでまだ殺そうとすんねやろ?」
「なにが」
「川島、て奴呼んでたやんか・・・殺そうとしてんねやろ?」


686 :ライセンス:02/12/15 23:57
>>685

やっと冷静さを取り戻してきた井本の目を見ながら、藤原がうなる。
現実はどこまでも重くて、藤原の背中をぎゅうぎゅうと押しつぶした。
井本の目はそれでもずっとまっすぐに藤原を刺して、苦しめた。
「わからん・・」
やっと一言ひねりだした声は、かすれてリアルな影を落とす。
それをどうとったのかわからないが、井本は視線を逸らした。
「けど」
藤原とは違ってはっきりと出された声は、徐々に何か感情を込めていて。
ぞっとするような現実の中、それと同じ温度を秘めていた。
「ころ、してる。藤井さんは。いっぱいいっぱい殺してる。殺して殺して、殺して。今までの藤井さんは死んで・・・」
「井本」
「俺は・・・・俺は?」
「なぁ、井本。もっと冷静になった方がええと思うねん」
藤原の声は一切聞こえないようで、井本はじっと地面をにらんだ。
葛藤が渦巻いているのは誰の目にも明らかだったが。
「俺は・・死なんでええのか?」
「ええに決まっとるわ!何アホなこと言い出しよるん!?」
「でもっ!ここは・・そういうところ、て、お前が言ったんやで!」
「でもお前が死ぬ必要はないやろ!」
「やって・・俺殺せんもん!藤井さん殺せへん!無理や・・・無理やで!したら最後には死ぬねん!俺も、お前も!」
死にたくない、井本の口が動いた。
死にたくない、小さく呟いて。
藤原の腕を掴んで、もう一言だけ。
「死なんといて・・」
俺一人やったら、もうあかん。


687 :ライセンス:02/12/15 23:57
>>686

すがるように、藤原の目を見つめる。
答えずに、藤原はうっすらと息を吐き出した。
視線を一度だけ泳がせて、ふと井本を見やる。
後ろに、一つ。
影が落ちていて。
「井本!!」
とっさに、井本を突き飛ばした。
「ぅわっ!」
さきほどまで井本がいたところに、斧が振り下ろされる。
ポケットにしまっていた果物ナイフを取ろうとして、手を引いた。
引いた?
引けない。
「・・ぁにをすんねん!!」
どん、という衝撃が今度は藤原を襲った。
さきほど突き飛ばしたはずの井本はもうすでに立ち上がっていて、藤原とうごめく影の間に立ちはだかる。
やばい、と一瞬頭は判断したが、体の方がついていかなかった。
なにか暖かい液体が藤原の頭の方から降り注いで、顔面も体も真っ赤に染めた。
「・・・ぃのもと!」
絶叫に近いそれはあたり一面に響いて、到底眼前にいる人物への音量ではなかった。
だがそれでも。
井本は聞こえていない。
ただ呆然と。
相手の顔面に刺さった自分のナイフを見つめていた。

688 :ライセンス:02/12/15 23:58
>>687

どさ。

寸分変わらぬ音が聞こえて、血がさらに噴出した。
それは井本が手を一切動かさなかったために、倒れた体からナイフが抜けてしまったからだ。
空を刺したままのナイフは数分前とは一転して、銀の刀身を赤く染めている。
放心したままの井本の傍へそっと藤原が近寄る。
肩を掴んでも、反応はない。
「井本」
反応はなし。
「井本っ!!」
振り向かせて、がくがくと揺さぶった。
「ふじ、藤原」
「大丈夫か?怪我は?」
「ない、けど」
「よかった・・・」
やっと鮮血の止まった死体を見下して、藤原がため息をついた。
「これ、誰・・・?」
「知らん」
「俺が、殺したんか?」

689 :ライセンス:02/12/15 23:58
>>688

「違う」
「俺が殺した!」
「違う!井本はなにもやってない!見ろや!俺のが赤い!井本はやってない!」
はたから見れば井本の方が血にまみれていた。
だが藤原はそれを知らせずに、自分だけを見せる。
鏡のないその場で、混乱した井本を収めるには十分だった。
「ふじわら、が・・・?」
「そうや。俺がやった。井本のナイフとって、俺がやったんや」
いつの間にか藤原の手に握られているバタフライナイフ。
記憶のすりかえをするために、藤原は気分が悪くなるほど繰り返す。
「俺がやった。井本がやったんちゃう。俺がやったんや。覚えてへんのか?俺がやった。俺がやったんや!ええな!!」
「でも」
「俺がやった!俺がやったんや!ええな、俺がやったんや。俺が、殺した。俺がやった!」
何度も何度も同じことを繰り返すたびに、井本の目が塗り替えられていく。
記憶も。
上塗りされて。

井本は地面に転がる死体を見なかった。
藤原は自分が変えていく井本を見ていた。
死への遊園地まであと5分。
二人は向かう。

690 :ライセンス:02/12/15 23:59
ライセンスの書き手です〜。
すいません、こんなにいっぱいつかっちゃって・・・(汗)
しかも終わってないっていうね。
ついでに言うともうしんでますからね、本当は。
いいんでしょうか・・・・。
ごめんなさいっ!
次で終わりにする予定です!!

691 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/16 19:21
>>690
期待してます。
そして、あげ!

692 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/17 17:01
あげ

693 :名無しさん@お腹いっぱい. :02/12/18 12:21
ttp://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/1039244083/l50
の562で本スレ4、5と感想スレ3のhtmlをお願いしました。
ログ持ってない方はどうぞ。

個人的に陣内の続ききぼんぬage

694 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/18 23:40
あげてみる

695 :畑違い:02/12/19 01:55
http://6126.teacup.com/aikata/bbs
↑相方募集の藤原って人が頻繁に書き込んでるだけど・・・怖い・・・
宗教の勧誘?誰か知ってる

696 :通りすがった・・。:02/12/20 10:02
次長課長が亡くなった事は承知なんですが、森三中さんの話とつなげたいので
あえて書きます。

「井上、先逃げ・・・。」そう言い終わる前に、小杉は喉を突かれ絶命した。井上
は信じることが出来なかった。あの麒麟の川島がいま目の前で次々と先輩の土肥ポ
ン太。同期のブラックマヨネーズ・小杉を切りつけ、その刃をさらに自分の方向へ
と向けていることに。
「聡。何しとんや!早くこっち来い。」
一足先に岬の坂を下り、遠くにいる河本が叫ぶ。井上は静かな調子でたずねる。
「川島。お前、俺の事も殺すんか?」
川島は答える代わりに、血に汚れた刃をさらに井上へと突きつける。
井上は涙声で言う。
「俺、そんなん嫌や。俺、お前に殺されるぐらいやったら・・・。」
後ずさりしながら、井上は羽織っている青いダウンのジャケット、靴、靴下を
次々と脱ぎ捨てていく。背後には断崖絶壁が広がり、その下を青黒い波が渦巻いている。
その中をTシャツ、裸足姿になった井上の体が宙を舞い、中心へと深く深く沈んでいく。
「聡−−−!!・・・。」
河本の悲痛な叫びが寒空の下、岬中にこだまする。



697 :通りすがった・・。:02/12/20 10:03
 沈んでいく意識の中、井上は川島との思い出にふける。
いつも楽屋で一人、離れた場所にいた川島に声を掛けたのは,baseで井上が初め
てであった。
「お前、ゲーム好きなんやて?」
これを機に、baseでの川島の交友関係が広がったと言っても、過言ではない。
井上のバイクに二人乗りした際、川島が井上のファンに罵倒され落ち込んだり。
東京へ進出すると決まった時も、最後の単独の舞台で川島は涙を流し送り出し
てくれた。あの時の笑顔も涙もすべて偽りだったのか・・・・。

 井上が身投げした岸壁の下を、河本は血眼になって何度も探した。
井上はまだ生きているかもしれない。そう思うと、凍えそうな海岸の寒さも忘れた。
井上を探す河本の眼の前を、一人の見覚えのある人物が海へと落下していく・・・。
 ふと岸壁を見上げると、かなりの急斜面にもかかわらず川島が物凄い形相で駆け
降りてくる。
「うぁ!あいつ何でこっち来るんや!?」
あまりの恐怖に河本は、反対側の崖をつたい林の奥へと消えていった。



698 :通りすがった・・。:02/12/20 10:15
ちなみに河本の眼の前を落ちていった人物は、川島との格闘の末
自害したアメザリの柳原氏です。このあとにブラックマヨネーズ・吉田氏が
洞窟に尋ねてくるが、すでに皆殺害されているという設定で・・・。
前回の作品の方々をかってに使わせて貰っといて、うろ覚えなんでずれが
あると思いますが・・・。なんかありがちな文だし・・・。



699 :蟹座:02/12/20 17:29
>>679の続き

 「え、たけしさんと接触したんですか?!」
 新しく落ち着いた隠れ家で、内村と南原は偵察の結果を報告していた。
 「正確に言えば軍団とだけどな」
 南原が訂正する。
 「ラッシャーさんの肋、2、3本折っちゃったかもしれない」
 内村は軽く溜息をつく。
 「あっちもこっちのこと気付いたみたいだし…」
 有田は真っ青になった。溜息なんかのんきについている場合じゃない、
と言いたかった。たけし軍団の一角を崩しておいて、ただで済むわけが
ないではないか!
 「とにかく、たけしさんの縄張りには近づかないようにしないと」
 内村が地図を見ながら大体の場所を指し示す。
 どうやったらこの最大の危機を乗り越えられるのか――――。
 有田は地図を食い入るように見つめながら頭の中をフル回転させていた。
 
 「有田君、出かけたわよ」
 夕食の後、散歩と称して隠れ家を出ていた内村と南原に清水が声をかけた。
 「あれで気付かれてないつもりなのかな…」
 内村が着ぐるみの後ろ姿を見ながらつぶやく。南原が言を引き継いだ。
 「軍団の話をした途端、急にそわそわしだして…バレバレなんだよ、行動が」
 清水を隠れ家に残し、内村と南原は有田の尾行を開始した。

700 :蟹座:02/12/20 17:31
>>699
 月夜に犬の着ぐるみが一匹、山道を歩いていく。
 それは、こんな殺伐とした状況にもかかわらずどこか牧歌的で
メルヘンチックだった。殺し合いとメルヘン。共通しているのは
どちらも現実離れしているということぐらいだろう。
 ウンナンがつけているとも知らずに有田が向かった先。そこは
決して近づくなと念を押したビートたけしの縄張りだった。
 「あのバカ、いったい何を考えてるんだ…」
 南原が呆れてつぶやいた。
 「とにかく、距離を取ってついていってみよう」
 内村が慎重に歩を進める。やがて有田が歩みを止めた。
 二人も歩みを止め、木立の陰に身を潜める。
 現れたのは一人の男。軍団の誰かだと思われるが暗くてよくはわからない。
その男に向かって着ぐるみ姿の有田が土下座をしたのが見て取れた。
男はしばらく考えたあと、有田をその場に残し、もと来た方へと戻っていった。
 しばらく待っていると先ほどの男がまた現れ、今度は有田を
奥の方へと案内していく。内村と南原も慎重にその後を追った。

701 :蟹座:02/12/20 17:33
>>700
 そこは山の中腹にある3階建ての小さな事務所のような建物が見える場所だった。
 近くに小川も流れていて、大人数の隠れ家とするには絶好の条件だ。
 「なんだ、軍団に入りたいんだって?」
 月明かりの下、着ぐるみ姿の有田が見える。
 相対しているのは数人の武器を持った男達と、中心にいるのは驚いたことに、
ビートたけし、その人だった。
 「なんだ、おまえ、そのかっこうはよ」
 しょうがねえなあ、といった様子でたけしは笑った。
 「いやあ、これはですね。着てみたら面白いかな〜なんて…」
 ビートたけしを笑わせたことに気を良くした有田は、揉み手をしながら本題に入る。
 「もちろん手土産もあるんですよ。ウンナンさんの居所を…」

702 :蟹座:02/12/20 17:34
>>701
 
 パンッ!
 
 軽い音がして、有田がその場にくずおれた。
 「いらねえんだよ」
 こともなげにそう言うと、たけしは拳銃を軍団に渡した。そして有田に背を
向けると、建物の方へと歩きだす。
 動かなくなった有田。その有田を見つめる内村の表情は硬い。いつの間にか
拳を強く握り締め、押し黙って一点を見つめ続けている。その相方の様子に
不穏な空気を感じ取って、南原は内村の腕を掴んで引き寄せた。
 こんなところで軍団を相手に戦っても勝ち目はない。
 「ここはひとまず引くぞ」
 南原は内村の耳元でささやいた。内村の返答はない。
 「内村…!」
 南原は内村の腕を強く引っぱった。内村が弾かれたように南原の顔を見る。
 「ここは引くぞ。わかってるな?」
 「ああ…」
 噛んで含めるように言う南原に内村はやっと頷いた。そのままそろりと現場を離れる。
 だが、寝ぐらに帰るまでの間、内村はついに一言も口をきかなかった。
 
 【くりぃむしちゅー・有田 死亡】

703 :蟹座:02/12/20 17:35
 今回は以上です。
 続きます。


704 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/22 10:49
age

705 : :02/12/22 10:51
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
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金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1j4z/japanese/

706 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/12/22 11:14
有田死んじゃった―――!
蟹座さんウンナンチーム毎回楽しみにしてます。


707 :初です@:02/12/22 16:21
面白いですね。何日かかけて読ませていただきました。
今更ですが18KIN今泉の集団催眠編書いてもよろしいでしょうか。
その後の大滝編で今泉の死についてちょっとフォローされてるんですけど、
読んでみると自分でも書きたくなってしまって。
書いても差し支えないですか?教えてください。

708 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/22 17:33
>>707
私は読んでみたいですー。
是非書いてくださいッス。

709 :初です@:02/12/22 17:58
>>708さん
ありがとうございます。早過ぎですが、かきますね。


「…………はっ!」
目覚めると誰かが近づいてくる。給食当番のような姿の女性。

「18KIN、今泉さんですね。」
脈拍を測られて、いくつか問診を受けた
「お疲れ様でした。」
<失格>と書かれたワッペンを渡して、給食当番は去っていった。

「ズミ」
声に反応して振り向くと、今村の姿。
「え……クニさん?何で??ここ、どこですか?失格って何ですか?俺死んだんじゃないの……?」
確かに、毒は飲んだ。シアン化カリウムと書かれた小瓶の中身。一気に飲み干したはず。
「これ、実験やったんやって。皆生きとるわ。」
「はぁ?」
まだ事態の飲みこめない今泉に今村が説明をする。これは、国が仕掛けた大きな実験。全部、脳の中の出来事。全部……嘘。

710 :初です@:02/12/22 17:59
「なぁ―――んだっ!!そーいうことだったんですか!!」
「うるさっ!静かにせぇや……すんませんねぇ、起きたばっかりでコイツ」
周りの芸人―――既に”死んで”しまった芸人に謝る今村を見ながら、今泉は気付いた。

「じゃ、じゃぁ裕ちゃ……大滝は!?」
「まだ”生き”とる。そこでぐーぐー眠っとるわ。そういや俺、コイツに”殺され”たんやってなぁー。」

そうだ、クニさんは裕ちゃんに撃たれたんだっけ。

「す、すみません……」
「ええよ。ホンマ実験でよかったわ〜。あー、俺大熊んトコ行ってくるわ。あいつもまだ理解できてへんしな。俺より先のくせに」

そりゃ、こんなことを早々飲みこめるはずもないですよ。クニさんが解るの早すぎるんですよぉ。

その言葉が口から出る前に今村は大熊のところへ行ってしまった。
そして今泉は、隣りで眠っている大滝を見た。

711 :初です@:02/12/22 18:00
裕ちゃん、まだ戦ってるのかなぁ。ていうかさ、なんでおれ置いてったの?おれそんなに役立たずかなぁ。やだなぁ、裕ちゃん起きたらどう話せばいいんだよー。「じゃあな」って何だよ。あぁ、何かムカついてきたぞー……

次の瞬間、今泉は大滝の鼻を摘んでいた。そこに今村が戻ってくる。

「オマエ、何やってん……」
「いやぁ、ちょっとムカついたんで(笑)」
「……ガキやなぁ」


その頃、”島”のある場所で、呼吸が出来ずに苦しむ男が一人。
「……ハナ痛ぇ………息出来ねぇし………………あ、クチですればいいのか。」

……問題解決。

712 :初です@:02/12/22 18:01
お粗末でした……。無駄に長くてすみません。

713 :初です@:02/12/22 18:30
>> コレいれるの忘れました;

714 :書き手見習い:02/12/22 19:26
>初です@さん。
今泉の集団催眠編、イイ!
大滝を早く起こしてあげたいです(w
1ヶ月以上大滝を放置しててスミマセン;
今年中にはなんとか・・・なるのか?

715 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/22 19:44
ごめん、今泉って、いつ死んだの??

716 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/22 19:53
>715
初代スレですでに。

717 :初です@:02/12/23 12:33
>書き手見習いさん
誉めてくださって嬉しいです!
起こすんですか?wうあー、そのときは大滝催眠編も書きた……いやいや
書き手見習いさんが書かれるのであればそちらに期待を。
充電中って事ですよね?無理しないで頑張ってください(謎

718 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/23 19:05
>>716
サンクス

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/25 10:31
落ちるってば

720 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/25 21:25
ageましょうか。

721 :名無しさん@お腹いっぱい :02/12/25 22:53
ageましょう。

722 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:09
すいません、全く反応ないのにここまで続けてしまいました。
でもこれも終わり・・・
お目汚しですいません。
それでは。

723 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:10
>>689

じゃり、と足元から音がした。
それはコンクリートの上に残った少量の砂を踏みしめたからだ。
今までの土の道から、整備されたところへでた証拠でもあった。
そろりと、藤原が井本を盗み見る。
ずんずんと進んでいく井本の先には、多分藤井しか見えていないのだろう。
ため息をつこうにも、息はそろりそろりとしか気管から吐き出されてこない。

「井本」
「ぅん」
「死ぬなよ」
「保障できひん」

ぼそ、と呟かれた言葉に藤原は反応できず、かといって無視もできない状態のまま井本から視線を外した。
多分、俺らは死ぬのだろう。
そういう予感はしたが、抗う気にもなれず、足はただ一直線に向かっていた。
視界にあるのはもうすでに信じがたい光景。

血は。
一体なんのために彼に纏わりつくのだろう。

「藤井さん・・・」

井本の声は藤井には届かなかった。
ただ一人の命の雄叫びが辺りを揺らし、そして消えた。


724 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:10
>>723

血がまた降り注ぐ。

「藤井さん!」

叫んだ井本の声に、ようやく藤井が振り向いた。
何かを言おうとして、今まで嬉々と煌いていた目が急速に光を失う。
どんよりと曇り。
光のない目。

「なにしてはるんですか!なんで・・なんでアンタ真っ赤になっとんねん!」

血に塗れた藤井の姿を井本はそう表現する。
確かに真っ赤になった藤井は、一瞬自分の手のひらを見た。
それから、引きつるように、く、と笑う。

「何言ってんの?あんたの方が、赤いじゃない」
「あかん!藤井さん!」
「藤原、あんたもいたの?言ってやりなさいよ、私より、アンタの方が赤いわよって」
「言うな!井本っ、聞いたらあかん!」
「なに?隠してたわけぇ?言ってあげなきゃ駄目じゃない。いのもっちゃん、人、殺したね?」

まずい、藤原がそう思ったときにはもう遅かった。
藤原から植え付けられた記憶と、現実がぶつかりあう。
血に染められる。
ナイフの感触が、よみがえる。

725 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:11
>>724

「井本っ!」
「ふじわら・・・?藤井さん、が」
「聞くな!聞いたらあかん!」
「赤い、か?俺、今?」
「・・・っ井本!」

じっと藤原を見つめる井本の目に、狂気がほんのりと色づいた。
首を振ると、つられたように井本も首を振る。
何の気休めにもなってなかったが、それで井本は悟った。

「藤井さんも、赤いですよ」
「あんたと同じね」
「否定しないんですね」
「楽しいもの」
「じゃぁ、もうええですよね?」
「・・・・足りないわ。あんたら殺しても」
「殺すんですか?」
「もちろん。時間つぶしにもならないと思うけど」
「拒否したら?」
「できないわよ」
「・・・・なんで?」
「だって、運命はあんたらを殺す方向へ流れているから」

芝居じみた口調で藤井は高笑いをこぼす。
一歩踏み出した井本を抑えようと、藤原の手が伸びた。
だが。
服の端すらつかめなかった。

726 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:11
>>725

「井本!」

突進。
そう表現してもいいくらい、井本は走った。
目の前の藤井にタックルするようにナイフを突き出す。
それをかわして、なおかつ藤井はナイフをもぎ取った。

「ほら。もう死んじゃいそうでしょ?」

ぴたりと首元に当てられたナイフが、ひんやりと井本を冷やす。
ぐっと力が入れられる一瞬に、地面を蹴って後ろへと生き延びた。
生き延びた。
そう表現してもおかしくない。

「ちょっと・・・楽しくなってきちゃった」

ぺろりと、舌が覗いた。
ナイフには人間の脂がぎらりと鈍い光をまとっている。

「井本・・・っ」
「あ、そうだった。藤原もいたのよね〜、ごめんなさい、無視しちゃって。いのもっちゃんの方が楽しそうだから〜・・・」

何メートルも。
距離があったはずなのに。

「アンタの方から殺しちゃう」


727 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:12
>>726

ざくりと、強烈な痛みが走った。
それにつられるように体をよじって地面に崩れ落ちる。
支える腕が、一本なかった。

「逃げるのだけはうまいわよねぇ!」

完全に興奮した声が聞こえる。
井本は後ろから藤井を蹴り飛ばし、眼前に広がった光景に息を呑んだ。

「ふじわらっ!」
「いて・・・いたぃ、」

ぎゅっと二の腕を握ったが、血は止まりそうにもなかった。
肘の少し上からあったはずの腕が消えている。
地面に転がって手招きしているようにも見えた。

「、このっ」
「井本っ!あぶな」
「邪魔〜。早く死んでよね〜」

三人の言葉が一瞬のうちに交錯する。
高々と上げられたナイフを一気に藤井が振り下ろした。
感触がして、確実にしとめた、と笑いがこぼれる。
それが。
狙った人物でも、そうでなくてもどうでもよかった。

728 :ライセンス@これで終わり・・?:02/12/26 12:14
>>727

「井本ぉ!!!」
「・・・ふっ、ぐ・・・」

ざっくりと鎖骨の下から刺さったナイフは胸をえぐって大量の血を噴出させる。
肺に到達したのか、井本の口から血が吐き出された。
後ろから片手で支えて、藤原は呆然と地面に腰を下ろしていた。
ゆさゆさとぎこちなく揺さぶっても、井本は何も反応しなかった。

「やっだ〜!全然つまんなくなっちゃったじゃない!もぉ〜興ざめ!」
「い、のも、と・・・」
「なにアンタ!未練たらたらでかっこわる〜ぃ」
「井本・・・?井本・・・」
「もぉいいわよ、死んじゃって」

ひゅ、とナイフが音を鳴らした。
一瞬何事もなかったように藤井の腕が振り切られ、用なしと言うそぶりでナイフが捨てられる。
からん、と高い音が聞こえた。

ぶしっ。

鈍い音が聞こえて、藤原の首が裂ける。
毒々しい赤色が井本に降り注いだ。
まるで温かみを分けるように。

729 :ライセンス@これで終わり!:02/12/26 12:15
>>728

「は〜ぁ、全く・・・最近つまんないわね〜!」

少し離れた場所に藤井が腰を下ろしたが、藤原は見ることはなかった。
ゆっくりと、その場に崩れ落ちる。

「・・・ぃの、も・・・と・・・」

小さい呟きだけがその場に残った。
ふと、遠くを見つめていた藤井の目にまた狂気の光がみなぎる。
一瞬だけ、崩れ落ちた二人を見て。
ほんのちょっとだけ、ため息を漏らした。

「も〜・・・・ホント、つまんない・・・」

馬鹿みたい、といいながら、もうすでに何も語らなくなった二人の元へと歩み寄る。
井本に覆いかぶさる藤原を蹴り飛ばそうとも思ったが、しなかった。
小さく舌打ちして、それでも悔し紛れに藤原を踵で動かした。
ごろん、と転がる体。



生前の彼らと同じように。
藤原の隣に、井本。
それをどうするわけでもなく。
藤井は、また腰を下ろした。

730 :ライセンス@これで終わり!:02/12/26 12:16
ずいぶん長い間すいませんでした・・・
最後の方は連続連続ですしね。
書き手さん、これからもがんばってください。
それでは。

731 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/26 20:34
18KIN集団催眠編の方も、ライセンスの方も、イイ!!
有難うでした。708でした。あげ。

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/27 00:38
良いね、ライセンス。
この二人好きだし、こんな風に書いてもらえて良かった。

733 :蟹座:02/12/27 17:54
>>702の続き
 「なんであんなに機嫌が悪いの?」
 清水ミチコは内村の方を盗み見て眉を顰めた。
 まる1日、有田が死んでからというもの、内村はほとんど
口をきいていなかった。
 「有田君のことならさ、あのこ、私たちを軍団に売ろうとしたんだよ。
 自業自得じゃん」
 内村を憚るように清水は声を落として南原にささやく。
 「…そういう問題じゃないんだろ、内村にとっては」
 南原は清水越しに内村の方をチラリと見た。
 「内村はお笑いに対してはものすごく真剣だから…」
 「今回のことは、お笑いに託つけた殺し合いに参加している
 ということ自体、よほど不本意だろうと思うよ…。
 普段態度には出さなくてもな」
 あの変な若手にキレたのもその現れなんだろう、と南原は思う。
 ゲーム開始以来漠然と感じていた怒りが、有田の死によって
一気に方向性を伴って表面化してきたのだ。


734 :蟹座:02/12/27 17:55
>>733
 「それはわかるけど…」
 清水は気遣わし気にちらりと内村を見た。内村は押し黙って
一点を見つめている。付き合いの長い清水でさえ、声をかけるどころか
近づくことさえままならぬ空気を今の内村は纏っていた。
 「ミッチャン、ちょっと外の空気吸ってこいよ。
 あんな内村見てたって気詰まりなだけだろ」
 「うん…。じゃ、あとは任せるわ」
 清水は軽く溜息をついて隠れ家を後にする。
 それを見送って、南原は内村に歩み寄った。少し距離を置くと、
内村の右隣に座り込む。無言の内村。それでも少しだけ気配が緩む
のがわかった。内村に合わせるように南原も何も言わずに前を見つめる。
 冬から春に向かう雪解けのような不思議な沈黙が、しばしの間
隠れ家を支配していた。


735 :蟹座:02/12/27 17:56
>>734



736 :蟹座:02/12/27 17:57
>>734

 「たけしさんと話がしたい」
 
 長い沈黙を破ったのは内村だった。険しい気配はもう薄れている。
 「ばかじゃないの、おまえ」
 内村の横顔を見ながら、南原はいつもの何でもない会話のように応じた。
 「死にに行くようなもんだぞ。冗談も休み休み言えよ」
 本当はわかっている。こういう時に内村は冗談なんて言わない。
いつかこんな瞬間がやってくるような気がしていたのだ。有田の死を
見たあのときから。
 「うん」
 「だからおまえに一緒に来てくれとは言わないよ」
 前を見つめたまま内村は続けた。
 「おまえには嫁さんだっているし、これはオレのわがままだから」
 「あのな〜」
 南原は溜息をついた。


737 :蟹座:02/12/27 17:59
>>736
 「そんなのおまえだって同じだろ。親父さんとかおふくろさんとか」
 内村は南原の顔を見る。
 「それにオレはこのゲームに参加したときから、生きてもとの
 世界に帰れるとは思ってねえよ」
 「南原…」
 自分でも意外な言葉。
 「たとえ、万が一生き残ったとしても…、これまでとは
 何もかもが違っちまうだろうしな…」
 それは内村も思う。このゲームに生き残ったとして、その先にどんな
世界が待っているというのだろうか。
 「とにかく、やるんだったらオレも連れてけよ」
 南原は内村を見た。そして笑う。
 「相棒と思うんだったらな」
 内村はちょっと驚いた顔をしたが、すぐに笑顔を浮かべた。久しぶりの笑顔。
 「無理してんじゃないの〜? 実はすっごい平和主義者のくせに」
 「足止めくらいにはなるよ」
 南原も笑って応じた。


738 :蟹座:02/12/27 18:00
>>737

 「会ってどうすんの?」
 
 突然降ってきた声。
 驚いて二人が振り向いた先には清水ミチコが立っていた。
 「まったく、二人きりにしといたらロクなこと思いつきゃしない」
 清水はつかつかと歩み寄った。二人の前に仁王立ちになる。
 「たけしさんが参戦したってことは、
 もうこのゲームはたけしさんの手から離れてるってことなんだよ?」
 「意味なんかないじゃん!」
 「ごめん、ミッチャン…」
 内村が謝った。何故だか子供に対するような優しい笑顔だった。
 「もう何言っても無駄だよ、ミッチャン。こいつ頑固だからさ」
 南原も穏やかに笑う。
 「もう、二人とも何考えてんの!」
 こいつらときたら、いつだってそうだ。清水は思う。
 子供みたいに隙だらけで無邪気かと思えば、突如として漢の顔になり、
一度こうと決めたらたとえそれがどんなに困難なことでも全力で突き進む。
 もう半分あきらめている自分が悔しかった。


739 :蟹座:02/12/27 18:01
>>738
 「死にに行くようなもんなんだよ? だったら私、今まで何のために…」
 その先の言葉を清水は飲み込む。今更言っても仕方ない。自分が
勝手にしたことだ。後悔もしてない。清水は泣きそうになるのを
かろうじて堪えた。この二人に泣き顔なんて見せたくなかった。
 「だったら、私も連れてって」
 驚いて二人が清水を見る。
 「そんなの無理だよ」
 「そうだよ、ミッチャンは松ちゃんでも頼って…」
 「足手まといにはなんないよ。準備段階でもいい、せめて何か手伝わせて」
 意志を曲げる気配のない清水の顔を見て内村と南原は顔を見合わせた。
 ひとつ溜息をついてから内村が口を開く。
 「わかったよ。そのかわり、準備だけだよ?」
 内村が念を押す。
 「うん、わかった」
 清水は頷いた。そして二人を見据える。
 「あんたたちこそ、帰ってくる努力くらいしなさいよ?」
 清水の言葉に内村と南原はただ笑った。
 
 期待した返事は返ってはこなかった。


740 :蟹座:02/12/27 18:03
 今回は以上です。
 続きます。
 レスを一つ無駄にしてしまいました。すみません。

 読んでくださった方、感想を書き込んでくださった方、
 ありがとうございました。
 年内分の感謝を込めて。


741 : :02/12/28 11:37
蟹座さん乙。
悲壮感がいいッスね。

742 :名無しさん:02/12/28 13:58
蟹座さんエエかんじっすね!!頑張って下さい!

個人的にDT貴盆

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/28 18:36
>>742
もうちょっとちゃんとした頼み方ってものがあるだろう。
何が「貴盆」だ。ROM専が簡単に言うな。

744 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/28 20:00
>>743
書き手さん?

745 : :02/12/29 03:50
年末年始は忙しいから暇人のヒッキーな俺はかわりにage

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/29 11:24
>>744
さすがに>>743みたいにダイレクトな書き方する書き手さんはいないと思うけど…


747 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/29 17:24
age

748 :奥様は社長@いいのかこれで。:02/12/29 21:10
>677の続きです。

このゲームの1日目は死人が出ていないからこれはゲームで、一定の期
間が経てば、夫の太田も、その相方の田中も、そして自分の子供に近い
位に大事にしていた彼らの後輩に当たる芸人達も、シナリオ通りの自分
達の出番さえ終われば、他の芸人達と一緒に太田が目の前に真っ先に帰っ
て来て、『終わったぞ。あれ、本とふざけているよな』と自分にいつも
のように文句を言っているのだと信じていたのに。
 少なくても確実に分かっている夫の太田、せっかく移籍して芽が出て
きているのにと思っていた長井はこの目の前に帰って来ない。
 そして、番組中のテロップで流れ、そして事務所のFAXに送られて
きた死亡者名簿を読んだ限り、キリングセンス、GO・JO、がんすも名簿、
画面中を見た限りでは殺されたと見ても間違いないからこれも帰って来
ない。

749 :奥様は社長@いいのかこれで。:02/12/29 21:12
 ゲームの説明通りであるならば、このゲームの勝者は1人だから、今
の時点で生き残っているであろう、田中も、五番六番も、冷やし中華始
めましたも、自分の事務所所属の芸人は下手をしたら誰1人帰って来ない。
 今のこの立場──男である他事務所社長はほぼ全員と言っていい位マ
ネージャーや、複数のプロデューサーから聞いた話だけでも金銭か何か
で丸め込まれているらしいから信用できないとしても──。
 社長であるこの立場を無い物だと考えても、同じ芸人の妻は有名無名
含めて何人も、何10人もいる。
 そして、これを止めて、命があるだけでもいいから夫に返ってきて欲
しいと願っている芸人の妻達は表に出ないまでも何人かは確実にいるは
ずだから、その力を借りてこれ以上血を血で洗う惨状は何とかして終わ
りにして、せめて今生き残っている芸人全員は今いる島からこの日本に
帰ってきて欲しい。
 そこまで考えた光代はあることを思いついた。
 夫の太田は芸人の友人が多い方ではないからともかくとして、他事務
所所属の若手芸人の妻にも繋がりがあるはずの長井の妻にまず電話を掛
けようと思った。
「ミナちゃん所に電話掛けるわ。後、夏美ちゃん、田中が多分携帯デー
タうっかりして消去した時の為に使っていた別の電話番号書いてある名
簿あるでしょ、それも使って電話掛けて」
 側にあった電話に手を伸ばしながら光代は言った。

750 :奥様は社長@いいのかこれで。:02/12/29 21:17
「はい。裕ちゃんは携帯持って行ったみたいですけど、うっかり消しちゃっ
たらまずいからって、古い物もあるかもですけど、その分の名簿ウチに
あると思いますんで、引っぱり出して来ますから、15分くらい時間下
さい」
 夏美は一度家に帰って田中が大事に持っていた名簿を持ってくるから
と太田の自宅から出た。
「お願いね、田中の名簿はかなり人数多くあるはずだから、今こそそれ
を使わないと」
 1人取り残された光代は、彼女に電話を掛けなければとまず長井の妻
に電話を掛けた。
『もしもし、私。光代だけどミナちゃんいる? 』
 電話の音が数度鳴った後、長井の妻が電話に出た。
『はい、長井です。あ、社長お久しぶりです』
『お久しぶりね、ミナちゃん。あのバトロアが始まってから、事務所で
もミナちゃんに手伝ってもらう事も無くなってしまった物ね』
『そうですね……社長』
 返事をしたきり、長井の妻の嗚咽が止まらなくなった。
 それは、彼女の夫である長井も、このバトルロワイヤルでその命を失っ
ていたからだった。
 長井と結婚してからまだ年月はそれほど経っていなく、長井も下積み
から抜け出て各番組に出始めているというのに、これから先ようやくと
いう所なのにとその想いで胸が張り裂けそうになった。
『社長も、夫の太田さん、死んじゃってました物ね……死んだ芸人は長
井だけでは無いものですね……』
 嗚咽を入り混じらせて長井の妻は言った。

751 :奥様は社長@いいのかこれで。:02/12/29 21:21
『私も泣きたいわよ、泣き崩れられる物なら、泣き崩れたいわよ。私
のただ1人の、大事なピーちゃん、返してよ! 』
 自分が社長だからと必死になって押さえ込んできた物が光代の中で
あふれ出た。
『社長……』
『泣きたいわよ……』
 泣き崩れそうになりながらも、これだけは言わなければと光代は嗚
咽混じりに必死に平静を保とうとしながら、
『ミナちゃん、長井、あの時、携帯持って行ってたかしら』
 続けて言った。
『長井、携帯持って行ったみたいですが』
 多分携帯はいきなり番組中に拉致されるような形で連れて行かれたか
ら、形見離さずいつものように持って行っているのではないかと長井の
妻は言った。
『そう、だとしたら思いついた事があるのだけれど、長井の携帯がなかっ
たら使えないわね』
 若手の芸人の妻に連絡する道がもう八方ふさがりかと光代は諦めがち
に言った。
『長井の携帯がどうかしたんですか』
『長井のことだから、何人もの仲間の携帯の電話番号登録している筈で
しょ。だからね、その電話番号使ってお金掛かるの覚悟でね、奥さんい
る人もね、いるだろうからその携帯の電話番号全部紙に書き写してから
少し日数掛かるでしょうけれども探偵使って自宅の電話番号拾いまくっ
てその芸人さん達の奥さんに連絡取ろうと思ったのよ』

752 :奥様は社長@いいのかこれで。:02/12/29 21:23
そうすれば、私と同じ考えで、その奥さん達も全員ではないだろうけれ
ども、このバトルロアイヤルを止めたいと思う人もいるでしょう?
 だから──ミナちゃんも協力してくれる。
 光代は長井の妻の返事を待った。
『ひょっとしたら、という事もあります。この件に関しては私が勘違い
しているだけかも知れませんので、家中、長井の携帯があるかどうか探
してきます』
 ひょっとしたら、長井がうっかり携帯電話を家に忘れているかも知れ
ないと100分の1以下の確率に長井の妻は賭ける事にした。
『ミナちゃん、お願い。見つかっても、見つからなくても分かったらウ
チに来て』
『分かりました。芸人達に帰ってきて欲しいというこの気持ち、私と社
長とそして、多分夏美さんだけではないと私も信じますから、分かり次
第社長の家に行きます』
 長井の妻は分かりましたと返事をした。
『分かり次第来て。お願い』
『分かりました、社長。分かり次第行きますから』
 あわてて長井の妻はその電話を切った。

753 :奥様は社長@いいのかこれで。:02/12/29 21:25
今年は取りあえずここまでです。
月並みですが、良いお年を。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/29 22:33
乙です。

そう言えばキリセン、GO・JO、がんすは出てきませんでしたな。
ハギ可哀相。逆に阪田は達観してそう。

……とか書いてるうちに、
なんか彼らがどういう最後を迎えたか書きたくなってきちゃった…


755 :名無しさん@お腹いっぱい:02/12/29 23:09
>754
書いてほしいなぁ、と言ってみるタイタンヲタ。

>748-753
乙です!
妻たちの反乱となるんでしょうか。
続き楽しみにしてます。




「きぼん」って2ちゃん内では「希望します」「お願いします」って感じで
使われてるんだからいいと思うが。
厨にマジレススマソ。


756 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/29 23:44
社長奥様、格好良いー。
みっちゃん見逃せねえ。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/30 10:45
もうすぐ初代スレが立ってから一周年かい。
書き手の皆々様、今年1年本当にお疲れさんっした。

発起人の「戦士」とやらはとうの昔にこのスレの存在を忘れてるだろうな。



758 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/12/30 12:39
ライセンス書き手さん、大田の奥さんの書き手さん、蟹座さん
お疲れ様です。これから咲きどのような展開になるか楽しみです
さて、こっちはなんとか本文を書いてます
なかなか進行が進まないのは私が(以下略


759 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/31 09:27
一年間お疲れさまでしたと言うことでage

760 :コモ ◆hcbh0U7bsY :03/01/01 22:37
新年age

書き手さん、スレ住民のみなさん、今年もよろしくです。
そしてトリップ変えました。

761 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/02 19:22
保全上げ。

762 :新・集計屋:03/01/02 20:37
あけましておめでとうございます。そしてお久し振りです。
ここしばらく忙しかったのですがやっと書き込みする時間が作れました。

763 :新・集計屋:03/01/02 20:38
コモさま作成の専用サイトがあるのでいらんかもしれませんが
現時点(6−762まで)で確認出来る生存者50音順状況説明
<※付はコンビ・グループの未出の方>


あ行

浅草キッド 水道橋/玉袋 (ビートたけし追跡中・爆問太田の遺志を継ぐ?・3以降放置)
今田耕司 (DT松本一行尾行・ハリガネ待機中・トランシーバー所持・現在地E-5)
ウッチャンナンチャン 内村/南原 (生きて帰られないのを覚悟でビートたけしの元へ向かう事に・
 首輪をつけた人間が来ると鳴るアラーム所持)

か行

COWCOW 多田 (仕掛けつきビデオテープ3本と今田から貰った長槍所持・
  ハリガネ大上を刺した後、中田カウス・ボタン一行に発見される・生死不明)
カンカラ 入山/石田/松井/鈴樹/杉林 (鈴樹以外の4人喧嘩中・
  鈴樹、田上一行の元へ仲裁の手助けを求めに行くも元の居場所を失念・テツandトモと探索中)
木村祐一 (DT松本・田中と行動中・3で浜田に攻撃され右腕負傷・日本刀所持)
K2 堀部 (SABOTENの2人殺害・出刃包丁所持・相変わらず正気を失っている様子 )
ココリコ 田中 (DT松本達と行動中)
五番六番 猿橋/樋口 (爆問田中と行動中)
コント赤信号 石井 ※/小宮 ※

764 :新・集計屋:03/01/02 20:38
さ行

坂道コロコロ 松丘 (元フォークダンス2人と行動中・腰に爆弾を抱えているらしい)
ザ・ドリフターズ 志村けん(ダチョウ倶楽部肥後と行動中・銃器所持・チームを抜けようとした寺門殺害)
清水ミチコ (ビートたけしの元へ向かうUNの手助けをする・しかし彼らに死んで欲しくはない・
  「夢逢え」には今でも愛着を持っているらしい)
18KIN 大滝 (ノンキーズ白川殺害・S&W M36、ナイフ所持・ピートム桑原に自らが今村を殺害したことを告白)
陣内智則 (山下の死を目の当たりにした後、この戦場で何かを見つけるべく歩き続ける・武器なし)
スピードワゴン 井戸田/小沢 (飛石と鳥居を弔う・現状に悲観し心中?)
せんたくばさみ 能勢/加藤(感想・要望スレ3にて合流)/吉本 ※


た行

ダウンタウン 松本 (キム・ココリコ田中を引き連れ南の廃校へ・
  「生き残れ 南にある廃校で待つ」と書かれたメモ所持)
ダウンタウン 浜田 (松本追跡中・しかし目的は自分でも解らず・日本刀所持(切れ味は鈍っている)・
  ふかわ(死亡済)の作った生首を見て松本は死んだものと思い込んでいるらしい)
たけし軍団 井手らっきょ/ガタルカナル・タカ/グレート義太夫/
  そのまんま東/ダンカン(顔に熱傷)/つまみ枝豆/松尾伴内/ラッシャー板前
  (3から途中参戦・ビートたけしへの忠誠心は皆熱い)
ダチョウ倶楽部 肥後 (志村けんと行動中・志村に命じられ上島殺害)
田上よしえ (ダンディ、ユリQ、北陽伊藤と行動中・喧嘩中のカンカラ4人を仲裁しに行く途中・
 虻川の死から完全に立ち直れていない伊藤を気遣う・ヨーヨー所持)
ダンディ坂野 (田上たちと行動中・テツandトモ達と先にカンカラメンバーの元へ向かっていたが
 窪に落ち置き去りにされ戻って来た・存在を忘れられがち)
テツandトモ テツ/トモ (カンカラ鈴樹と、残りのカンカラメンバーの居場所を探索中)
電撃ネットワーク ダンナ小柳 ※
電通マン佐藤 (1でひたすら自分の未来について悩んでいた・その後放置)

765 :新・集計屋:03/01/02 20:40
な行

中田カウス・ボタン カウス(?)(ピーコに襲われていたハリガネ松口を救う)/
  ボタン(?)(隠れ家でCOWCOW多田に刺されたハリガネ大上を介抱中)
ネプチューン 名倉 (爆笑田中(と田中に憑依した太田)と一時接触・総元締めのいる本部を探索中)


は行

爆笑問題 田中 (太田憑依中・本人は気付いていない・談志を看取った後再び五番六番、冷中達と行動中)
ハリガネロック
  松口 (ピーコ(死亡済)に襲われ危機に陥っていた所を中田カウス(?)一行に救われる・
   途切れていた記憶が少しずつ戻りつつある?)/
  大上 (COWCOW多田に刺されるが中田カウス・ボタンとメッセンジャー黒田の一行に助けられる・隠れ家で治療中?)
ビートたけし (表向きのこのゲームの主催者・3から途中参戦)
ピーピングトム 桑原 (18KIN大滝に今村を殺したのは自分(大滝)だと告げられる・足など負傷)
130R 板尾 (千原jr.(現在死亡済)と接触後再び単独行動中)
冷やし中華始めました 高橋/能海/鈴木 (爆問田中と行動中)
元・フォークダンスDE成子坂 村田/桶田 (桶田が暫く単独行動していたが4−94にて再び合体、
  坂コロ松丘も・島内に有るガソリンスタンド、廃車置場を巡る・車を使って何かを起こす気らしい)
北陽 伊藤 (田上達と行動中・虻川の死から立ち直ったように振舞うもやはり無理をしている・刀所持)

766 :新・集計屋:03/01/02 20:41
ま・や・ら・わ行

マギー司郎 (審司と行動中・自分の秘密を知る長井を殺す為、攻撃を仕掛けるも返り討ちに遭う)
マギー審司 (司郎と行動中・一度死んだが師匠(司郎)の力によって復活(…))
メッセンジャー 會原 (ハリガネと合流・エンバーミングセット所持)/
 黒田(中田カウス・ボタンと行動していた・ピーコに襲われていたハリガネ松口と相方會原を救う)
森三中 大島/黒沢/村上 (6‐185にて合流)
ユリオカ超特Q (田上達と行動中)
レギュラー 松本 (人目につかない洞窟で毎日日記をつけている)


計69名(たぶん)


◇番外◇
小薮千豊(元ビリジアン・ゲームに参加した芸人達の帰りを待っている)
高田文夫 (主催側の人間・島内の本部にいたが坂コロ林(死亡済)銃撃後移動・
 島からは離れていない?)
りあるキッズ (何者かの手により、ゲームのリストから外された・
  残された自分達だけでもこの国で芸を続け、芸人の魂を受け継ごうと決心をする)
太田光代 (爆問太田(死亡済・田中に憑依中)夫人で事務所社長・このゲームを一刻も早く終わらせたい)
夏美 (爆問田中夫人・太田光代と共にゲームを終わらせるために行動を起こす)

767 :新・集計屋:03/01/02 20:42
今現在、専属書き手さんのいる芸人

・ウッチャンナンチャン、清水ミチコ
・田上よしえ、テツアンドトモ、ダンディ坂野、ユリオカ超特Q、ダンディ坂野、
  カンカラ、北陽 伊藤
・志村けん、ダチョウ倶楽部 肥後
・ハリガネロック、メッセンジャー、中田カウス・ボタン、COWCOW多田
・爆笑問題 田中、五番六番、冷やし中華始めました
・18KIN 大滝、ピーピングトム 桑原
・森三中
・陣内智則
・スピードワゴン
・太田光代、夏美(非芸人)


志村&ダチョウ肥後、森三中、陣内は最終書き込みから3ヶ月以上経っております。

768 :新・集計屋:03/01/02 20:44
作中未出芸人の一部
(若手系)
アメデオ/粋なり/おはよう。/怪人社/カリカ/キャン×キャン/
グレートチキンパワーズ/じゃぴょん/タカアンドトシ/チープスープ/ちむりん/
チャイルドマシーン/ニブンノゴ!/ハローバイバイ/ブラザース/ペナルティ/

(中堅・大御所系)
大橋巨泉/チャーリー浜/野沢直子/間寛平/
歌丸・楽太郎・山田くん以外の笑点メンバー (円楽/小遊三/好楽/木久蔵/こん平)


以上、間違い・見落としありましたら、修正お願いします。

※中田カウス・ボタンの項は文章中からは判別が出来なかったので
>>765のような表記になりました。書き手さんすみません。

769 :新・集計屋:03/01/02 20:51
とりあえずこれも載せておこうかな。

5−758〜6−762までの死亡者
(過去ログからの再掲・時間を遡って書かれた話・本編とは別Ver.など
既に死亡者として名前の挙がっている参加者分は省いております)

アンジャッシュ 渡部/アンタッチャブル 柴田・山崎/おすぎ/がんす 宮地・藤田/
キリングセンス 河崎・萩原/くりぃむしちゅー 上田・有田/GO・JO 阪田・吉見/
コント赤信号 渡辺/SABOTEN 山浦・星野/三瓶/ダチョウ倶楽部 寺門/立川談志/
飛石連休 岩見・藤井/鳥居みゆき/長井秀和/ノンキーズ 白川/ピーコ/
B21SP デビット伊東/ふかわりょう/福田哲平(ゲームには不参加)


Vol.1から現在までの死亡者総数 375+α人

770 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/02 21:28
>新・集計屋さん
細かくてすみませんが、上記の夏美さん所は文中の流れで説明入れなかっ
たのですが、夏美さんは爆問田中の奥さんなので田中夏美といれてくれる
とすっごく有り難いです。

とともに保守sage。

771 :新・集計屋:03/01/02 21:47
>奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo さま
すいませんでした。次からは修正しておきます。
夏美さんが田中の奥さんだという事は
読んで判っていたのですが、芸人経験の無い一般の方なので、
どうしたもんかと考えた結果でした。ちと考え過ぎたかな(w

772 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/02 21:50
>771
良く読んだらその通りですねスマソ。
後、さっきの書き忘れなのですが、長井の奥さんも名前入っていないような
気がするので、スマソついでによろしくお願いします。

773 :新・集計屋:03/01/02 22:11
>772
重ね重ねすいませんです…そちらも修正しておきます。
そして自分も書き忘れ。
祝・初代スレ誕生から一周年!
この日に間に合わせる為に先月末から頑張りますた。
2年目に突入ですが書き手の皆さま、がんがって下さいね。

774 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/02 22:27
>>新・集計屋さん
リスト作成お疲れです。
私も頑張らなければ…
それにしてももう1年が経ったんですね(初代スレ誕生から)
あんがい昔の様であっという間。(謎)
まぁ、とにかく今年もがんばります。

775 :コモ ◆hcbh0U7bsY :03/01/02 23:53
新・集計屋さん、乙です!
参考にさせていただきます!

初代スレが立ってから、まだ1年しかたっていなかったんですね。
自分、9月頃からの参入なもので知りませんでした。
1年でずいぶんたくさんのお話が・・・。
今年も良いお話がたくさん読めますように。
書き手さん方、期待しております。

776 :名無しさんお腹いっぱい。:03/01/04 02:21
ageとこ

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/04 02:35
堀内健さんは出ましたか?

778 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/04 13:01
>777
2辺りで泰造に差されてお亡くなりではないかと。

念の為にトリップ付けましたと呟きつつ、>>752からの続き。

 後、私には何が出来るだろう。
 光代は思った。
 あ、ピーちゃんのパソコン! ノートパソコンのG4! 
 太田が物の中で一番大事にしている物の名前を思い出した。
 あのパソコンの中には、太田が仕事上でやりとりしている各出版社の
メールアドレスが全てその中にある筈だと思いついた後、若手ベテラン
全ての芸人の妻を集めきり、更に芸人の妻以外にもこの件には同調して
いない人間も芸人の妻以外にもいる筈であり、それを集める為にも、太
田がエッセイなどを連載している複数の出版社もこのまま優勝者が決ま
るまで血を血で洗うバトルロアイヤルを静観していられる訳がないのだ
から、それで人を集められないかと光代は考えた。

779 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/04 13:08
更にここまで大がかりなのは、私1人だけでは絶対無理だけれども1人
が2人になり、2人が3人と繋げていってこれを全国的に止めようと運
動を繰り広げれば、最終的にこのBL法を決めた政府も考え直すのでは
ないかと続けて考えた光代は、今考えた事を実行に移そうと手にメモ帳と
ペンを持ったまま太田の書斎まで階段を駆け上がった。
 ピーちゃんのパソコン……。
 ピーちゃんが私の許可無しにアダルトサイト見て、腹が立つからとピー
ちゃんを何度か殴った後で叩いたりして壊れるからとあわてて止めようと
したピーちゃんを無視して八つ当たりをしたあのパソコン……。
 あった!
 光代は目の前にある、使っている主がいないが故に少しホコリがかぶっ
ていたPC、PowerBook G4を見た後で自分はそのパソコンの
使い方は分からないけれど、とにかく今はこれを使わなければと、今いる
人間で事務所の事務員以外にPCを使える人間が誰もいない以上、このパ
ソコンが壊れてもいいから出版社のメールアドレスだけは調べ上げなけれ
ばと目の前のPCの電源を入れると、OSXの画面が見えた。
 目の前で高崎が太田にその使い方を教える為に指導していたその場にい
た光代は、必死になってその使い方を思い出しながらタッチパッドを必死
に触ってカーソルを移動させ、右クリックに当たる右側のトラックパッド
を触ってからメールソフトの画面を開いた。
 もう少し、メールアドレスさえ開いてそれを全部開いてメモして、事務
員に文面作ってもらってそれさえ出版社等に送ってもらえば……。
 分からないままに光代はそのメールアドレス、太田のツテのある出版社
10数社全てをメモに引き写してPCの電源を切ってから、長井の妻と夏
美が家に来るまで1階の居間で待った。

780 :蟹座:03/01/04 17:19
新年おめでとうございます。
そして新・集計屋さん、おつかれさまです。

ところで、みなさんにお聞きしたいことが。
>>763にあがっているUNの持っているアラームのことなんですが、
これって(内村の)武器扱いなんでしょうか?
過去ログ読んだんですが、はっきり誰の武器と記述がなかったので、
こちらで勝手に内村に武器(実際には武器としては使いません)を
設定して話を書いてしまいました。

実は今日ここを見るまではそのまま流してしまうつもりでいたのですが、
せっかくまとめて頂いたものをまるっきり無視するのも
どうかと思いましたので。

そのままいっちゃっても大丈夫でしょうか?


781 :名無しさんお腹いっぱい。:03/01/04 20:57
>780
いっそのこと壊れたって設定にしてしまうとか・・

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/04 21:02
西田さんの高校時代面白いなあ。
なんか、厨房とか工房の頃って何かに夢中になってマネしちゃうんだよね。
なにはともあれ、いい友達できてよかったよ。相方さん、名前わかんないけど。
どういう経緯で知り合ったのかわかんないけどさ。そのおかげで笑わせてもらった。    

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/05 19:41
XVUp.wHBSoさん。
読み手の勝手な注文で恐縮なんですが、
もう少し1つの文章を簡潔にしていただけるとありがたいのですが…


784 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/06 13:27
あげ

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/06 14:28
>783
同じく

786 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/06 21:59
保守!

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/07 01:50
>>778 ありがとうございます。これからもがんがって下さい。

ホリケン死んじゃったか…

788 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/07 20:43
あげ

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/07 20:50
おぎやはぎって出てますか?

790 :名無しさんお腹いっぱい。:03/01/07 20:56
>>789
もう死んだよ。

791 :  :03/01/07 22:55
質問の前にちゃんと過去ログ読めよな。
何の為に保管サイトがあると思ってんだよ。

792 :名無しさんお腹いっぱい。:03/01/07 22:58
>791
まぁまぁもちつけ。

初心者の方々、保管サイトはこちら↓
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/07 22:59
ダウンタウン松本の続きが見たい・・・。
隊員さんってもういないのかな・・・。

794 :名梨:03/01/08 01:35
涙でくしゃくしゃになりながら雑木林の中を駆け抜けていく村上。
頭の中は真っ白で、逃走本能だけが足を動かしている。
ただ前を見て走り続ける。
その時、
「あっ!」
足が窪にはまり、村上はバランスを崩した。
そして、そのままドシャッと勢いよく転倒してしまった。
「っ…うう…」
すぐに村上は立ち上がろうとしたが、足に力が入らない。
「は、早く…早くっ…」
心では必死に立ち上がろうとしても、体が言うことを聞かない。
腕はガタガタと震えている。
「早く…逃げなきゃ…」
焦る村上の脳裏にあの情景が浮かびあがった。
ほんのついさっきの出来事。
銃を向ける黒澤。
倒れる大島。


795 :名梨:03/01/08 01:38
>794
大島と村上は黒澤の方へ走りだした。
しかしこちらを向いた瞬間、黒澤は銃を向けた。
「!?」
二人の体が一瞬にして固まった。
相方が自分に銃を向けている。
信じがたい、信じたくない光景。
辺りは気味が悪いくらいに静か。
「……おい…何やってんだよ」
大島が低い声で尋ねる。
村上は出したくても声が出ない。
「……ら。」
黒澤がボソボソと小さい声で何かを言った。
「はあ?!」
「生き残るんだから!!あたし、絶対生きて帰るんだから!!!」
黒澤の声が響きわたると、辺りはまた静まり返った。
「じゃあ、お前はよ、平気で人殺せるのかよ。」
「…当たり前じゃん。生き残ろうと思えば何だってできるんだから。」
「じゃあできるんだったらやってみろ!!!」


796 :名梨:03/01/08 01:41
補足です。抜けてました。スマソ。
794は>>185です。


797 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/08 13:13
SPW続きが読みたいので書き込みage。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/08 13:39
書き手さん達、いつもいつも素晴らしい文章をありがとうございます。
これからもがんがってください。応援してまつ。

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/08 22:47
>>794-795
ん?大島死んだってこと?
続きが楽しみだ

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/09 00:49
何気に一年以上続いてるんだなぁ。この話。
これからも書き手さんに期待。

801 :山崎渉:03/01/09 09:00
(^^)

802 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/09 15:02
あげ

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/09 22:09
ほとんど揚げ足取りに近い無粋な指摘だけど、
これって季節はいつなの?
雪山が出てきたり、
「こんなところで寝たら凍え死ぬ」という台詞があったかと思えば、
蝉が出てきたり…
まさか数ヶ月もゲームが続いてるわけはないよね?

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/09 23:29
>803
9月中旬で夜は冷え込む…って感じじゃあれかな?

805 :名無しさんお腹いっぱい。:03/01/09 23:51
>803
ネタスレなんだから、あんまり気にしない方が楽しめると思いますよ。
と言いつつ自分も気になってましたが(w
最初から設定を決めて始まったものではないし
合わないところがあるのはしょうがないと思います。

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/11 05:07
1周年おめでとうっす。長いなッ!コモさんもいつもありがとうです。
いまさらながらいつここ号泣しますた。

もしこれが終了したら次回はものすごい設定細かくしてやりたいですね!

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/11 06:12
スピードワゴンの続きが気になるよぉ!

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/11 08:37
ふと思ったが、坂コロ松丘の「腰の爆弾」は単に腰痛の比喩ではないかと。
昔どっかのライブで腰痛持ちだと聞いたことがあった気が…。

809 :名無しさん@お腹いっぱい:03/01/11 22:18
そういえば
長井が死んだのにユリQの反応がまだない・・・

810 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/11 22:26
>>809
多分伊藤ちゃんの事が片付き次第描く予定でいます。
しかし、自分はシリアスが苦手なため出来はヘボいかもです。
はぁ・・うまくかけるかな・・。


811 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/11 22:36
>783 >785
もう少し文章を簡潔にですか…勿論努力はさせていただきますがスマソです。
それと◆XVUp.wHBSoはトリップなんですよ(汗)。ゴメソ。


812 : :03/01/11 23:04
コモさんの保管サイト
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/
↑の掲示板にて、今後の展開に多大な影響を与える事必至の提案がなされています。
是非皆様のご意見ご感想をお寄せ下さい。






813 :新人@あけおめです。(遅:03/01/12 12:49
>>475 の続きです

“随分とかっこいいじゃないですか?オザーさん。”

ああ、本当にこれは漫才のようだ
ひとつのマイク、板張りの舞台、10分足らずだが客の目を独占できているという快感
混ざって、ぐちゃぐちゃになって、井戸田(スピードワゴン)の脳髄を侵食し始めていた

 引き金を引け!
 殺せ、殺せ
 殺すんだ

 相方を、そして自分自身を


 それがお前と、この国の芸人全てに課せられた試練だ
 日本中全ての人間が、お前とその相方の死を期待しているんだ
 芸人冥利に尽きるだろ?ほら……やれよ


頭の中に響く声……少し癖のかかった…誰だ?
嫌な笑い方をしてやがる

自分たちの漫才で、会場全ての人間を…いや、このちっぽけな島国の住民の全てを笑わせる
それが自分たちの夢であり、目標であったはずなのに…。
それを可能とする舞台を目指して、一歩一歩ながら着実に歩いてきたはずなのに…。

それが、何か…いや、とんでもなく違った形で達成されることになるだなんて…

814 :新人@あけおめです。(遅:03/01/12 12:50
「くそっ……」

右手が細かく震える。
小沢の心臓を狙っているはずの冷たい鉄の筒は、あまりにも頼りなく目標を求めるように彷徨うばかり

それが、井戸田の心理をそのまま投影しているようで、小沢にはとても滑稽に見えた


「…なに躊躇してんだよ…」


なんの恐れもなく井戸田の方へゆっくりと近づき、銃身を掴んで自分の胸へと引き寄せる


「いいか」


―最後まで芸人としてお茶の間に歪んだ笑いをお届けする。っていうのも一つの死に方だ
 でも、このまま一芸人として死ぬか、敗者復活戦で這い上がるか…
 それを選ぶ事だってできるってことぐらい、自分の頭で考えろ
 何をやったかってことなんて重要なんじゃない、やろうとしたかしなかったかが重要なんだよ


ふふん。と小沢はまた笑って見せた

「こっから先は、自分で選べ」


いつものような笑みをもちながらも、なにか芯のようなものを据えている
今までに見たことのない、小沢の顔だった

815 :名無しさんお腹いっぱい。:03/01/12 13:10
深作監督追悼age

>新人さん
乙!
オザーさんカコイイ!

816 : :03/01/12 13:38
新人さん待ってました
乙です!

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/12 14:21
新人さん乙です。スピワ待ってました〜!
素晴らしいです!カッコイー!

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/12 21:35
待ってました!ステキ〜

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/13 00:13
素は甘えたキャラとかいわれてる小沢さんが、ハンパなしにかっこいいです!
独白的な部分でも、小沢さんはきっと淡々と言ってるんでしょうね・・。
新人さん、お見事です。

820 :コモ ◆hcbh0U7bsY :03/01/13 04:55
まとめログ置き場
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/
におきまして、時間軸の考察を始めました。

詳細は上記サイトの掲示板「時間軸考察スレ」をご覧下さい。
どうぞご協力お願いします。

821 :蟹座:03/01/13 17:18
>>781さん、ご意見ありがとうございます。

 特に反対の書き込みもないようなので、そのまま流します。


822 :蟹座:03/01/13 17:19
>>739の続き

 黄昏刻。
 ビートたけしの縄張りの境界付近で、
 内村と南原、そして清水の3人は最後の打ち合わせをしていた。
 既に必要な準備を終え、時計を合わせ決行の時を待つ。
 「防弾チョッキはおまえが着ていけ」
 「でも、」
 南原が差し出す防弾チョッキを受け取ることに内村は躊躇した。
 これは盾となる南原の方にこそ必要なのではないだろうか。
 「おまえがたけしさんに会いたいんだろ?」
 南原が内村の目を見る。
 「オレは付き合うだけなんだから、おまえが着なきゃ、意味がないよ」
 南原は防弾チョッキを内村に押し付けた。南原の目を見て内村は黙って頷く。
 「その代り、オレはこれを持っていく」
 南原が手にしたのは有田が置いていったブーメランだった。
 「とにかく、時間を稼がなきゃならないからな」
 用意したのは近隣の民家から物色してきた金物のバケツに
 お湯の入ったペットボトル数本、
 そして内村がザックから取り出したのはダイナマイトだった。


823 :蟹座:03/01/13 17:20
>>822
 「こいつを使う時が来るなんてな…」
 内村は複雑な思いでそれを見る。ダイナマイトは内村に支給された武器だった。
 2本まとめて縛り付け、それを清水に渡した。
 「いいかい、ミッチャン。絶対に無理しちゃだめだよ?」
 「導火線に火を付けたらその場からなるべく遠く離れて、
 絶対に戻って来ちゃだめだぞ」
 内村と南原が念を押すのに清水は頷いた。
 「うん、わかってる」
 「じゃ、オレたち行くわ」
 ザックを背負い南原が軽く手を振った。
 「じゃあね、ミッチャン。気をつけて」
 内村の笑顔が遠ざかる。
 
 別れはあっけないほどだった。
 
 ダイナマイトを握り締め、清水は二人の後ろ姿をじっと見送った。
 ウッチャンナンチャンのこの姿をその目に焼き付け、生涯忘れることのないように。

 そして、30分後――――。
 運命の導火線に火が付けられた。


824 : :03/01/13 17:20
http://moro-urabon.fans-club.com/
高画質裏本(完全無料)

825 :蟹座:03/01/13 17:21
>>823

 どおぉん!
 
 という地に響く突然の爆発音に、建物の中にいたたけし軍団は色めき立った。
 「何だ、今の?!」
 「南の方に煙が見えるぞ、近い」
 「山火事になってるとまずい。様子を見にいくぞ」
 万一に備えグレート義太夫と松尾伴内、そして負傷して床についている
ラッシャー板前を隠れ家に残し、そのまんま東、ガダルカナル・タカ、
ダンカン、つまみ枝豆、井手らっきょが外へ駆け出していく。
 偵察隊の姿が全員見えなくなるのを確認して、辺りに身を潜めていた
内村と南原は行動を開始した。
 窓のない建物の東側に簡単なカマドを作り、金物バケツにペットボトル
の湯を入れて沸騰させる。多少乱暴だが足止めに熱湯を使おうという作戦
だった。使いきったペットボトルには近くの小川から予備に水を補給しておく。
 偵察隊の一番手が帰ってくるまでは、山道で傾斜があることを考慮しても
往復せいぜい10分弱。それまでに準備を終えなくてはならない。あとは
戻ってくる時間差を利用して一人ずつ倒す算段だった。


826 :蟹座:03/01/13 17:22
>>825

 バケツの湯が沸騰した。
 
 内村と南原は互いの目を見る。
 そして、どちらからともなく無言で頷いた。
 
 内村が南に面した建物の入り口に向かう。2階の窓から見張りをしていた
松尾伴内と目が合った。建物の中で何かをわめく声。階段を降りる音。
 松尾が入り口から出てきた。内村が脇から飛び出し、鳩尾の辺りに膝蹴り
を入れる。倒れたところを南原が押さえ込んだ。
 「早く、行け!」
 南原のしかめっ面がチラリと視界を掠めたが、それには構わず内村は
建物の内部に向かって突進した。

 後ろは振り向かない。あとは南原がなんとかする。
 
 それは18年間培ってきたお互いに対する信頼の証だった。


827 :蟹座:03/01/13 17:23
今回は以上です。
続きます。


828 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 01:23
>>522-527>>591-595の話読んでて思い出したこと

陣内は大阪ローカル番組ぷいぷいの月曜でおすぎと一緒に
出てたことを思い出した たまにおすぎさんにいじってもらってる
陣内がおすぎさんの衣装をうっかり着てから
役に立つかなぁ ここの方々に怒られそうでこわいです

829 :通過@19:03/01/14 14:20
集団催眠編バカリズムはまだ書かれてないですよね?

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 16:08
>>829
書かれてないですよ

831 :通過@19:03/01/14 17:49
>>830
ありがとうございます。
ちょっと書いてみたんで載せてみます。
集団催眠編「バカリズム・松下」です・・・。

832 :通過@19:03/01/14 17:54
...俺は...。

撃たれた時の痛み。
けれどなにより、薄れていく意識の中で
ぼやけてく視界の中で見えたあの顔の方が自分をもっと苦しめる。
なぜかあの時、あの顔だけははっきり見えた。

ヒデ...。

完全に目を覚ます瞬間
夢と現実の狭間で松下がつぶやいた名は
紛れもなく相方・升野の名前だった。

天井?

目が開いて最初に視界に飛び込んできたのは
なぜかどこかで見たことのある懐かしい天井だった。
ゆっくりと起き上がってやっとここが体育館だということを知る。
おかしい。
なんでこんなところにいる?
俺は死んだんじゃないのか?
ここが天国?そんな馬鹿な話あるわけがない...。


833 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 19:25
>831-832サン
さわりで寸止めでつか!イケズー
続き楽しみにしてます

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 19:48
集団催眠編は読んでて本当に救われるな。

835 :書き手見習い:03/01/14 21:13
集団催眠編で( ´Д`)ナゴミーのところを引きずり戻してしまってすみません。
大滝編少しだけ進めましたので書き込みさせていただきます。

836 :書き手見習い:03/01/14 21:16
>537
「俺が久仁さんを殺したんです。」
大滝のその言葉は、予想していたとはいえやはり桑原に大きな打撃を与えた。
言葉がすぐには出てこない。
「俺が、殺したんです。」
大滝は言い含めるように、もう一度ゆっくりと言った。
「なんで・・・。」
それだけ言うのがやっとだった。
「どうせ死にかけだったんですよ。だから楽にしてあげた。
フイ打ちだったから苦しまなかったと思いますよ。」
死んだことにも気づいてないかも、と大滝は少し笑った。

「・・・。」
大滝の言葉に受けた衝撃の後、桑原には不思議と何の感情も湧いてこなかった。
感情の回路が麻痺してしまったのかもしれない。
実際、今。この時に。一体どのような感情が正しいというのだろう。
怒り?悲しみ?どんな感情も、この非日常を表すには足りない気がした。

「ねぇサダさん。俺、いい事したでしょう?」
そう言った大滝の笑顔が、桑原にはなぜか痛々しかった。


837 :書き手見習い:03/01/14 21:18
>836
「・・・ありがとな。」
さんざん頭を働かせた挙句、桑原の口から出てきたのはそんな言葉だった。
他に何が言えるだろうか。
「あいつ苦しんでたんやろ。楽にしたってくれて、ありがとう。」
嫌味ではない。本気でそう思っていた。
しかし大滝はひどく裏切られたような顔をした。
「俺のこと恨まないんですか?」
「あいつにとって、それがいちばん良かったと思う。」
「・・・。」

「なぁ、聞いてええか?」
大滝は視線だけをこちらに向けた。
「久仁人は、何で死にかけてたん?」
知らない可能性もあるが、聞くだけはと思い尋ねた。
「・・・原田さんに切られたって言ってました。」
「原田って・・・泰造か!?」
大滝が頷く。
「他にも何人か原田さんに切られたみたいでした。
久仁さんが言うには、原田さんはもう頭おかしくなってるって。」

838 :書き手見習い:03/01/14 21:21
>837
もう事実は桑原の理解の範疇を超えていた。
「泰造が・・・」
力なく呟く。
もう、たくさんだ。
こんなゲームさえなかったら・・・。
誰もが一度は思ったであろう、無力な仮定が頭に浮かぶ。
こんなゲームさえなかったら誰も死ななくて済んだはずだ。
久仁人も山崎も白川も死ななかったし、泰造も人を傷つけるような奴ではなかった。
そうだ、目の前に立つ大滝だって、ひねくれていて毒舌ではあったけれど
そのくせ純粋で根はまっすぐで、相方を大切にする、そんな人間だったはずだ。
このゲームが全てを変えてしまった。

そこまで考えて、桑原ははたと気づいた。
「なぁ、ズミはどうしたん?」
桑原が出したその名前に、大滝のまとう空気が急に張りつめたのがわかった。

839 :書き手見習い:03/01/14 21:22
今回はここまでで。
お目汚し失礼しましたー。

840 :名無しさん@外の世界:03/01/14 21:26
吉本新喜劇 それは吉本の古い歴史の中でも多大な功績を残してきた。
そのせいか否か、お笑いバトルロワイヤル以前に吉本によって
新喜劇劇団員は芸人から俳優のカテゴリーに替えられていた。
しかし、石田靖や山田花子といった新喜劇以外のタレント活動も盛んだった劇団員は
強制的に参加していた。
「おはようございます。川畑さん。」
「ウッス 小薮。 お前 次の公演の練習してきたか?」
「・・・・・・」
新喜劇はギャグなどのお笑い要素を薄めた形に変化していた。
それでも台本には政府のチェックが入り、公演中も監視員がついていた。
「川畑さん、知ってはりますか?」
「なんや。」
「知り合いの構成作家に調べてもらったんですけど・・・・
内場さん亡くなりましたよ。」


841 :名無しさん@外の世界:03/01/14 21:26
「!?」

「ほんまか?小薮?」
他の劇団員達が集まってくる。
「内場さんだけやない・・・辻本さんも未知さんも・・・ヒロさんだってめだかさんかって
みんな死んでしまったんですよ!」
顔を伏せたまま小薮は声を張り上げた
「そんな・・・」
泣き崩れる劇団員達
呆然と立っている川畑に向かって小薮は続けた
「川畑さん・・・。ほんまに俺らこのままでいいんですか?
内場さん達の仇とらなくてもいいんですか?」
「そんなこと言うたかて・・・今の俺らに何が出きるっていうんや?」
川畑は小さく呟いた
「川畑さん。俺らは芸人や。俳優やアイドルなんかと違う。
笑いで勝負してるんや。笑いで飯食ってるんや。それのなにがいけないんですか?
どうして内場さん達は理不尽に殺されないとあかんのですか?
どうして俺らは笑いで勝負する事ができないんですか?」
全てを言い終えた後、小薮はうずくまり、泣いていた。
「小薮・・・・」
劇団員の間には重苦しい空気が漂っていた


842 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 21:53
書き手さん方、乙ですage

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 23:49
くそうー!政府のやつらめ、国家のイヌがぁー!!!(書き手さん乙です!)

844 :通過@19:03/01/15 13:49
>>832続き

バカリズム・松下敏宏さんですね」
あきらかに場違いな明るい声で女が話し掛けてきた。
白衣を着た、まるで給食当番のような格好をしている。
戸惑う松下のことなど気にもとめずに
女はすぐにいくつかの問診を始めた。
「...はい結構です。お疲れ様でした」
問診が終わると、男は松下に「失格」と書かれた
ワッペンを渡した。

今まで松下が見てきたこと
体験してきた事全てを否定するかのような女の
明るい笑顔が余計に松下を混乱させる。
「あの...、これ、どういうことですか?」
「これは集団催眠実験なんですよ。芸人さん皆さまに参加していただきました。
これ以上はあまり詳しく言えないんです」
それだけ言うと女は立ち去ってしまった。

845 :通過@19:03/01/15 13:51
>>844続き

あまりにも説明が足りない。
俺が体験してきたついさっきまでのこと
それが全部催眠?俺が見せられてた夢?
どういうことなんだよ一体。

立ち去る女の後姿を見ながら、松下はなんとか全てを理解しようと試みた。
そして挫折した。
もう怒る気力もない。
ただ体中にひどい疲れが残っただけだった。

あれは全て夢。
催眠実験とかで見せられた幻。
けれどあまりにもリアルで
撃たれたあの感覚がまだ少し身体に残っている。
そして、あいつ...。

ふと自分の横を見ると、あの顔があった。
自分を真っ先に殺しに来たあいつ。
静かに、まるで死んだように眠っている升野を
見ているうちに、再びあの記憶が蘇った。

憎しみに支配された感情。
それを表すかのような、自分の身体を突き刺すほどの鋭い目。
顔は無表情だったが
あきらかに松下に殺意を抱いていた。
 
けれど松下は升野に怒りを覚えることはなかった。

ヒデ...。


846 :通過@19:03/01/15 14:09
>>845続き

振り向きざまに見た、死ぬ直前に見た升野の顔。
あの顔、あの目は
憎しみのほかに
もっと別の感情が入り混じっていたことに
松下は気付いていた。

俺はなんて事をしたんだろう。

そう、撃たれて、体中の意識がなくなって
意識が吹っ飛ぶあの瞬間にも
確か同じことを思った。
誰かを殺すことでしか生きる権利を得られないあの状況の中
一人はつらくてつらくてたまらなかった。
スタート時にしたかったこと。
それは仲間を求めることだった。
誰かと合流したかった。

その気持ちを抱いたのは、俺だけじゃない。

「待ってください」
音のない体育館に松下の声が響き渡る。
女がその声に振り返る。
このままじゃ終われない。
終わらせちゃいけない。
どうして俺は、あいつを信じられなかったんだ。
もう一度行かなきゃ。
あの場所に。あいつの所に。

「もう一度催眠かけてもらえませんか」

847 :通過@19:03/01/15 14:13
>>846
すいません、「体中の力がなくなって」に訂正ですm(__)m

848 :通過@19:03/01/15 15:14
>>846改正版から

振り向きざまに見た、死ぬ直前に見た升野の顔。
あの顔、あの目は
憎しみのほかに
もっと別の感情が入り混じっていたことに
松下は気付いていた。

俺はなんて事をしたんだろう。

そう、撃たれて、体中の力がなくなって
意識が吹っ飛ぶあの瞬間にも
確か同じことを思った。
誰かを殺すことでしか生きる権利を得られないあの状況の中
一人はつらくてつらくてたまらなかった。
スタート時にしたかったこと。
それは仲間を求めることだった。
誰かと合流したかった。

その気持ちを抱いたのは、俺だけじゃない。

「待ってください」
音のない体育館に松下の声が響き渡る。
女がその声に振り返る。
このままじゃ終われない。
終わらせちゃいけない。
どうして俺は、あいつを信じられなかったんだ。
もう一度行かなきゃ。
あの場所に。あいつの所に。

「もう一度催眠かけてもらえませんか」

849 :通過@19:03/01/15 15:16
>>848続き

まさか再びあの世界に戻ろうなんて
考える奴がいるわけないとでも思っていたんだろう。
松下の声を聞いた女は、驚いた顔でこちらを見ていた。
「...あの、それはちょっと...」
「無理なこと言ってるのはわかってます。
でも、もう一回だけできませんか?」
「えっ...いや、あの....」
困り果てる女に、なお松下は頼み込む。
「生き返らせろって言ってるんじゃないんです。
ただ話ができたら、こいつと少しだけでも話を
させてくれるだけでいいんです」

850 :通過@19:03/01/15 15:26
>>849続き

普段こんなに熱くなることなんてなかった。
強く、強くこうしたいっていう考えを持つ事なんて滅多になかった。
ネタもあいつが書いてくれた。
俺は全部あいつに任せていた。
それだけ俺は、あいつの才能を認めてて、信頼していた。
なのに...。

「だめですよ。話なら彼が失格になってから...」
「それじゃ遅いんですよ!お願いします。
向こうでこれが催眠実験だったなんで絶対ばらしたりしませんから」
「.....」
女は眉間に皺をよせ、大きくため息をつく。
「誰がこれやってるんですか?会わせてください。
僕が直接頼みますから」
「あっ、いや、んー、ちょっと、ちょっと待っててもらっていいですか」
主催者に会わせるのはさすがにまずかったのだろう。
女はその場にとどまる松下を確認すると奥へと消えて行った。

851 :通過@19:03/01/15 15:35
>>850続き

「向こうに行っても、生き返ってもう一度参加なんて出来ませんからね」

戻ってきた女の最初の一言で
松下はもう一度升野に会えることを知った。
「ありがとうございます」
「意識だけを飛ばすような...なんていうんでしょう。
催眠をかけられてまたあの世界に行っても、あなたは
死んだことになってますからね。肉体はないと思ってください」
「全然いいです。話ができればそれで」
催眠というものを信じるか信じないか。
この実験は一体何のために行われたのか。
考えれば考えるほどいろんな疑問が思い浮かぶ。
けれど今はそんなことはどうでもよかった。
俺はあいつに言わなきゃいけないことがある。
やらなきゃならないことがある。
「ホント特別ですからね。本当は絶対認められない
ことなんですからね」
あきらかにイラついている女は
松下を軽く睨み付けると、目隠しを付けた。
「ちょっと待っててください」

それからのことは松下自身何も覚えていない。
ただ確実にわかるのは、この意識が
残酷に変わり果てた相方・升野の元へ届いたということだ。

852 :通過@19:03/01/15 15:38
終わりです。
長くなりました。ごめんなさい(+_+)
初めて参加だもんでなんかてんやわんや...

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/15 18:47
>852
乙です。
升野編と合わせて読むと、「そうだったのかー!」って感じ。

854 :コモ ◆hcbh0U7bsY :03/01/15 20:52
書き手さん方、おつです。

時間軸考察のまとめをUPしてみますた。
結末へのとっかかりとなりますので、
ROMの住民さまも、お暇がありましたら是非ご参加を。
下記URLの掲示板で行っております。

ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

855 :今泉の集団催眠編を書いた者ですが。:03/01/15 20:54
>838
書き手見習いさん、乙です!
うわー、またいいところで…w
これからも楽しみにしていますage。
狂っててスマソ。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/15 21:15
コモさんも乙です。私も時間軸考察してみようっと。

857 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/15 21:37
>>779の続き。
説明文がないから、読むのは多分楽だと思いたいのですが。

ピーンポーン。
「はーい」
 チャイムの音がなったので光代は玄関に出た。
「社長、取りあえず裕ちゃんがメモしてある住所、全部持ってきました」
 帳面になってるかと思ったら、殆どメモ帳に走り書きみたいになって
ましたけど……。
 走って光代の家に戻って来たのだろうか、少し息切れをさせて夏美は
言った。
「田中だから、ひょっとしたらアウトだと思ったけどあって良かった…
…」
 光代はほっとした顔で夏美の顔を見返した。
「社長、お茶でも入れますからゆっくり座ってて下さい」
 勝手知ったるはと夏美は台所の棚から二人分のコーヒーを出そうとした。
「あ、ちょっと待って、夏美ちゃん」
「え? 何でですか社長」
 夏美は不思議そうな顔をして光代を見た。
「ミナちゃん、呼んでいるから、もう1人分。 そうそう、夏美ちゃん
聞きたいんだけど、ウチの事務の子って、パソコン使えるかしら」
「ウインドウズでしたら使えるみたいですけど……」
「じゃ、その子にも電話掛けてもらえる? その間にお湯沸かしているから」
「分かりました」
 夏美は返事をした後で、事務所の事務員に電話を掛けた。

858 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/15 21:39
光代が自分の家に来させたことがないのは分かっていた夏美は、その大
まかな道順を説明した後に車を走らせて光代の家に来ますからと事務員
から確認を取った後、そのまま電話を切った。
「事務所の子、もう少ししたらここに来るからって言ってました」
「ありがとう夏美ちゃん。みんな揃ってから私達だけではなく、同じ考
えをしている人たちを増やすにはどのような連絡を考えた方がいいか相
談した方がいいかしらね」
「そうですね。1人よりは2人、2人よりは3人とやっていけばいいで
すものね」
「でも、あんまり人数多くなると隠密行動をとるには動きにくくなるで
しょうから、主だった行動を取るのは私と、夏美ちゃんと、ミナちゃん
と、事務所の子。この4人で行きましょう」
 先を考えながら光代は言った。
「分かりました。少なくてもミナちゃんと事務所の子が来るまではお茶
を飲みながら待った方がいいですね」
「本音言うと、同じお茶を飲むなら映画のことを話しながら太田と田中
と、私とあなたの4人の方が良かったわね」
「それさえも、あれのせいで──」
 夏美は言葉に詰まった。

859 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/15 21:41
「時間は戻せないから、せめて最悪の事態は避けたいわね」
「これ以上最悪の事は私も考えたくないです」
 同じ事務所内で主だった芸人では、自分の夫は幸いにも現時点で生き
てはいるが、それでも夫のあの性格を考えると真っ先に死んでもおかし
くないのに今時点では生きている。
 それでもいつ何時どうなるか、一寸先は分からない。
 誰よりも愛する夫を失ってしまって誰よりも先に泣き崩れてしまいそ
うな社長が、必死にこらえて少しでもこれ以上最悪の事態は避けようと
その先を一生懸命考えている。
 だからこそ、例え微力でも光代の役に立とうと夏美は考えた。

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/15 22:20
>>857-859
乙カレーです。
みっちゃん気丈ですね。可哀相。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/15 22:22
書き手さんオツです。

みっちゃんとか奥様軍団が気丈に頑張れば頑張るほど、なんか
先の展開を悪い方に予想してしまって泣けてくる。

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/16 01:09
age

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/16 16:36
書けるかわからないけど三拍子書きたいと思ってみたり。

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/16 16:39
age

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/16 17:06
>862
お!書いてください〜!
タカクラがどんなキャラになるのか、気になります。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/16 21:36
あげ

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/16 23:52
>>863
書いていただけるのは非常にありがたいのですが、
現在、保管サイトの掲示板の方では
キレイな終わらせ方の話し合いが着々と進んでいる所です。
死ぬにしろ生き延びるにしろ、
最後までちゃんと責任を持って書いていただけるのなら…

868 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/17 21:10
蟹座さん、「奥様は社長」の書き手さん、催眠実験編の描き手さん乙です
そして、あげ!

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/17 22:37
粋なりってまだ誰も書かれてないんですよね…どうしようかな…

870 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/17 22:42
>>869
書かれてないみたいですよ。
是非是非書いてみてこのスレにアップしてください。
待ってますよ。

871 :小蠅:03/01/18 01:17
スレ4 >>94 (フォークダンスDE成子坂&坂コロ松丘 組)の続き

村田の背後からその正面へと歩み出てきた桶田の姿は、出て行った時よりも
多少汚れた感じとなっていたけれど。
別に何処かに怪我を負ったとか、そんな感じは見受けられなかった。
まずは、その事に村田は素直に安堵する。

「どこまで行っとってん、お前。」
「ン、待たせて済まなかった。ようやく仕込みが終わってね。」
村田の言葉に応じるというよりも、独り言に似た調子で桶田は言って松丘の方を向いた。
辛うじて桶田に視線をよこしてきていた松丘の瞳は薄く充血したままで。
頬を伝った雫の痕はまだ乾いてもいない。

「・・・・・・・・・・・・。」
ライブで自分らのネタの順番が近づくにつれ、緊張から涙ぐむ癖があった事から
松丘の泣き顔自体は桶田や村田も随分見慣れていた筈だったけれど。
さすがに今回に限ってはどう声を掛けていい物か、思案した十数秒の沈黙と刺さる視線を察して。
松丘の口元が微かに動く。

「・・・僕は、大丈夫ですよ。別に・・・汗が目に入っただけやから。」

872 :小蠅:03/01/18 01:24
>>871

明らかに震えている声と、無理に笑おうとしているのだろう強張った表情。
そんな訳あるか、と思わず村田は言い返しそうになった。
いや、桶田が先に「そうか。」と呟いていなかったら、確実に村田は言葉を放っていた事だろう。

「そう、大丈夫なんだ。」
改めて呟いて、桶田は松丘の目前でしゃがみ込んだ。
やつれてもなお、変に肉付きの良い松丘の顔を、
そして虚ろに目の前の物を映すだけの大粒の瞳を覗き込んで。桶田は小さく、他意なく微笑む。
「信じて、良いんだね?」
桶田の言葉に、コクッと松丘の頭が縦に揺れた。

まるで幼子のような松丘のリアクションと、それを促そうとする桶田の態度に
村田は少し、言い表しようのない違和感と不安を覚えた。
「ち、ちょっと待てや、何考えとんねん、お前。」
違和感の正体もわからないまま、まずは制止を、と村田は口を開いたが。
その声は桶田の耳に届かなかったのか、それとも無視されたのか。

「それは良かった。じゃ、行こうか。・・・確か、車、運転できたよな。」
「・・・・・・あぁ。」
桶田は松丘の手を取って立ち上がらせて。村田を残して一緒にどこかに向かおうとしだしていた。
大人しく置いて行かれるのも何なので、慌てて村田は立ち上がり、桶田らの後を追う。
車の運転云々言っていたあたり、遂にあの廃車を動かすのだろう事は予測できたが。

873 :小蠅:03/01/18 01:25
>>872

「おいおい、人の話聞いとるのか? 勝手に話進めるなや。」
数歩ほどのダッシュで何とか二人に追いつくと、村田は桶田を見上げて言った。

チラ、と見やったゾンビか何かのようなおぼつかない足取りで桶田に従う松丘に思わず顔をしかめて。
強い語調でさらに村田は問いかける。
「お前、一体・・・何をやろうとしとんねん。俺にも教えられれへん事なんか?」

さすがにこれは無視しきれなかったようで、桶田はようやく村田の方を向いた。
しかし、すぐに視線を村田から逸らしてしまう。


「・・・・・・いずれ、わかる。」
そしてポツリと応じられた桶田の答えは到底村田の納得のいく物ではなかったけれど。
経験上、こうなったらこれ以上の事は聞き出せない事もわかっていたから。
村田はもう口をつぐむより他に、何もできなかった。

874 :奥様は社長:03/01/18 11:52
BR法を制定して数年後(現在進行形)の首相官邸。
先に書きますが、言い回し並びに内容が…スマソ。

 首相官邸の一室で革張りの椅子に座っていた小泉首相は、目の前にあ
るプラズマテレビを見ていた。
 コンコン。
 ノックの音がしたのに気付いた小泉は、
「入りなさい」
 ノックの音の主に部屋に入るように促した。
「首相、失礼します」
「安部君か、入りたまえ」
 ノックの音の主は、安部副官房長官だったが、振り向いて言うその返
事通りにその部屋に入り、小泉の座っている椅子の後ろに立った。
「この画面を見たまえ、安部君。芸人バトルロアイアルもかなり盛り上
がっているようだな」
「そうですね、首相」
 安部はテレビを見たまま喋っている小泉の言葉に納得しながらうなず
いた。
「このBR法が私が首相になる前のおととしの年末に制定されて以来、
マスコミなどもBR法関連に注意が行って、制定しにくかった消費税1
6パーセントへの増税、保険料の実質値上げなどBR法制定以前ではマ
スコミがうるさくてやりにくかった事が国会内でも進めやすくなったと
いうのはいい事だな」

875 :奥様は社長:03/01/18 11:55
言い終えた後で小泉は阿倍の立っている方向に椅子ごと振り向き、ま
あ、椅子に座りなさいと側にあった椅子に安部を座らせた。
 テレビ画面に映っている、自分が生きる為だけに次々と芸人達が仲間
を殺し合っている所を今まで見ていた小泉は、国家の累積赤字も積もり
に積もって会社でいう所の、倒産ギリギリの状態であるこの国を生かす
という大義名分の前では、何か物を作って売るという生産性がないに等
しい人間である芸人を最後の1人になるまで殺すなど小さい事だと、側
にあった椅子に座っていた阿倍の顔を見つめていた。
「首相、お笑いバトルロアイアル実施が半年前に受理され、今年の1月
から実施に移っているこの数ヶ月間、マスコミや庶民も芸人達に対する
掛け金(オッズ)や、そうでなくてもバトルロアイアル関連のダイジェ
クトや名画面のビデオやDVDグッズ関連絡みで金を出して国も潤おう
し、マスコミからファックスやEメールで送られてきたデータによると、
芸人バトルロアイヤル関連の番組は全て視聴率上々で、私達に逆らおう
とする物などいないし、庶民も、マスコミも北朝鮮と同じように情報操
作すればその通りに従う。いたって単純な生き物だと思いませんか」
 安部の話し方は丁寧ではあったが、その顔は庶民を騙す事など情報さ
え操縦出来れば簡単だと言っていた。


876 :奥様は社長:03/01/18 11:57
「そうだな、安部君。例えば血の中にある、人間が極限の状態にある中
での感動、友情、その他の感情がテレビではっきりと分かるのは人間と
して素晴らしい事だと思わないかね」
 小泉は側にあった椅子に座っていた安部に言った。
「その通りです、首相。彼らがお笑いという枠組みの中で庶民を笑わせ
ている事自体が、かりそめの事。現実の辛さ、悲しみ苦しみを忘れる事
が罪悪だと私は思います」
 現実を忘れる物全てが悪いのだというように安部は返事をした。
「そうだな。私はお笑いという現実逃避自体が罪悪であり、生産性もな
い物だから、いっその事この世の中から無くなるべき物だと考えている
んだよ安部君」
「首相、大分人数が絞られてきたみたいですよ」
 現在生き残っている芸人の名前がテレビの画面に出てきている中、安
部は小泉首相にテレビを見るように促した。


877 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/18 14:46
トリップ無いけど本人?

878 :奥様は社長 ◆XVUp.wHBSo :03/01/18 15:12
>877
>874-876の間付けてなかったんだけど、やっぱりトリップ付けておけば
良かったかしら。
ゴメソ。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/18 15:52
トリップをつけたり外したりするのはそもそもの偽者防止という意味が
なくなり単に紛らわしいだけなので出来れば付けといていただきたい。
と個人的には思う。内容みればわかるとはいえ一応はね。

880 :名無し太郎:03/01/18 20:27
863です。三拍子書かせていただきます。

このゲームに強制参加させられてからどれだけ経っただろうか。
そして、解放される時は来るのか。
彼は憔悴しきっていた。
顔色は悪く、トレードマークの笑顔も全く見られない。
ゲーム開始直後からとにかく誰にも会わないように行動してきた。
こんな状況で他人を信じる気にはとてもなれなかったからだ。
幸い死体を見ることも、生存者に見つかることもほとんどなく
今まで生き延びてこれた。
・・・運がいいんだか、悪いんだか。
独り言をつぶやき、ポケットの中のナイフを握りしめた。
折り畳み式の小さなナイフ。しかし支給された武器はこのナイフではない。
彼に支給されたのは歯ブラシだった。
鞄を開け、これが出てきた時はもうだめだと思ったが、
道に落ちていたこのナイフを運良く拾うことができた。
かといってこのナイフですすんで人を殺そうとは思わないし、そんな度胸もない。
しかし、自分の命を守るためならこのナイフを使おうと心に決めていた。
やはり、死ぬのは怖い。


881 :名無し太郎:03/01/18 20:29
何度目かの放送がなった。その放送をぼんやりと聞きながら、
自分の相方、高倉の名前はまだ呼ばれていないことを思い出した。
このゲームが始まってからまだ高倉の姿は見ていない。
無事でいるのだろうか。少しだけ心配した。
しかし会いたいかといえばそうでもない。
むしろ一番会いたくない人物だった。
彼は普段から高倉の事が苦手だったのだ。
表情、リアクションに乏しく、何を考えているかいまだにわからない。
あいつなら自分が生き残るために表情ひとつ変えずに人を殺すくらい
やってのけるであろう事は容易に想像できた。
ふと怖くなった。もし、あいつに会ったら。あいつは俺を殺すだろうか。



882 :名無し太郎:03/01/18 20:29
喉乾いたな・・・。
そういえばしばらく飲み食いしていなかった。
人間飲まず食わずでも或る程度は生きられる。
しかし彼にとってはそろそろ限界だった。
幸い前方に物置小屋が見えた。きっと水道があるだろう。
小屋の中に誰かいるかもしれない、ということが頭をかすめたが
喉の乾きには勝てず、彼は小屋に向かった。
小屋の外壁にはやはり水道があった。蛇口をひねってみると水が出る。
彼は我を忘れて水を飲んだ。

ガタン

小屋の中から物音がした。
!!
その音で彼は一気に現実に引き戻された。小屋の窓の中に人影が
揺れたような気がした。
迂闊だった。
さっきは水道を見つけたうれしさに負けて気がつかなかったが、
今思えば自分が蛇口をひねる前に水道の周りのコンクリートは濡れていた
ではないか。
この近く、もしくはこの小屋に人がいる可能性はかなり高いというのに。


883 :名無し太郎:03/01/18 20:30
ここにいるのは危険だ。小屋の中の人物が出てくる前に逃げよう。
反射的に小屋に背を向け、走り出したその時
「待てよ!」

「まさか会えるなんて思ってなかった。」
聞き慣れた声がした。
「久保、ひさしぶり。」
小屋の中から現れたのは、もっとも会いたくなかった人物だった。
何日ぶりかに見る相方は、自分と同じように憔悴しきっているようだった。
目の下の隈がいつもより濃く、目に力がない。
少しふらふらとした足取りでこちらへ歩み寄ってくる。
「まだ名前呼ばれてなかったからさ、どっかで生きてんだな、
怪我してないかな、って心配してたんだ。
元気だった?・・・なわけないか。顔見りゃわかるね。」
そういって高倉は少し笑った。
「俺、ずっとあの物置に隠れてたんだけどね。
なあ、お前の武器何?俺はこれ。」
そう言って高倉が出して見せたのは、幼児が砂遊びで使うような
プラスチックのスコップだった。
「な?ふざけてるだろ。あの物置にも肥料や土しかないでやんの。
ついてないねー、俺。」
そういってまた笑った。


884 :名無し太郎:03/01/18 20:31
・・・そういうことか。そうやって『俺、丸腰だよ』みたいに油断させて
隙をついて殺そうってわけだ。物置小屋に肥料や土しかない?
そんなわけねえじゃん。何か武器になる物あるだろうよ。
第一怪しいんだよ。普段愛想ゼロのお前が何でこんな時だけ
そんなに笑って沢山しゃべるわけ?
そっか。そういうつもりなんだ。

「何で何も言ってくれないんだよ。・・・そんなに嫌いか?俺のこと。」
さっきから黙ったままの久保に、高倉は少し不満そうにつぶやいた。
「そんなことねえよ。俺も会えるなんて思ってなかったからさ、
会えて嬉しくて、驚いてただけ。久しぶりだな。」
久保は精一杯笑顔を作って、やっと言葉を発した。
「ほんとか?」
今の演技上手いな。本当に嬉しそうだ。
「ああ、みてくれよ。俺だってこれだ。使えねえよな?」
そう言って歯ブラシを見せた。もちろんナイフの事は黙っておく。
だってそうだろ?お前も何か隠してるんだ。
「へえ、俺らコンビでついてねえな。」
「ああ、そうだな。」



885 :名無し太郎:03/01/18 20:32
「・・・なあ、俺と一緒にいてくれない?やっぱずっと1人じゃ寂しくてさ。」
そらきた。やっぱりな、言うと思った。
「ああ、良いよ。俺もずっと1人だったんだ。」
承諾した。断ってこの場で逆切れされても嫌だし。
「マジで?やった〜!じゃさ、そろそろ暗くなってきたし、
あの物置に戻ろうぜ。水道もあるし。」
「おう。」
とりあえず素直に従う。

「誰かに発見されないように、電気はつけないから。足下気をつけろよ。」
そういって高倉は壁にもたれかかって座った。
小屋の中はうす暗くてよく見えなかったが、確かに肥料や土が入っていると
思われる袋が積み上げてあった。
「それにしても凄い偶然だったよな。」
そう言いながら高倉の隣りに座る。
「俺もう喉乾いて仕方なくてさ、そんで水飲むために寄った小屋に
お前がいたなんて。」
努めて明るく話しかける。自分の考えに、ポケットのナイフに気づかれては
いけない。
「ああ、そうだな。ほんと俺もびっくりした。」


886 :名無し太郎:03/01/18 20:33
しばらくいろいろな話をした。このゲームに関係ある話、ない話。
「・・・なんか眠くなってきたな。お前は眠くない?」
そうしているうちに高倉がこう言った。
例え眠くても、この状況で寝られるわけないだろ。
「俺は大丈夫だけど。何、お前眠いの?」
「うん。」
寝たふりしてこっちを油断させようってことか。
そんなのにひっかかるわけないのに。
「じゃあ寝ろよ。朝になったら起こしてやるから。」
「頼んだ。お前も無理するなよ。寝たくなったら起こせ。
代わってやるから。」
そう言って高倉は目を閉じた。

・・・今しかない。ポケットからナイフ出し、握りしめた。
俺は自分の命を守るためにこれを使うんだ。そう自分に言い聞かせた。
そして、震える手でナイフを2回、高倉の腹に突き立てた。



887 :名無し太郎:03/01/18 20:34
手に伝わった嫌な感触。耳の奥に響いた嫌な音。
冷や汗が止まらなかった。仕方なかったんだ。
やらなければ自分が殺されていた。だから、だから・・・
「・・・ぅ・・・。」
「・・・!!!」
高倉は死んでいなかった。
「くぼ・・・?」
恐怖がわき上がってきた。まだ危険は去っていなかった。
「・・・やっぱり、ね。」
絞り出すように言葉を発する高倉。
「何が、何がやっぱりなんだよ?」
震えが止まらない。
「お前が、俺を信じてくれるなんて、思ってなかった。
きっと、俺を疑って、殺すだろうな、ってこと。」


888 :名無し太郎:03/01/18 20:34
え・・・?
「お前はどうなんだよ!俺を殺すつもりだったんだろ?」
「・・・お前、こわかったんだな。俺のこと。しらべてみな。
武器なんて、何もねえから。」
高倉の服、鞄、肥料や土の後ろ。調べられる所は全て調べたが、
武器らしき物は見つからなかった。高倉の隣りに戻って元通り座った。
「・・・なかったよ。でも、手で首絞めることだってできるし、
肥料や土の袋で押しつぶしたり殴ったりだって・・・」
「・・・そこまでするかよ、ばか。どうしても、俺を殺人鬼にしたいのな。
人殺してまで生き残ろうなんて、めんどくさいことおもわねえし、
おまえに会えて、すげえうれしかったのは本当。
まあ、日頃のおこないがわるかったのかな、俺。じごうじとく、ってやつ?」
高倉は口元を歪めて自嘲気味に笑った。
何だよ、それじゃあ俺馬鹿みたいじゃねえか。
勝手にお前のこと誤解して、先走っただけかよ。
何だよ、何なんだよ・・・・。
「高倉、俺・・・。」
「・・・くぼ。ひとつだけ、たのみごとあるんだけど。」
「何?」
ナイフを握ったまま震える俺の手を握り、それを俺の胸に持っていく高倉。

「いっしょに、きてくれない?

              やっぱ、ひとりじゃさみしくてさ。」

やっぱりな、言うと思った。

【三拍子 高倉 久保 死亡】



889 :名無し:03/01/18 20:40
>888
三拍子、意外な感じでよかったです。
話の流れ?からすると高倉様暴走、みたいになるのかなーと思いきや。

読み手まで久保さんになったような。そんな感じですね。
久し振りに切ない系epiでグッときました。おつです。

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/19 13:50
age

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/19 18:12
あげますよ。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/19 19:18
ワーイ三拍子良いです!乙かれ様!

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/20 18:18
俺も高倉暴走かと思ってた。
意外〜

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/20 18:51
高倉って大滝みたいなキャラだもんな。
おいらも意外でした。
でもヨカッタ!乙です!

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/21 00:10
大滝と高倉似てるよね。目がコワイとこと相方見すぎなとこ。スレ違いスマン。

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/21 01:07
>895
ちょっと同意。>目がコワイとこと相方見すぎなとこ。

信じきれなかった久保さんと、信じてもらえないことをわかっていた高倉さんの
すれ違いに涙・・・。

897 :名無しさん@お腹いっぱい:03/01/21 16:03
三拍子話、終わり方に感動。乙です!

898 :名無しさん@お腹いっぱい:03/01/21 17:20
大滝はどうなるんだろう。
高倉と似てるだけに気になる。

899 :蟹座:03/01/21 18:13
>>826の続き

 軍団が三々五々爆発音の聞こえた場所に駆け付けると、そこには
誰の姿もなく、ただ大地に穿たれた大きな穴と微かな煙、そして辺り
に立ち込める火薬の匂いが残されているだけだった。
 「いったい、何だったんだ……?」
 一番先を歩いていたつまみ枝豆の姿が不意に消えた。
 「冷て! なんだこりゃ?!」
 落とし穴のようだった。かなり深い。枝豆が脇下まで埋まっていた。
中はどういうわけか水で満たされている。
 「これは罠だ、オレのことはいいから、早く殿のところへ戻れ」
 「そうだな」
 枝豆の言葉に他の軍団が頷く。
 「じゃあ、先行くわ」
 枝豆を残し、軍団が急いで元来た道を戻って行く。その姿を見送って、
枝豆は穴から這い上がろうと、手にした武器を一端手放し、大地に両手を
突いて水面から伸び上がった。その刹那、
 ガツン、と後頭部に衝撃があった。
 勢いで地面に顔面を打ち付け、反射的に頭と鼻を押さえながら、わけが
わからないまま水中に落下する。酸素を求め水面に顔を出した枝豆が目に
したもの――。
 それはペットボトルを手にした清水ミチコだった。


900 :蟹座:03/01/21 18:14
>>899

 「行かせないわ」
 相手に疑問を口にする余地さえ与えず、
 清水は足裏で枝豆の後頭部を押さえ付けた。枝豆の顔が泥水に沈む。
もがき苦しむその姿を見て清水が妖しく笑った。
 「それ、ほとんどはそこの小川の水だけど……」
 清水は押さえ付ける足を休めた。泥水をしこたま飲んで咳き込む枝豆に、
空のペットボトルをかざしてみせる。
 「ちょっと水道の水も混ぜといたから」
 枝豆の目が驚愕に見開かれる。そこへ今度は顔面に靴底で蹴りを入た。
そのまま枝豆を力任せに泥水の中に沈める。清水は哄笑した。
 「絶対行かせない」
 これが自分にできるせめてものあの二人への手向けだった。
 容赦なく相手を責め続ける清水の頬を、我知らず涙が伝う。
 泥水の中、枝豆が血反吐を吐き、次第に水が赤く染まっていくのを眺めながら、
清水は笑い続けた。
 生け贄の命が尽き、惜別の涙が枯れるまで。
 
 辺りに哄笑が響き渡る。

【つまみ枝豆 死亡】


901 :蟹座:03/01/21 18:15
今回は以上です。
続きます。

902 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :03/01/21 18:21
>>899-900
清水さんカコイイ…。続き、楽しみにしてますよ。
で、三拍子書き手さん。乙です
私も相方の暴走か?と思っていた身なんですが…
感動でした。

903 :ナナシサン:03/01/21 21:57
皆さん乙です!続き物の人、楽しみにしてます。三拍子、妙に納得してしまった。特に久保。

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/21 22:02
スパっとまとめてうpしてくれる書き手さんにより多くのエールを!

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/21 22:53
900越えたし、新スレ立てる?

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/21 23:05
>905
いいんじゃないのー。
テンプレはそのまま?

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/22 10:52
枝豆が…(涙

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/22 13:33
たけし軍団がでてくると浅草キッドが気になってくる。
みっちゃん、やっぱ格好いいわ。

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/23 00:34
新スレ立てました。移動よろしくお願いします。
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1043249595/

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/29 02:01
最後まで使おう

911 :          :03/02/01 04:49


          ‘д‘




912 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/06 02:33
980以上埋まらないとdat落ちしずらいらしい
新スレはなるべく950くらいでたてろ。

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/09 19:31
お笑いバトルロワイアル〜vol.7〜
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1043249595/l50

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 16:47
>912
同意

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 16:54
埋め立て

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 16:57
 

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 16:59
うめたてうめたて

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:00
えんやこら

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:09
さ、と。

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:21
すると、南の廃校には…と。

            ∧_∧
     ∧_∧  (´<_`  ) 文才ないな、兄者。
     ( ´_ゝ`) /   ⌒i
    /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  FMV  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃



921 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:38
age

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:41
ageんな、ヴァカ

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:42
スマソ

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:46
素直でワロタ!

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:48
次スレ167は粘着クソじゃなくて、かまってチャソだったか…。

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:50
                      _____
                    /
                    / かまってチャソがいるぞ!
                  ∠  
            ∧_∧    \_____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           (  ´Д`)  ,-っ      | そうか!よし!殺す!
          /⌒ヽ/   / _)       \       
          /   \\//           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /    /.\/         ‐=≡   ∧ ∧
         /   ∧_二つ        ‐=≡   ( ´Д`) ハァハァ 待ってろよ〜 
         /   /           ‐=≡_____/ /_
        /    \        ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩
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     / ノ    / /       ‐=≡    /    /
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               `)⌒`)     ‐=≡ / | /
                ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ
               ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)
                           ̄ ̄


927 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 17:56
               /ミミ\\\\ \
             /ミミミ\\\\\\\
            /彡ミミミ\\\\\\\\
            |彡ミミ/\\\\\\\\|
              |彡 |   \\\\\\\|
             ヽ |へ、_  _,へ\\\\/
              | __   __  | / )    ゲッツ!!
              |           |/ ノ
              |   ( / _ )      /       おひさしぶりーふ
              ヽ       ヽ   |
               ヽ ヽー‐‐‐ァ   /\
              //ヽ ヽ-‐'  / /\ \
            / /   ヽ_ /   / /   \
          /   \  |\  /|  /\      \
   (⌒\  /     (⌒ヽ |二| | /  \      \
 __ゝ  ヽ    ___ ゝ \  \| /   /       |
(        ヽ─ ( l )     ヽヽ  /  /   /     |
  ̄ ̄( ̄丿  |    ̄ ̄( ̄ ゝ  \ /    /       |
    ( ̄ノ  |      ( ̄ ゝ   | ̄ ̄ ̄ ̄        |
    ( ̄ノ  |       ( ̄ ゝ   |




928 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 18:03
   ∧、    ----、-、
 冫⌒ヽ\ /  ___ \|
 |( ● )| i\.c´ _、ヽ, ヽ    お前さんには気の毒だが・・・
 ゝ _ノ ^i |lミ.,,,_..ノ`ミ_ノ
  |_|,-''iつl/ ー\,;
   [__|_|/〉"|Y/, (),  シュボッ
    [ニニ〉     |E|
    └―'



   ∧、    ----、-、
 冫⌒ヽ\ /  ___ \|
 |( ● )| i\.c´ _、ヽ, ヽ.       これも仕事でな。
 ゝ _ノ ^i |lミ, ,_..ノ`ミ  y━・~~~   悪く思わんでくれよ。
  |_|,-''iつl/ ー
   [__|_|/〉"|Y/,
    [ニニ〉
    └―'


929 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 18:09
ごはんをたべてきます(・´ω`・)

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 18:10
>>929
よく噛んで食えよ

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 19:28

   ( ・´ω`・) タダイマ  
   ( O┬O
  .◎-ヽJ┴◎


932 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 19:36
AAにも飽きたので
加藤茶と高木ブーに殺されたはなわの話でもしよう。

すでにあったっけ?
まぁいいや。
埋め立てだしな。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 19:43
はなわはベースを背負って森の中を歩いていた。
生来、根っからのビビリである。
こんなゲームに連れてこられたというだけで、頭の中はパニックだった。

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 19:47
殺されたくない。
けれど人を殺したくもない。
逃げたい。
けれどどこにも逃げ道などない。

どうしていいかわからず、ただ歩いていた。
比較的早く会場を出されたせいか、まだ誰にも会ってはいない。

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 19:56

この大きなベースを抱えていたのでは目立ってしかたないことは
わかっりきっていたが、手放す気にはなれなかった。
自分にとってはこのベースが、何よりも大事な相方なのだ。


936 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 19:57
あ、「わかっり」ってナンダ・・・「わかり」ね。


937 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 20:01

芸人全員が参加と聞いて、たくさんの仲間の顔が浮かんだ。
そして、同じ道を目指した弟の顔も。
あいつは大丈夫だろうか。
大丈夫だよな、俺よりしっかりしてるもんな。
自分にそう言い聞かせた。

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 20:11

かあちゃん心配してるだろうな・・・。
ネタにまでした母親。
豪快な人だけど、子供が二人もこんな殺し合いに参加させられては
さすがにショックを受けてしまうだろう。


939 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 20:17
「おい、そこの!」
突然後ろから声をかけられ、ビクっとして足を止めた。
「お前だよ、お前。」
おそるおそる声のした方に顔を向けると、そこに立っていたのは
加藤茶だった。
テレビで見るのと違い、厳しい顔つきをしている。
そしてその手には弓矢。

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 20:35

ど、どうしよう。
戦わなきゃいけないのか?
無理無理無理!
怖えーよ怖えーよ、なんだよ、どうすりゃいいんだよ。


941 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 20:44

はなわが収集がつかないほど混乱していると、
「誰?」
加藤の横の岩陰から、高木ブーが顔を出した。
「知らねえな。若手か?」
はなわは勢いよく首を縦に振った。


942 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 21:01
お、とブーの視線がはなわの背負ったベースに止まる。
「ベースじゃん。なんでお前こんなもん持ってんの?まさか武器?」
今度は横に首を振る。
ブーが、のっそりと近づいてきた。
「じゃあお前の?」
勝手にケースを開けながら興味深そうに尋ねられる。

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 21:15

どうやら殺されなくてすみそうだ。
そんな空気を感じて、ほっとしながら口を開いた。
「それはですね。、俺、ベースを使ったネタやってまして。」
そういえば、ゲームが始まってから人と話すのは初めてだ。

「へえ。」
ブーは弦を軽くはじきながら、俺もウクレレ持ってくれば良かったなあ、と呟いた。


944 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/11 21:34
あとはまたこんど。

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 22:58
新スレに書いてはくれんか?<はなわ書きさん

こういうスレは一つ一つのレスが長いために
データが大きくなりがちで、鯖負担になるということで
900ちょいで移転することになってるんだよ。
レスが付かないスレは放置しとけば自然に落ちるし、
何より埋め立ては夜勤さんが奨励していません。

つうことで皆も移動汁

946 :945:03/02/12 23:00
900ちょいで、って言い方には語弊があったね、スンマソ。
早めに移転するということを言いたかったんだ。

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/16 04:10
新スレに書いてはくれんか?<はなわ書きさん

こういうスレは一つ一つのレスが長いために
データが大きくなりがちで、鯖負担になるということで
900ちょいで移転することになってるんだよ。
レスが付かないスレは放置しとけば自然に落ちるし、
何より埋め立ては夜勤さんが奨励していません。

つうことで皆も移動汁

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/16 04:11
お笑いバトルロワイアル〜vol.7〜
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1043249595/l50

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 23:03
aiueo

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 23:09
koreraeka


951 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 23:17
astuu

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 17:45
たけし軍団がでてくると浅草キッドが気になってくる。
みっちゃん、やっぱ格好いいわ。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 17:45
915 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/11 16:54
埋め立て


916 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/11 16:57
 


917 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/11 16:59
うめたてうめたて


918 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/11 17:00
えんやこら


919 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/11 17:09
さ、と。


920 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/11 17:21

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 17:46
お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜



955 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 17:46
900ちょいで、って言い方には語弊があったね、スンマソ。
早めに移転するということを言いたかったんだ。

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 23:47


957 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 00:50
お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 08:49
最後までつかえなかったね・・・

959 : ◆qt65ERmghA :03/02/20 13:45
sage

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 15:44
最後までつかえなかったね・・・


961 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 16:13


962 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 20:19
900ちょいで、って言い方には語弊があったね、スンマソ。
早めに移転するということを言いたかったんだ。


963 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 00:33


964 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 18:50
900ちょいで、って言い方には語弊があったね、スンマソ。
早めに移転するということを言いたかったんだ。

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 18:51
   ( ・´ω`・) タダイマ  
   ( O┬O
  .◎-ヽJ┴◎

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 18:51
お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 22:38
   ( ・´ω`・) タダイマ  
   ( O┬O
  .◎-ヽJ┴◎

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/25 22:09
お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/25 22:44
折れたいスレッド

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/25 22:45
お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜
折れたいスレッド

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:33
証やさんま

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:34
あんちもん、2?才

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:34
本日はこのお寒い中集まっていただきありがとうございます。

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:35
地鎮祭

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:35
お笑い罵倒ロワイヤル、、そいや

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:36
単独行動、だんぼーるまん

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:36
実況中継、衛星放送。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:37
デブラージ、アブラージ

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:37
ぱぱらっち

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:38
980get!!

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 14:38
お笑いバトルロワイアル〜vol.7〜
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1043249595/l50

以上、終了。

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